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夢先案内人

 今朝は曇り空ですが、さわやかな朝です。久しぶりに白山も姿を現しています。

 今日も一日いい日でありますように。

 今年度の学校教育ビジョンでは、めざす生徒像に「将来の夢や希望を持ち、自主的にその実現のために努力できる生徒。」を、めざす教師像に、「夢先案内人として、生徒に夢を語り導く教師。」を挙げさせてもらっています。

 生徒たちは夢や希望を持ち、その実現をめざすことを、私たち教師はそれを夢先案内人として自らも夢を語って導くことを進めていく。「夢を持って、夢を追いかけて、将来につなげる(叶える)」ことがこの中学校に課せられた私たちの使命だと考えています。

 しかしながら、その夢を壊すいわゆる『ドリームキラー』と呼ばれる人たちがいます。さて、『ドリームキラー』とはどのような人たちの事を言うのでしょうか。親、友人、教師等生徒を取り巻く人々の中に、良かれと?思って、「そんなのはやめとけ、現実を見ろ。」とか、「お前には無理だ。」とか、「お前にはふさわしくない。こっちのほうがいいはずだ。」などという存在が必ずいます。それが『ドリームキラー』です。夢を実現するためにはそれを念じて、口に出して唱え続ける。とよく言いますが、これは脳科学の見地から言って正しいことなのです。「なりたい自分の姿(自己イメージ)を思えば思うほど、言えば言うほど、それを実現しようとするように人の脳は動く」のですが、いくら自己イメージが高まっても、この『ドリームキラー』の一言で、膨らんだ、または膨らみかけた「自己イメージ」は木っ端みじんに壊れてしまうのです。以前受講したPX2の講義の中では、「夢は人に教えるな。」と言われました。なぜならば『ドリームキラー』にやられるからです。

 ここで『ドリームキラー』の存在を知りました。私は、学校教育ビジョンのめざす教師像の中で『夢先案内人』という言葉を使っています。(山口百恵さんの有名な曲ですが)教師は勿論、保護者の皆さんにも『夢先案内人』になってほしいと思います。生徒の夢を聞き、決してそれを否定せず、その夢に向けて共に歩み、時にその道の先を進みながら、障壁をうまくかわして安全な道を歩ませていく。夢の先を見るのは生徒。私たちではありません。

  『自未得度先度他 : 己、未だ渡らざる前に、まず他人を渡せ』

 今日も生徒の笑顔と夢の実現のために、教職員一同、夢先案内人として顔晴ります。