自彊日新

伝えなければならない事

 今日は曇り空。時折、雨も。また寒い日となりました。

 今日一日、いい日でありますように。

 

 朝、校舎をひと回り。生徒も誰もいない教室をふらっと覗きに行きます。まだ薄暗い教室は、窓からのわずかな光の中に、机、いすが浮かび上がって見えます。ピシッと整頓してあるところもあれば、雑然としたところもあります。

 まだ私が若かったころ、ある先輩教師が放課後の教室で何やら作業をしているところに通りかかりました。職員室にその先輩が戻ってきたときに、「何をされていたのですか。」とお聞きしたところ、「朝、生徒が来たときに気持ちよく教室に入ってもらうため、教室の整頓をしていたんや。」と答えてくれました。

 「なるほど。全くそうだ。」と思いました。その翌日から、私も真似をしました。

 人は、視覚が優位に立ちます。きれいなものを見れば、心も透き通る。雑然としたものを見れば、気持ちも雑然とするはず。その雑然に馴れたら、感性が磨かれなくなります。

 朝一番の教室そして、黒板。これは、いつもきれいなものであってほしいです。

 その先輩も今年で退職です。そのようなことを教えてくれる先輩教師は、今、どれだけいるのでしょうか。私も、伝えなければならないことをしっかりと伝えていこうと思います。

 その先輩教師みたいにはなれないかもしれませんが。顔晴ります。

 今日も一日、生徒の笑顔と夢の実現のために、教職員一同、顔晴ります。