図書館
relax vol.9 を行いました
7/28(日)の午後、久保出貴雄さん(高校57回)を迎え、relax(「つながろう、話そう、……そして歩きだそう」)の第9回を行いました。
今日のメインテーマは「夢を追いかけて得た挫折と経験」。
「プロ野球選手になりたい」という夢を持ち、部活動に打ち込んだ高校生活。早朝から夜遅くまでと、一日の中心が野球であった大学の4年間。しかし、試合に出られるようになった際に気づかされた「自分にはその先のイメージがない」ということ。
高校生のとき、プロになりたいとは言っていたが、明確なビジョンがあったわけではない。だから、君たちが将来のことを本当に考えること、イメージすることは大事。漠然とした夢もそれを細分化し、実現のための手段を考えていくと、日常生活の次元に降りてくる。徹底的に考えることが大切。
久保出さんは、自身の歩んできた道を紹介しながら、生徒に話してくださいました。
また、家業(木地師)を継ごうと考えるようになったのは、結婚する際に奥さんから言われた言葉がきっかけだったそうです。今は、伝統工芸の技術継承はもちろんのこと、それをどう知ってもらえるか、広めるかに力を入れているとのことでした。
木によって、堅さや粘りが違うこと、また、同じ木でも場所によって性質が異なること、木目の見えるものと少ないもので使われるさきが異なることなど、木の感触を実際に確かめながら生徒は興味津津で久保出さんのお話に聞き入っていました。