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塾頭あいさつ

 令和6年度をスタートするにあたって


  いしかわ師範塾
塾頭 才鴈一博

 

 

 

 先ずは、元日に発生し県政史上未曾有宇の大災害となった令和6年度能登半島地震について、お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた皆様方に対して心からお見舞い申し上げます。

 さて、皆さんもご承知のように、全ての子供たちの可能性を引き出す「令和の日本型学校教育」の実現に向けて、教育現場は動き始めています。
 本県でも各学校で「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実による「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善とともに、GIGAスクール構想による一人一台情報端末の配備のもと、授業でのICTの積極的な活用が推進されています。また、校務を効率化する等、教員の業務多忙化を改善するための働き方改革も着々と進められています。

 こうした中、新年1月1日、能登半島地震が起きました。4ヶ月が過ぎましたが、想像を絶する甚大な被害から思うように復旧・復興が進まず、先の見通せない状況が続いています。被害の大きかった地域では、現在も教室や体育館が避難所になっていたり、運動場が仮設住宅で使用できなくなっていたりするなど、多くの学校で本来の姿にはほど遠い状況になっています。
 そして何より、たくさんの子どもが被災し、心も体も傷ついています。学校や教師には子どもに対する理解と教育的愛情がこれまで以上に必要であり、どんな状況であっても子どもと真摯に向き合い、一人一人の健やかな成長のために指導や支援を全力で行うことができる、そんな教師が求められています。

 今年度も師範塾では、模擬授業を中心に受講生一人一人が教職への自信や意欲の高まりを自覚できるような学びの場づくりを進め、即戦力となる実践的指導力の養成を図りたいと思っています。加えて、長期にわたる学校実習も含め師範塾の活動全体を通して、大きな課題や困難に直面しても粘り強く立ち向かい、それを乗り越えていけるようなたくましい人間力を備えた、そんな教員の養成・確保にこれまで以上に努めていきたいと考えています。

 現在、県の成長戦略の中に「いしかわ師範塾における即戦力となる教員の養成・確保」が位置付けられていますが、震災に際し改めて、私たちの仕事の意義とその責任の重さを痛感しています。
被災からの一日も早い復興を願うとともに、未来社会の担い手である子供たちの成長を願い、教職を目指す学生に寄り添うことを大事にしながら、師範塾の歩みを着実に進めていきたいと思います。
 いしかわ師範塾について、一層ご理解いただき、ご支援ご協力をお願いいたします。

                        
石川県の教員をめざす皆さん!いしかわ師範塾で学んでみませんか!!
皆さんの入塾を心からお待ちしております。