自彊日新

日本の心

 今朝もさほど雪は積もってはいませんでした。ちょっと一安心です。

 今日も一日いい日でありますように。

 

 島崎藤村の詩の中で、なぜか不思議と気になる詩が二つあります。そのうちの一つ。

それは「東西南北」という詩です。

 

 東西南北

 男ごころをたとうれば

 つよくもくさをふくかぜか

 もとよりかぜのみにしあれば

 きのうは東きょうは西

 

 女ごころをたとうれば

 かぜにふかるるくさなれや

 もとよりくさのみにしあれば

 きのうは南きょうは北

 

 たったこれだけの詩なんですが、不思議と心に残っています。

 現代と藤村の時代の「男性像・女性像」はずいぶん違うと思うのですが、そういうことを抜きにして、この演歌っぽい詩は心に残っています。

 最近は演歌を聴く機会がなくなってきていますね。音楽番組にはほとんど演歌歌手の出演はありません。石川さゆりの「天城越え」や「津軽海峡冬景色」なんかは、とっても心揺さぶられるのですが。

 学生時代、バスケットボールの試合で青森県に行ったことがあります。東北本線、終着駅の青森駅。そこに降り立った瞬間、港からの海が見え、雪がふぶいていて、本州の最北端に来た感じがまさに「津軽海峡冬景色」の世界でした。あの景色は今でも忘れません。

 「天城越え」はイチロー選手が打席に立つときのテーマ曲でしたね。イチロー選手のセンスに脱帽です。

 日本の心を忘れかけていたようです。

 

 今日も生徒の笑顔と夢の実現のために、教職員一同、「日本の心」を大切に顔晴ります。