校長室より

校長室より

2月 放送による全校集会 チームとは

令和3年度も最終盤を迎えています。

3年生はいよいよ公立高校入試に向けたラストスパートに入っていると思います。コロナがなかなか収まりませんが、夢や目標の実現に向けて、粘り強く勉強してください。皆さんの努力は、最後にきっと実を結びます。

 さて、冬季オリンピックが北京で行われていました。スキージャンプの小林陵侑選手、スノーボードの平野歩夢選手の金メダルなど、連日日本勢の活躍が報道されていました。

持てる能力を存分に発揮し、メダルを取る姿は、うれしくもあり誇らしくもあります。

しかし、残念ながらメダル獲得はならなかった選手たちの姿にも、心打たれるものがあります。

 

私が心に残ったシーンは、4人がチームで飛ぶジャンプ混合団体での、日本チームの姿です。女子のエースである高梨沙羅選手が大ジャンプしたにもかかわらず、規定違反で失格になりました。自分のせいでチームに迷惑をかけたことを悔やみ、涙する高梨選手。

そんな高梨選手を、チームのメンバーは決して責めたりはせず、みんなで励まし合いました。

高梨選手は、涙で目を赤くはらしながらも、2回目のジャンプに臨みました。

4人全員が最後まで飛び、結果は、高梨選手の1回目の失格があったにもかかわらず、4位まで順位を上げました。

競技後も、涙にくれる高梨選手を、チームのみんなが温かく囲んでいました。

この姿に、日本チームのすばらしさ、チームスポーツの良さを感じました。

同じようなシーンが、女子スピードスケート団体でも見られました。

 こんなにすばらしいチームができるまでには、たくさんの努力や苦悩があったと思います。それを、長い時間をかけてみんなで乗り越えてきたからこそ、素晴らしいチームに成長できたんだと思います。

うまくいかないときこそ、本当のチームの力が見えてくるし、学ぶことがたくさんあります。

お互いの失敗を責めたりはせず、励まし合い、チャレンジを応援する、それが本当のチームであり、それができるのがチームスポーツなんだと改めて感じました。

 3年生の皆さん、入試は個人のチャレンジですが、各クラスがチームとなって、お互いを支え合い励まし合い、チームとして頑張ってほしいと思います。また、1・2年生は、各クラスで、また部活動で、本当のチームとなることを目指して、頑張ってほしいと思います。

最後は、東和中学校の生徒と職員全員が一つのチームとなり、お互いの成長を称えあえることを願っています。

まだまだコロナが落ち着かず、寒い日も続きますが、生徒職員全員が、笑顔で健康に過ごせることを祈っています。

校長室の窓から

読書感想文コンクール 最優秀賞!!

石川県読書感想文コンクールにおいて、本校2年生の作品が、最優秀賞(知事賞)に選ばれました。また、全国読書感想文コンクールの石川県代表の作品として、毎日新聞に掲載されました。

日本植物学の父と呼ばれる牧野富太郎氏の伝記を読んでの感想文です。私も理科教師として、牧野富太郎氏には興味を持っていましたので、高い関心をもって感想文を読ませていただきました。内容は、学年末に発行される校誌に掲載される予定なので、そちらをご覧ください。

コロナ禍で、外出を控えなければならない中、皆様も読書をしてみてはいかがでしょうか。

私も、この3連休に何か読もうかな・・。

書初めの入賞作品

校長室の前に、書初めの入賞作品が展示してあります。校訓にあるように、力強く正しく美しい作品ばかりです。私は、あまり字が上手ではないので、このように書ける人に憧れます。

校長室の窓からの景色は、すっかり雪化粧。青空に山々の白さが映えていました。冬の景色ももうしばらくです。春が待ち遠しいですね。

大切なこと 見つけました

放課後、部活動の様子を見に、体育館に行きました。全体の様子が見えるよう、2階の観覧スペースに行ったところ、ある部活のカバンや着替えが整然と並んでいるのを見かけました。あまりに整っていたので、思わず写真を撮りました。

部活動は、種目の技術を高めたり、目標に向けて仲間と協力したりすることも大切ですが、このような気遣いができるようになることも、とても大切だと思います。

 

大リーグで活躍したイチロー選手は、自分の道具にすごくこだわっていたようです。ある記事に、このような文章がありました。

「イチローは、四球を選んだ時でも他の選手のようにバットを自軍ベンチ方向に放り投げたりしない。一塁線に対して垂直にそっと置くのだ。バットをまるでトロフィーのように扱っている。」

イチロー選手にとってバットは商売道具であり、作ってくれた職人へのリスペクトを込めて扱っていたそうです。

また、イチロー選手は、遠征先のホテルに滞在する際、荷物や着替えなどを丁寧に整理していたそうです。

これらの逸話は、イチロー選手が、選手としても人間としても超一流である理由の一つのような気がします。

 

部活動をするとき、使用する用具を手入れしたり丁寧に扱ったりすることはもちろん大切です。それに加えて、部活では使わないカバンや脱いだ制服まで丁寧に整えることができることは、何か大切なものを身に付けているような気がします。このようなことができる生徒たちに、今後も期待したいですね。(こんなことを書いている私はなかなかうまく整理整頓ができません。生徒たちを見習います。)

澄心静慮

昨日、市の書初め展に出品される作品の一部が、会議室に掲示されていました。あまりのすばらしさに、思わず写真を撮りました。単に字がうまいだけではなく、心に響くものがありました。また、同じ文字を書いているのですが、作品ごとに感じ方が違うんですね。一人一人の個性が現れるのでしょうか、不思議なものです。私は字が上手ではないので、生徒の作品をほれぼれと見ていました。

時間がある方は、市の書初め展に足を運んでみてはいかがですか。

 

3学期 始業式

3学期の始業式にあたり、以下のような話をしました。

 

あけましておめでとうございます。

初詣はしましたか。私は、町内の神社など3か所ほどを回り、家族の健康や安全、そして東和中学校の生徒や職員の幸せを願いました。

皆さんは何を願いましたか。

初詣の願い事とは少し違うのですが、私の人生の目標は、強く優しい人間になること、です。

この目標を立てたのは、20代の頃です。あれから30年ぐらいたっていますが、まだ、目標は達成していません。苦しいときは弱音を吐くし、自分がつらいときは、人に優しくできないこともあります。これからも人生は続きます。本当の強さとは何か、本当の優しさとは何かをしっかりと考え、目標達成にむけて頑張りたいと思います。

さて、今日は、少し時間をとって、みんなに考えてほしいことがあります。それは、「いじり」や「いじめ」についてです。新年早々、少し重い話なのですが、とても大切な話なので、しっかり考えてほしいと思います。ある作文を読みます。その内容には、ひょっとしたら、普段の学校生活の中で見られることがあるかもしれません。自分にあてはめながら聞いてください。

 

【参照 第39回全国中学生人権作文コンテスト作品】 朗読

 

みなさんは、どう思いましたか。心当たりはありませんか。

本校の今年のキーワードに、「共生」という言葉があります。これは、一人一人を大切に思い、お互いの良さや弱さを理解し、違いを乗り越え助け合いながら生活してほしいという願いが込められています。

いじめやいじり、いやがらせは、許されることではありません。人の心を不安にさせたり傷つけたりします。また、結果的にいやがらせをした本人が苦しむことにもなります。

もし、今、人にいやなことを言ったりしたりしているなと思う人は、すぐやめてください。また、そのことで苦しんでいる人がいたら、誰かに相談してください。そして、それを周りで見ていて気付いた人がいたら、先生に相談してください。

 

初詣の願い事のことでも言いましたが、すべての東和中の生徒と先生方の幸せを願っています。それは、私だけの願いではなく、みんなの願いでもあると思います。ぜひ、それを実現したいと思っています。みなさん、よろしくお願いします。

長くなりました。静かに聞いてくれてありがとうございました。

2021 2学期 終業式

2021年が、あと数日で終わります。

2学期は、体育祭や文化祭など、生徒が中心となって創り上げる行事が続きました。コロナの不安が人々を襲い、強い自粛と制限の中で行われた昨年度と違い、今年は、多少動きのある行事運営ができました。それぞれの行事で、生徒会や団リーダー、各学級のリーダーが中心となって、アイデアあふれる企画を実行してくれたと思います。

体育祭のダンスは、各団の魅力が詰まった素晴らしいものでした。3年生リーダーがいちから作り上げたもので、DVDで何度も見ましたが、そのたびに東和中生徒の力強さに感動しています。

文化祭は、「夢」がテーマでした。様々な企画の場面で、夢を語る生徒の様子が見られました。プログラマーを目指す人や歌手になりたい人、パティシエや建築家になりたいなど、未来を語る皆さんの顔は、希望にあふれていました。また、それを応援する生徒たちの温かい声援に感激しました。夢の持つ力って本当にすごいなと思いました。そして、このような体育祭や文化祭を創り上げた東和中生徒のすばらしさを感じました。

 

年が変われば、3年生はいよいよ高校受験を迎えます。授業中に3年生の教室の前を通ると、問題に真剣に向き合っている姿を見かけます。自分がなすべきことを、しっかりと実行している姿だと感じます。高校へは、自分の力で受験を乗り切っていかなければなりません。頼れるのは自分の力のみです。この冬が勝負です。自分が考える最善の努力をして、自分の力で、未来を切り開いていってください。

 

新型コロナの脅威は、残念ながらまだ去っていません。新たなオミクロン株の出現により、世界においても日本においても、警戒感は強まっています。マスク着用や手洗いなど、これまでしてきた感染症対策は、今後も継続する必要があります。クリスマスや初詣など、人が集まる場面では、十分に注意してください。

次に生徒の皆さんと会うのは、2022年1月11日です。元気な笑顔で再会することを願っています。では、皆さん、ハッピークリスマス そして よいお年を。

澄心静慮

3年生の書写は、「澄心静慮」です。大変難しい漢字ですね。「ちょうしんせいりょ」と読むそうです。恥ずかしながら、私はこの言葉と初めて出会いました。

意味は、「心を澄ませ、物事を深く静かに考える」だそうです。3年生は、心を研ぎ澄ませ、静かに練習していました。気忙しい師走ですが、澄心静慮の時間も必要ですね。

はんだ付けと教育

3年生の技術では、ラジオを製作していました。はんだ付けの作業では、はんだが団子状になり苦労している生徒がいましたが、仲良く協力しながら製作を進めていました。

私が中学生のころは、男子は技術、女子は家庭だったのですが、今は、男女関係なくラジオをつくったり裁縫をしたりしています。時代の変化とともに、教育政策も変わっていきますね。

キューブを競う

校長室前のルービックキューブを触っている2人がいました。揃えることに挑戦しているのかと思えば、なんと、どちらが早く6面合わせるかを競っているとのこと。レベルの高い争いでした。しばらくして戻ると、すべてのキューブが揃っていました。大人の予想を超え、子供たちができることが増えていきますね。