カテゴリ:6年生

水溶液の同定

 水溶液の性質の最後は,「未知の水溶液を同定しよう」です。
 今回は,一時間で終えたかったので,5種類の水溶液を準備しました。
 子どもたちには,炭酸水,塩酸,ミョウバン水溶液,アンモニア水,石灰水,食塩水,砂糖水のどれかであると言ってあります。
 班で相談し実験。においやリトマス反応,蒸発させてみて残った物を見る…などの実験をして,見事同定できました。
 子どもの感想を紹介します。

 なんの水溶液かわからないものでも,性質がわかれば,わかってすごいと思った。なやみながらも,できたので,探偵みたいで面白かった。(Hくん)

地層・珪藻土見学

露頭見学 晩秋の晴れ間をぬって,地層見学に行って来ました。
 県の天然記念物にも指定されている平床貝層とその近くの露頭,そして,珪藻土採掘場の見学です。
 露頭のある場所は,能登建設さんの資材置き場になっています。いつもはロープが係っていますが,連絡をすると空けて置いてくださいますよ。
 珪藻土採掘場は,昨年からの課題だった珪藻土採掘のですが,今年は,総合的な学習をからめることで時間をとることができました。能登ダイヤさんにお世話になりました。ありがとうございました。
 このあと6年生は,いただいてきた珪藻土からケイソウを取り出す実験をします。
 まだ,総合では,珪藻土のブロックを使って彫塑をするそうです。

鹿沼土から鉱物をとりだす

 地層の授業の一コマ。
 今日は,園芸用に販売されている鹿沼土から,火山灰(鉱物)を取り出す作業をしてもらいました。
 鹿沼土は,栃木県の鹿沼市から良くとれることからつけられた名前だそうです。関東ローム層の一部の地層です。火山灰が泥などと混ざってできた地層ですので,泥を水で洗い流すことで,鉱物を取り出すことができます。
①薬さじ1はいぐらいの鹿沼土を,強い入れ物に取る。
②水を少々入れて,鹿沼土を良くつぶす。
③上澄み液を流す(水道の場所に流さないように注意させる)
④泥の色がなくなるようになるまで,数回②③をくり返す。
⑤出てきた鉱物を紙に取り出し,数回,指の腹でくりくりやって,乾燥させる。
⑥ライトスコープで観察する。
 出てきた粒が,先に見た火山灰の粒とよく似ていたので,子どもたちも満足してくれました。

ヨウ素でんぷん反応の実験

 2学期に入っての1時間め,ヨウ素でんぷん反応を見てもらいました。内容的には1学期で既にやってあるのですが,天気が良くなくて,十分な結果が出なかったんです。
 しかし,今回も授業が午前中だったので,十分に日が当たったとは言えない状態での実験でした。それはそれで,興味深い実験となりました。
 時間さえ許せば,いろんな時期に,いろんな葉で実験すると面白いんですが,そうはいかないのが,現実です。

葉も出しているけど…私も出しているかも…

 葉まで来た水は,その後どうなるのだろうか? 子どもたちから出てきた予想は次の通り。
・日光が当たっているので,葉から蒸発していく。
・葉から水蒸気になって出ていく。
・水の分子のうち,酸素原子は体に取り入れられて,水素だけ葉から出ていく。
・花や,他の部分に移動していく。
 分子の話まで出てきて,なかなかおもしろいです。
 さて,そのうち,まず,「葉から水蒸気が出ているかどうか」を実験します。
 校庭にある樹木の葉を数枚,枝ごとビニル袋に包んで…枝だけの包んだ物も対照実験として準備。
 セットし終えて教室に戻ると「先生,私の手も包んで…」とMさん。先ほどの授業で,「人間も汗をかくから,葉っぱからも出てくるのではないか」という意見に触発された行動です。
 本人からの希望なら…ということで,約1時間ほど,手に袋をかぶせたまま過ごしました。
 結果はご覧の通り。私たちの身体からも,汗でダラダラ落ちなくても,水蒸気が出ているんですね。

113番目の元素「ニホニウム」

 1限目,6年算数。教師にやってきた子どもたちから出た言葉は,「先生,知ってる? ニホニウム」「113番目の元素の名前だよ」との連絡。朝のテレビも新聞も全く見ていない私は,初耳。「へ~,やっぱり日本に関係あるような言葉になったんだなあ」と私。
 こんな話題が子どもの方から出てくるって嬉しいなあ。

元素周期表

 4月のはじめのころに,元素周期表なるものを紹介したところ,子どもたちが欲しいと言ったので,ダメ元で注文してみました(以前,無料で配付していた機関があった)。すると,送料のみこちらの負担で,カラー刷りのきれいな周期表のポスターを送ってくださいました。
 先日,早速,子どもたちにわけてあげたところ,大喜びで家に持って帰っていきました。
 カリキュラム的には周期表の話を聞くのは,おそらく中学2年生からだと思いますが,今から部屋に貼っておくと,原子分子と仲良くなれるかも知れませんね。

水溶液の名前をあてよう

 水溶液の性質とはたらきの最後の授業は、「未知の水溶液の名前をあてよう」です。
 石灰水、塩酸、食塩水、アンモニア水、炭酸水を、いろいろな方法で調べて、特定します。炭酸水の炭酸が抜けていて、よく分からない…というグループもありましたが、他のものの名前が決まったので、どうにか、全部のグループで、正解を出すことが出来ました。
 協力して、楽しく実験できていたようです。なにより…です。

危険な薬品ほど興味深い…

 6年生ともなると,危険な水溶液,塩酸や水酸化カルシウム水溶液などを扱います。そこで,安全めがねをかけて実験するわけですが…この安全めがね。「こんなんかけたくない…」というかと思いきや,ちゃんとみんなかけてくれます。
 危険な薬品を扱うと言うことだけで,なんとなく大人に近づいた気分になります。そのためなら,少々めんどうなこともしっかりやってくれるというわけです。
 この単元は,ずっと,安全めがねをして実験をしています。
 先日,公開した授業で,中学校の先生から「てきぱきと安全に実験していた」と誉めていただきました。毎時間,沢山の実験をしてきたからでしょうね。

水溶液にとけているもの

 水溶液の性質の学習で,「水溶液にとけている〈もの〉」に注目してみました。
○クエン酸+水→クエン酸水溶液
○酒石酸+水→酒石酸水溶液
 これら2つは,いずれも「白い粉」を溶かして実験に使ったので,何を溶かしたのかは分かっています。白い粉=固体です。
○酢酸+水→酢酸水溶液
 酢酸は,常温では液体です(しかし,17℃くらいで凍ってしまう)。ビンに入っている酢酸を見るとなんだか水溶液に見えますが,水溶液ではなくこれは純粋な物質なんです。それを水に溶かして実験しましたので,だからやっぱり溶けているものは知っています。液体です。
  それじゃあ,
  ○○+水→炭酸水溶液
 ここにはいる○○はなんだろうってことですね。
 蒸発させてみたり,炭酸水を振って気体を集めたりして,その正体を調べました。