自彊日新

登山道

 今朝は分厚い雲。梅雨空です。霧雨降る中、車を走らせてきました。気分が晴れない朝です。

 今日も一日、いい日でありますように。

 最近はなかなか忙しくできていないのですが、週休日に時間があると「鞍掛山」に登ります。標高わずか477mの山ですが、変化があってとても楽しい山です。私の山登りはまず何も考えず登るようにしています。ところが気が付くと頭の中にいろいろな思い、記憶が浮かんでくる。途端に登りがきつくなる。斜面は?、目の前の景色どころでなくなる。辛い時には「時間が解決する。」と唱えながら登る。すると頭からいろいろな考えが吹っ飛ぶ。楽になっていく。この繰り返しです。これができるのが鞍掛山。この山専門といってもいいでしょうか。

 この登山道ですが、同じようなものは一つとしてありません。一段一段ステップの幅だったり奥行、高さが違います。同じリズムで登れるところもありますが、同じリズムで登ると、常に右、右、右・・・。しまいに右足が動かなくなる。だから途中でリズムを変えるために立ち止まったりしながら左足に切り替える。というようにその登山道に自分を合わせて登らねばなりません。これが山登りの鉄則です。わずか477mの山でさえも決して自分のペースでは登らせてはもらえないのです。

 私たちの仕事、教育も登山道と一緒かなと、ふと思いました。生徒の状態、内面をよく観ながらそれぞれに合わせていく。何も考えず教師のペースに「合わせろ、ついてこい。」ではうまくはいきません。私たちが合わせなければ(共感)ならないと思います。時間がかかる、手間がかかる・・・、想定内のことです。ただし、その登山道もゴール(頂上)があります。頂上からの眺めは最高ですし、ご飯もとてもおいしい。頂上に登った者だけのご褒美です。また、山のいいところは、一人でも登れますが、友だち同士、グループでも登れます。一緒に上ると楽しさも倍増です。  

 余談の余談ですが、私の同級生(蒔絵師でギタリスト)が「鞍掛山のテーマ」という曲を作ったみたいです。YouTubeで「鞍掛山のテーマ」で検索するとありますので。

 今日も生徒の笑顔と夢の実現のために、教職員一同、頂上を目指し顔晴ります。