自彊日新

片中日記(自彊日新) 3連休は雪かきでおしまい

 3連休のドカ雪も峠を越したようで安心しました。家の庭には、1.2m超の雪が積もっています。

 学校の前庭通路、除雪はしてありますが、普段より狭くなっています。くれぐれも通行の際にはお気を付けください。

 今日も一日、いい日でありますように。

 

 今日はスキーの話。私のSAJ2級、1級の検定書には、「西山実機」先生のお名前が主任検定員として記されています。この方のお名前は、たぶん誰もご存じないのではと思いますが、元天理大学の教授で、運動力学の先生です。高校時代の恩師の一人に、出仙幸雄先生がいます。この出仙先生に「西山実機」先生を紹介していただきました。

 もう30年以上も前の事になります。私が初めて出会ったときは、もう御年82歳で、足腰もかなり弱っておいでて、介添えなくては歩けない様子でした。そのようなお年でも、毎年大みそかからお正月には必ず菅平スキー場にやってくる。しかし、西山先生は、いったんスキーを履くと、キリっとされて上級者コースの菅平のシュナイダーコースを「ニョロニョロ・・・。」と颯爽と。本当に「ニョロニョロ…。」と、ヘビがスキー場を滑っているようなんです。力も全く入っていないので、雪煙なんて上がりません。

 西山先生は1970年代、当時、SAJ教育本部長で、日本のスキーを真剣に考えていた方でした。その西山先生が、悪雪のパンチョこと熊の湯の佐藤勝俊さんの滑りを参考に、研究に研究を重ね、日本のオリジナル技として発表したのが、「曲進系」という滑り方です。「抱え込み送り出し」、「平踏み先落とし」「蹴出し」・・。などといった、独特の技が編み出されました。

 西山先生は、「スキーは登るときは、履物だけれども、滑るときは乗り物。だから乗り方をしっかり練習しなければならない。」、「スキーが上手になるとみんなニコニコ顔になり、男性は男前。そして女性は美人になる。」と、菅平で聴いた検定後の講演会でおっしゃっていました。今でもこの2つはしっかりと覚えています。

 ちなみに、長野県飯山市に「Swallows:スワロー」というスキー製造会社がありますが、この会社でスキーの企画製造も西山先生が手掛けていました。「Professor:プロフェッサー」という板がありますが、西山教授から名前をとっているのです。

最近は全く行けないのですが、菅平スキー場は思いで多いスキー場です。大学ラグビーも天理大学が優勝しました。「雪」と「天理大学」が、西山先生を思い出させてくれました。これも何かの「縁」なのかもしれません。

 

 今日も一日、生徒の笑顔と夢の実現のために、教職員一同ニコニコの笑顔で、顔晴ります。