2025年9月の記事一覧
きゅうきゅうきゅう命
地震から 619 日目
豪雨から 355 日目
多くの方に助けていただいて
今を生かせていただいている
そのことを一日たりとも忘れたことのない日々ですが
今度どこかで何かがあったら
自分に何ができるのか?
問い続けています
まずは防災士の資格を取ろうと考えています
そのためには救急救命講習の受講証明書が必要
私のそれは期限切れになっているということで
講習を受け直してきました
(1)安全を確認します
〇 傷病者の救助の前に自らの安全の確保が第一です
車が通って来ないか
煙が立ちこめていないか
(2)反応を確認します
〇 肩をやさしく叩きながら大きな声で
「大丈夫ですか?」「わかりますか?」
(3)119番通報してAEDを手配します
〇「誰か来て下さい!人が倒れています!」
大きな声で応援を求めます
〇 協力者が駆けつけたら
「あなたは119番へ通報してください」
「あなたはAEDを持ってきて下さい」
と具体的に指示します
〇 119番に電話したら
① 消防か救急か?
② 場所はどこか?
その2点をまず伝えます
傷病者の容態などはあとでいいです
その2点さえ伝えればその時点で
出動できるからです
場所がわからないときは
電柱に町名の表示があります
あるいは自動販売機にも貼ってあります
〇 次に携帯電話をスピーカーモードに切り替えます
両手をフリーにすることで
電話の指示を聞きながら次の処置ができるからです
(4)呼吸を確認します
〇 胸と腹を見て「普段どおりの呼吸」をしているか
10秒以内に判断します
〇 よくわからない場合は心停止と判断します
〇 しゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸は
「死戦期呼吸」といって「普段どおりの呼吸」ではありません
(5)胸骨圧迫をします
〇 心停止ではない傷病者に胸骨圧迫をしても
重大な障害が生じることはありません
〇 胸骨圧迫がうまくいかなくて助からなくても
罪に問われることはありません
ですので勇気を持ってしましょう
とはいえ私自身経験がないので自信はありませんが
〇 1分間に100回~120回の速さで30回
両手を重ね両胸の真ん中を
5cmくらい沈むように強く圧迫します
「そうだ おそれないで みんなのために
あいと ゆうきだけが ともだちさ
あ あ アンパンマン やさしいきみは
いけ みんなのゆめ まもるため」
これを歌いながらすると
ちょうどのテンポで32回になります
〇 人工呼吸の技術と意思があれば1秒ずつ2回
これもさっきのアンパンマンのマーチに合わせ
「ちゃーらっ ちゃーらっ ちゃらちゃかちゃんちゃん
ちゃっちゃかちゃんちゃん ちゃっちゃかちゃらちゃん」
間奏部分にぴったりはまります
(6)AEDが届いたら使います
〇 スイッチをオンにさえすれば
あとは機械の指示に従います
ひとりでやるとパニックになりそうですが
何人かで協力しながら行えば
誰にでもできそうです
今回受講した研修は
前もってオンラインで講義部分を受講し
その修了書を持って
実技に臨みます
まさにこれからの教育のヒントになりそうです
知識の伝達はオンラインで充分できますし
いやむしろ
その方が自分のペースで学べて
一時停止や繰り返し再生も自由なので
一斉講義よりも効果がありそうです
学校は
個々がそうやって知識を学んで集まって
それらを融合させて新しいものを産み出すための
場所となっていきそうです
【ぼうさいこくたいでのであいそのさん】
「ぼうさいこくたい」で出逢った
素敵なボランティアのみなさんを
紹介するコーナー
株式会社 JX通信社の 井戸 健介 様
市民参加型ニュースアプリ
地域密着型ニュース速報アプリ
AIリスク情報配信サービス
AIビッグデータリスクセンサ
などを開発され
多くの自治体で活用されています
本校の「街プロ」でも取り組んでいる
アプリ開発グループにご助言などいただけると
うれしいです
ことりのさえずりなぜピーチクパーチク?
地震から 618 日目
豪雨から 354 日目
被災地では
住むところをなくし
引っ越さざるを得ない教員が多くいて
全国的に教員の成り手が不足している中
一層教員不足が進んでいます
そんな状況を遠隔授業で解決すべく
県教委では機材を導入してくださいました
家庭科の山上佳織先生が
門前高校と繋いで
輪島高校から授業の配信です
今日は
「命を守るためには
どんな住まいがいいのだろうか」
家の模型を造り
揺れを確認したあと
地震に強い家について
グループでアイデアを出し合いました
門前高校の教室の様子を
モニターで確認でき
高性能のマイクで
教室の後ろの方の生徒のつぶやきも
しっかり配信側まで聞こえてきます
半島の最先端の小さな取り組みが
今後全世界で起こってくる
教員不足の問題への解決策の
糸口となります
まさに世界の最先端
そして未来を見据えています
今日は2回目の授業でしたが
1回目の問題点を踏まえ
格段に良くなっていることを実感できます
私は配信側で視聴していましたが
生徒のつぶやきが英語に聞こえました
マイクの機能または設定に
課題がありそうです
もしかして英語の特性に特化した
設定になっているのでは?
英語は「cap」「cat」「desk」など
子音で終わる単語が多いのですが
日本語で発音すると
「キャッpu」「キャッto」「デスku 」
のように必ず最後に母音がつきます
このことにより
はじめて英語を聞いた江戸っ子たちは
「p」「t」「k」の子音が
やたらと耳についたそうです
「なんでぇ!なんでぇ!毛唐め!
ptkptk
訳のわかんねぇことさえずりやがって」
『さえずる』という言葉は
現在は小鳥の鳴き声に特化して使われますが
当時は訳の分からない言葉を話す
人間に対して使われる言葉でした
ところが江戸っ子は
慣れない子音だけの発音がうまくできず
どうしても母音をつけて発音してしまうのでした
本人はptkptkと
英語っぽく発音しているつもりでも
ピーチクパーチク
と発音してしまいます
これが
小鳥のさえずりを
ピーチクパーチクと表現する
語源となりました
今回使用した機材はアメリカ製です
つまり子音を中心に聞き取り
子音を強調して再生する
おそらくそのように
開発されたのではないかと思います
母音が多くアクセントの少ない平坦な
日本語に特化したシステムが
開発されるといいなと思います
【ぼうさいこくたいでのであいそのに】
「ぼうさいこくたい」で出逢った
素敵なボランティアのみなさんを
紹介するコーナー
難民を助ける会 ARR Japan の
山形 真紀 さま
注目すべきは外国人被災者支援です
実は輪島高校避難所にもひとりいました
日本語も英語もできないベトナム人青年
さぞ心細かったことと思います
ポツンとひとり避難所の隅っこに
うずくまっていました
ときおり私も
翻訳機を持って行き
ベトナム語でお話したのですが
そんなに時間を割けるわけもなく・・・
どうなったんだろう?
ずっと気になっています
本校卒業生で早稲田大学名誉教授の 木棚 照一 様
奥様のまり子さまより
書籍の寄贈をいただきました
「80日間世界一周 80万円」
という新聞広告から始まった
世界一周クルーズ
ご自身の船旅の生活を
正確かつ詳細に記録したもので
今後の人生を考えさせてくれる一冊です
照一先生は高校時代
修学旅行をキャンセルして
大学入試の参考書を買われ
自己研鑽に励まれたそうです
後輩たちへの
「能登の復興と勉強に邁進せよ」
というエールとともに
贈っていただきました
図書室や学級文庫そして移動図書館にも
置かせていただきます
またご希望の方には差し上げますので
学校までご連絡ください
芸術の秋 落語の秋
地震から 617 日目
豪雨から 353 日目
ちゃかちゃんりんちゃんりんでんでん
てなわけで
今日は
チャリティー落語の会を催しました
桂 空治 師匠が来てくださいました
落語は想像の芸だそうです
演者が手にするのは扇子と手拭い
それだけで脇差と大太刀を演じ分けたります
それを補うのが観客の想像力
演者と観客が一体となって創り出す
日本の伝統芸能なんですね
もともと落語はお寺の講話だそうです
説法だけだと退屈して
しまいに誰も聞かなくなってしまうところを
あそこんちの熊さんがこんな面白いことしたよ
はっつぁんもこんな間抜けなことを言ってたよ
どんどん膨らんで面白くなったのだそう
教会でみんなが楽しめるゴスペルが生まれたのと
よく似ていますね
本当は月亭方正師匠も
いらっしゃる予定だったのですが
大雨警報のため急遽お越しになれませんでした
お詫びの方正師匠の手拭い
大争奪ジャンケン大会で幕を開けました
まず演じられたのはご存知
「寿限無寿限無五劫の擦り切れ
海砂利水魚の水行末雲来末風来末
食う寝るところに住むところ
やぶら小路のぶら小路
パイポパイポパイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
長久命の長助」
私自身フルバージョンで聞いたのははじめて
かと思いきや
実は被災地用にアレンジしてあったのだそうです
子どもを名付ける「お七夜」を「初七日」と間違えるくだりや
長い名前を「お経みたいだねチーン」とやるくだり
古典落語には本来ブラックな笑いがつきものなのですが
そういったものを一切排除して演じてくださいました
細やかな心遣いに感謝です
先日の「ぼうさいこくたい」でお逢いした
林 信太郎 先生から
興味深い情報を教えていただきました
「秋田城址という遺跡がありまして
そこからは平安時代の古文書が発掘されます
漆にゴミが入らないように
入れ物に反古で蓋をした紙は漆付きの紙になります
それが発掘されて
赤外線を当てると字が読めるのだそうです
漆のたいへんな保存性がわかります」
【ぼうさいこくたいでのであいそのいち】
昨日の「ぼうさいこくたい」で出逢った
素敵なボランティア団体の皆さま
一日で紹介しきれなかったので
今日からシリーズで紹介します
兵庫県立大学学生復興支援団体
LANのみなさま
2011年に東日本大震災を機に発足しました
今回の能登半島地震にも
のべ50名以上の学生さんたちが
支援に入ってくださいました
国際商経学部
社会情報学部
理学部
工学部
環境人間学部
看護学部
それぞれの学生さんたちが
それぞれの専門性を活かして
総合的な支援をしてくださっています
また大学院には
減災復興政策研究科が設置されており
誰ひとり取り残さない
社会を作る人の育成を目指し
災害に強い社会づくりに貢献されています
ぼうさいこくたい2025
地震から 616 日目
豪雨から 352 日目
地震 津波 豪雨 台風 噴火 豪雪 竜巻
様々な自然災害の影響を受けやすい環境にある日本
近年の自然災害は激甚化・頻発化しており
南海トラフ地震の発生も懸念されています
これまでに災害が発生するたびに
課題を洗い出し
経験と教訓を踏まえて
災害対応を進化させてきました
行政による「公助」
自分の身は自分で守る「自助」
地域で助け合う「共助」
能登半島地震においても
様々な支援の手を差し伸べていただきました
地域コミュニティやボランティアなど
人的物的両面での事前の備えや連携が重要であることを
身をもって知ることができました
そんな過去の教訓を未来へ伝えるべく
新潟において「ぼうさいこくたい」が開催されています
これまで日本各地で展開されてきたこの大会は
今回で10 回目を迎えます
多くの能登地区支援に入っておられた方々にお逢いして
お礼を申し上げてきました
災害支援団 Gorilla 代表理事の 茅野 匠 様と
環境防災総合政策究機構の 松本 健一 様
行政に止められても突破して支援に入ってくださった
力強い民間のボランティアの方です
https://npohoujin-gorilla.com/
日本ラクテーション・コンサルタント協会の
近藤 望 さま
被災地における
母乳で赤ちゃんを育てる必要のある
ママさんの支援をしていらっしゃいます
日本災害リハビリテーション支援協会の
堂井 真理 さま
高齢者や体に不自由がある方への
災害のフェーズに合わせた
リハビリ支援をしてくださっています
株式会社 Cell-En の代表取締役 COO
山口 直美 さま
環境に優しい自然エネルギー
「微生物発電」を開発なさっています
ぜひ『街プロ』のエネルギーグループに
伴走していただけるとうれしいです
日本地球惑星科学連合の
林 信太郎 様
自然現象 地殻変動 環境変動を研究対象とされており
防災教育小委員会を立ち上げていらっしゃいます
秋田大学の名誉教授でもいらっしゃる林先生は
「世界一おいしい火山の本」を書かれています
https://www.kodomo.go.jp/guide/kids/read/book/book_2012_03.html
昨年度の東北復興研修旅行以来
交流を深めている多賀城高校さん
今回も発表に参加です
生徒さんはテスト期間中ということで
津守先生と石山先生が
来ていらっしゃいました
関西大学 KANDAI DPE の
松井 芳樹 様
次世代を担うこどもたちへの
双方向型でワクワクできる
防災教育を実現しています
本校の「みつばちプロジェクト」に
教えていただけることがありそうです
https://www.kansai-u.ac.jp/ja/about/pr/topics/2024/10/post_80323.html
災害時に子供を守る最低基準 様
まさかこんなところでお会いするとは!
「ごちゃまるクリニック」の
小浦詩先生と一緒に活躍してくださったみなさんです
https://sites.google.com/view/cpmsnetwork-japan-com/
続きはまたあした
愛子さまが手を振ってくださいました
香川漆器と輪島塗と
地震から 615 日目
豪雨から 351 日目
香川県のお土産やさんを巡ると
漆器が目につきます
輪島同様
漆器の名産地でもあります
AI先生に訊いてみました
「香川漆器は
江戸時代後期に玉楮象谷が
中国や東南アジアの漆技法を研究・融合させて確立した
日本の伝統工芸品です
漆を塗り重ねた上から線彫りして色漆を埋め込む
蒟醤(きんま)をはじめ
存清(ぞんせい)
彫漆(ちょうしつ)
後藤塗(ごとうぬり)
象谷塗(ぞうこくぬり)の5つの伝統技法が特徴です」
なるほど
蒔絵(まきえ)沈金(ちんきん)螺鈿(らでん)が
中心の輪島塗とは
また一味違った魅力がありそうです
漆で絵や紋様を描き
漆が乾かないうちに金粉などを蒔く技法を「蒔絵」
乾いた漆に紋様を彫り
その溝に金粉などを押し込む技法を「沈金」
漆で描いた絵に
貝殻を砕いたかけらなどを貼り付ける技法を「螺鈿」といいます
「漆」はウルシノキの樹液からつくります
化学的には「ウルシオール」 と呼ばれる物質です
採取した樹液を濾過(ろか)したばかりの
「生漆(きうるし)」は
乳白色をしていますが
それを撹拌して水分を飛ばすと
透明な飴色をした
「素黒目漆(すぐろめうるし)」
に変わります
これに鉄粉を加えて
未反応の鉄粉を取り除くと
それこそ漆黒の「黒漆」となります
漆が空気にふれると
その中に含まれるラッカーゼという酵素と
酸素のはたらきによって
網目上の強固な構造の膜に変わります
この膜は
防腐性が高く
酸やアルカリにも強く
さらに抗菌性や抗ウイルス性もあります
この反応は
多湿の状態でよく進むので
雨や雪の多い輪島は
うってつけの環境であるといえます
漆は何層にも塗り重ねられます
30〜40の過程を経て完成します
輪島塗が特に堅牢なのは
さらに秘密があります
それは魔法のパウダー「地の粉(じのこ)」です
下地漆に混ぜ込んで木地に塗り込みます
「地の粉」は
珪藻土を粉砕したものです
珪藻土とは藻類の一種である
ケイソウの殻が堆積してできた岩石で
能登半島は主にこの珪藻土でできているのです
今回の地震で崩落した見附島
あるいは輪島の鴨ケ浦海岸
さらには珠州七輪の産地など
たいへん脆い岩石ではありますが
ガラス質であるため粒子そのものは硬いです
そして微小な孔が無数に開いているため
漆が入り込むと極めて堅牢な下地となるのです
日本ではなんと7000年も昔から
漆を使っていたと考えられています
驚くべき知恵です
この文化を地震なんぞによって
絶やされてたまるかと
輪島塗職人の皆さんは立ち上がっています
四国巡礼
地震から 614 日目
豪雨から 350 日目
四国災害ボランティアネットワーク様主催の
「情報共有会議 in かがわ」
にお招きいただき
災害発生に備える体制の構築について
講演及びパネルディスカッションを
させていただきました
会場は「かがわ国際会議場」
駅前にある複合施設『サンポート』
の6階にあります
窓からは美しい瀬戸内海を望む
素晴らしいロケーションです
講演の後はパネルディスカッションです
パネラーのみなさんは
ヒューマンシールド神戸代表
吉村 誠司 様
阪神淡路大震災から活動を始め
災害支援NGOを立ち上げられた後
全国各地で支援活動を行っていらっしゃいます
今日のステージの最中にも
静岡県で起こった竜巻の支援に来てくれと
依頼が入るほど活躍中です
能登半島地震では
翌日に輪島市に入り
自衛隊と協力して
救助・救援活動をしてくださいました
本校野球部と一緒にも
活動してくださいました
「いい奴らだった!」
とベタ褒めでした
公益財団法人日本財団
寺田 歩 様
ヒューマンシールドさんのような
実働ボランティアに対して
資金的な援助をしてくださっています
香川県議会議員
山本 悟史 様
基本のんびり時々頑固だそうです
香川県では
防災マップの被害想定の見直しを
図っているそうです
高松市議会議員
中村 秀三 様
能登半島地震の経験を活かした
法改正の必要性を訴えてくださいました
高松市社会福祉協議会
兵頭 大祐 様
自分たちの暮らしの復興は自分たちで…
決意の大切さを語ってくださいました
夜には情報交換会も行い
多くの方と交流を深めることができました
災害支援TEAM B-DASH の
藤丸 剛 様
ご自身17歳の時に阪神淡路で被災
以来活動を続け
能登半島地震でも
輪島高校の生徒玄関前に陣を構え
空き家の水道の元栓を全て閉めて回るなど
水道関係の支援をしてくださっていました
遅刻指導の冨水先生の毎朝の
「3分前〜!」
の声が忘れられないと…
私が知らないところで
本当にいろんな方の助けがあってのことだったんだなと
改めて感謝です
南海トラフ地震が起こったら
四国は陸の孤島となり
外部支援が期待できない懸念があります
国の支援や自衛隊は
まずは被害の甚大な大都市に入り
地域には手が回らない懸念があります
自分たちの町は自分たちで
その意識が大切であると
「四国災害ボランティアネットワーク」様は
考えていらっしゃいます
東日本大震災の数日後に
石巻消防署長に任命された星氏による
就任訓話の一節を教えていただきました
「一.当たり前のこと。と判断したものは、報告だけでよい。
一.今一番やってはいけないこと。それは、考えすぎて何もしないこと。
一.想定以外のことばかりの事象ですが、今いる署員で、
何か方法がないか、それぞれ知恵を絞って行動してみてください。
行動を起こしての失敗は、私なり組織で責任を取ります。」
探究から研究へ
地震から 613 日目
豪雨から 349 日目
今日は
関西国際空港とディズニーシーが
誕生した日です
同じ誕生日だったんですね
同じ誕生日パラドクス
AさんとBさんの誕生日が異なる確率は
364/365で99.7%ぐらいです
まず同じ誕生日にはなりません
ではもう一人Cさんが加わり
3人の誕生日が全て異なる確率は
364/365×363/365で
99.1%となります
このように考えていくと
23人になった時点で
その確率は50%を切ります
さらに40人のクラスで全員が違う誕生日になる確率は
およそ11%となります
つまり逆に言うと
40人のクラスで同じ誕生日の組がいる確率は89%
9割方誰かと誰かが同じ誕生日ということになります
意外な感じがしますね
今日は石川県立看護大学で開催された
「探究から研究につなげる初年次教育学会」
に参加しました
今回のシンポジウムの目的は
高校で本格化している探究学習を
大学ではどう捉えるべきか
このことを考えることです
探究学習の目指すもののひとつに
『創造性』『独創性』を育むこと
があります
このことについて
医療関係の方から以前に
このようなことを言われたことがあります
「医療は
過去の知見あるいは臨床データに
基づいて行われるべきものであり
“この薬とこの薬を組み合わせれば
効きそうな気がする"
といった思いつきに基づいた
『創造性』や『独創性』を持った学生は
迷惑この上ない」
実際のところどうなんでしょう?
ドイツの医師ドーマクにまつわる話です
彼は細菌の化学療法を研究していました
レンサ球菌を殺傷する能力を持つ染料を発見しました
レンサ球菌による感染症は当時死に至る病でした
そんな時ドーマクの娘がレンサ球菌感染症に罹患します
他の治療がすべて効果を発揮しない娘に
その染料を投与することを決心します
平たく言えば
死を待つ娘に絵の具を飲ませて治そうという決意です
ただ投薬によって逆に死期を早めることもあります
どんな思いだったでしょう
結果娘は完治するのです
この知見が現在処方されている
サルファ剤の製薬へとつながりました
午後からは
高校生による活動報告がありました
本校からは
「地震被災後における
高齢者の人身の健康支援と
地域のつながりづくり」
2年生の
髙橋惺さん
岩崎月希乃さん
山村百華さんが発表しました
石川県立看護大学さんのご協力のもと
今夏アメリカ医療研修に参加した3人です
たくさんの方に話を聞いていただき
アドバイスや意見をいただきました
奨励賞をいただきました
今朝あんなに高く飛んでいたツバメが
今は低く低く飛んでいます
台風が近づいて来た証拠ですね
昔から「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」
と言われます
これは餌になる虫たちが
気圧が低くなると
高く飛べなくなるからです
ちなみに蚊なんかは
気圧の高い秋晴れの日であっても
3階の高さぐらいまでしか
飛べないそうです
ということは
飛行機が飛ぶ時も
雨の日よりも晴れの日の方が
燃費が良いということでしょうか?
石川県の高松から
香川県の高松に向かっています
明日は14:00よりかがわ国際会議場において
「情報共有会議 in かがわ」
にお招きいただき
講演をさせていただく予定です
お世話くださっている
代表の藤井節子さまはじめ
四国災害ボランティアネットワーク様は
本校の避難所においても
足湯のボランティアサービスをしてくださるなど
今回の能登半島地震に
ずっと寄り添ってくださっています
NEVER ENDING SUMMER
地震から 612 日目
豪雨から 348 日目
この暑さホントに終わるんかい
と突っ込みたくなるような毎日ですが
それでも朝の日差しと夜の虫の声に
夏の終わりを感じます
夏の終わりに聴きたい曲は何ですか?
私は杉山清貴&オメガトライブの
NEVER ENDING SUMMER Ⅰ〜Ⅳ です
3枚目のアルバム
NEVER ENDING SUMMER のB面まるごと
(当時はLPというレコードでした)
同じタイトルの4つの曲
1曲ずつ聴いても
それぞれ魅力的な曲ですが
4曲が組曲仕立てになっていて
第1楽章から第4楽章まで
順に聴くとひとつのストーリーになっているのです
ぜひ聴いてみていただきたいです
まずはプロローグ
「きみの肩抱くように街に秋の風」
このメロディーライン覚えておいてください
第1楽章
夏の回想シーンです
ふたりの出逢いそして
ふたりの夏物語
屈託のない笑顔の彼女に惹かれていくのです
第2楽章
夏の終わりとともに
ふたりの関係に微妙な風が…
彼女の笑顔の裏側には
忘れられない過去の恋の傷が・・・
このまま甘えるわけにはいかない
彼の元を去る決心をするのでした
第3楽章
あれから半年が過ぎ
彼の元に彼女からの手紙が届きます
あのときどうして
無理にでも引き留めなかったのか
胸が痛みます
そして最終楽章
ふたりの恋のゆくえは?
そして
エピローグに流れるメロディーラインの意味は?
https://www.youtube.com/watch?v=4gf_6QOB30M
こちらのYouTube 動画が
途中CMが入らなくておすすめです
ただ20分近い曲ですので時間のある時に
スキップや早送り再生をせず
ぜひじっくりと聴いてください
地震に引き続き豪雨災害の大きかった町野地区
災害復興ラジオでみなさんに
安らぎのひとときと情報の提供を
おこなっていらっしゃいます
先日町野出身の宮腰さんといっしょに
出演させていただきました
次回は9月30日出演の予定です
実はこの日
町野地区にある東陽中学校において
高校生がこれまで行ってきた
海外研修の報告会をする予定で
その足でスタジオにお邪魔しようと考えています
今回の出演はポッドキャストにも公開されました
仮校舎の建設もピッチが上がってきました
グラウンドの3分の1を使って建てています
部活動の練習は空いたスペースで行っています
道路に面していますので
球が出て行かないように
野球はバッティング練習を行っていません
何とかしたいということで
防球ネットを建てていただけることとなりました
電柱を立てる関係で
桜を切らなければなりません
枯れかけているものを中心に何本か切ります
せっかくの桜を
というお気持ちもおありかと思いますが
生徒の活動のため
震災後におけるやむを得ない対応ということで
ご理解ください
OECDとの共創で
いつもお世話になっている草野みらいさんが本日
品川区の荏原第五中学校で震災講話をされました
本校卒業生の細谷彩香さんが助太刀いたしました
細谷さんはお正月に遊びに行っていた
おばあちゃんちで被災
道路が寸断され電波もなく孤立状態でした
本校の中で一番最後まで安否がわからなかった生徒です
おばあちゃんちに行ったという友達情報があったので
大丈夫であってくれと望みをかけていたところ
7日目に自力でいくつもの山を越えて学校に顔を出し
なお孤立していたおばあちゃんたちへの
救助のヘリを要請したという
とんでもない経験をもっています
フリートークがとっても上手で
どんな質問にも臨機応変に答えたようです
中学生も飽きずに最後まで聞いたとか
震災を経て強くなったね!
生物の子育て戦略
地震から 611 日目
豪雨から 347 日
定期的に『はなし方講座』を開催していただいている
原田幸子アナさんから
またまた素敵なメールをいただきました
原田さんは小さな生き物がお好きなようで
繊細な観察眼で見つけた
なにげない日常を
ときおりこっそり教えてくださいます
「この1ヶ月くらい
庭に巣を作っている
ニホンヒメグモという
4ミリくらいの小さなクモの
観察をしています
子育てするクモと言われ
子グモがかえった後も
一緒に住んで面倒を見るんです
先日
役目を終えた母さんグモが天に召され・・・
子どもたちが
小さな小さな巣を近くに張って
頑張ってます
子グモは1ミリに満たないので
携帯にマクロレンズを取り付けて撮影します
こんな小さな中にも宇宙がある
そんなふうに感じます
写真は
オレンジ色の母ちゃんグモが
獲物(黒い虫)を捉え
それを隠れ家の葉っぱから見守る
子グモ達(黄色いつぶつぶ)
可愛いです」
「ファーブル姉さん昆虫記」
よければ連載化しますので
また情報お待ちしています
さてさて学校の方はというと
新学期が始まりました
まずは始業式
蒸し風呂のような体育館に集まるのもな
って感じでオンライン始業式です
カメラに向かって
「みんなどんな夏休みだった?
校長先生は韓国へ行ってきたよ」と
お土産をひとつひとつ紹介して
抽選で希望者に配ることにしました
生徒玄関に応募BOXを設置したら
あっという間に満杯に
ノリのいい子たちです
夏休み中
いろんな方が訪ねて来てくださいましたが
みなさん口を揃えておっしゃるのが
「生徒さんが元気に挨拶してくれて気持ちいい」
そして12年生は課題テストです
3年生は課題テストなんかなくても
勉強するだろうということで
さっそく授業の開始です
伊奈岡先生の生物にお邪魔しました
伊奈岡先生は魚が大好き
輪島高校の「さかなくん」です
とっても面白くて思わず教室に乱入しました
生存曲線の話です
生物には「早死形」「平均型」「晩死型」の3つがあるとか
生まれてすぐに他の生物に捕食される「早死型」
魚類や両生類がこの型です
生まれた個体がほとんど捕食されず
多くが天寿を全うするのが「晩死型」
大型哺乳類や社会的昆虫がこの型です
そしてその中間が「平均型」です
ここで伊奈岡先生からいい問いが…
「ネズミはどれかな?」
生徒らはディスカッションの上
自分たちはなぜそう判断したのかも含め
発表し合います
ネズミは一度に5〜6匹の子を産みます
そこに妊娠期間の長さなどの
データを組み合わせると
どの型なのか正解に近づけそうです
単に「ネズミは平均型です」
と知識の一方的な伝達ではなく
生徒の思考のプロセスを大切にする
最近の授業スタイルでした
ではさっきの原田さんの
ニホンヒメグモの生体曲線を描いてみなさい
こんな質問もありですよね
さらに伊奈岡先生の授業では
シュモクザメの話に
ニモにも登場する
頭がトンカチみたいなアレです
魚のくせに卵じゃなく赤ちゃんを産みます
一度に30匹くらいの赤ちゃんを産みます
痛くないんかな?
鼻から地球が出るくらい痛そう
実際には頭の出っ張りは
柔らかいようです
しかも尻尾から出てきます
人間でいうと「逆子」です
タツノオトシゴも独特です
メスがオスのお腹の中に
卵を産みつけます
オスはそこに自分で精子をかけて受精させ
お腹の中で子を育てます
「イクメン」ならぬ「イクギョ」です
「する」「やる」問題 続編
地震から 610 日目
豪雨から 346 日目
先日議論した「する」「やる」問題
うちの三女から新しい知見が
「やる気」とはよく言うけど
「する気」とはあまり言わないから
本人の意思の強さの問題では?
なるほど確かに
否定文にするとさらに明らかに
「やる気が出ない」ですが
「する気がしない」ですもんね
マイケル君からも新たな知見が
スポーツは全て play を使えばいいものではない
観客を楽しませることに主眼をおく種目は play だが
自己を高めることを主眼とするものは do だ
play baseball と do karate
なんだそうです
楽器の場合
play the guitar
なぜtheが入るのか尋ねると
play guitar
も言うよと
ただし
the が入るとまさに実際に演奏するイメージ
入らないと
「ギターやってます」みたいな
たしなんでます感があるそうです