門前東西小ニュース

人権教育研究発表会

令和2・3年度に渡り,県教育委員会から人権教育推進校,市教委から指定研究校に指定され研究に取り組んできた2年間の成果を披露すべく,11月12日(金),本校にて研究発表会を行いました。当日,受付・駐車場係としてご協力下さった保護者の皆様,誠にありがとうございました。
日本の子ども達は「自尊感情(自己肯定感)が低い」とよく言われます。それは本校児童にもあてはまり,これまでの大きな課題でした。今回の研究指定を,児童の自尊感情,そして人権意識の向上を目指すためのよい機会と捉え,これまで取り組んできました。「自分の大切さとともに,他の人の大切さを認めること」ができる児童の育成が,本校の目標です。

  

本校の人権教育の研究は,「授業づくり」と一体となっています。「思いやりや感謝の心を育みつつ,認め合い,学び合う授業づくりを推進し,自己理解・他者理解を促進すれば,児童一人一人の人権意識が高まり,豊かな人間関係を築く児童を育成することができるであろう」との共通理解のもと,(1)思いやりや感謝の心の育成,(2)認め合い,響き合う授業づくり,(3)自己・他者理解の促進,(4)個別的な人権課題の理解,を重点目標に設定し,取り組んできました。また,児童も,自分達の願いから作ったスローガン「みんなが笑顔の門前東小学校」の達成を目指し,これまで6年生を中心に頑張ってきてくれました。このように,職員・児童が一体となって,人権教育の取組を進めてきたのです。

  

取組を進める上で,地域の方々との交流活動に,特に力を入れてきました。輪島分校との交流では,自他の違いを認めお互いを尊重し合う態度や,相手のことを深く理解しようとする態度の育成を図りました。また,自分達を支えて下さっている方々への感謝の心を育むために,授業参観として皆さんに観ていただいた道徳科の授業では,全ての学級で地域の方をゲストティーチャーとしてお招きし,地域に生きる方々の生き方を学びました。

  

このように本校は,豊かな人間関係を築く土台づくりを大切にした取組を継続し,人権を尊重した環境づくりに力を入れ,小規模校というよさを生かしながら,家庭・地域と連携した組織的な人権教育の推進に努めてきました。しかし,まだまだ道半ばです。今後も職員一同,さらなる児童の自尊感情・人権意識の向上に向けて取り組んでいく所存です。
最後になりましたが,研究を推進するにあたり,保護者・地域の皆様には,これまで様々な形で,本当にお世話になりました。心より感謝申し上げます。今後も,よろしくお願いいたします。