門前東西小ニュース

着衣水泳

昨年の山岳事故者およそ1200人のうち,死亡・行方不明者はおよそ200人。また,水難事故者およそ1500人のうち,死亡・行方不明者はおよそ700人。山岳でのおよそ6分の1に対し,水難ではおよそ2分の1。海や川などでおぼれると,かなりの確率で危険な状況に陥ります。実際,私は昔,ある海水浴場で監視員をしていたことがありますが,その期間中に,その場所で死亡事故が起こりました。おぼれている人がいることに気付いたプロのダイバーが救助に向かいましたが,間に合わなかったのです。またこれは児童には言わなかったことですが,私は昔,おぼれて意識のない状態で発見された当時5才の男の子に,人工呼吸を続けたこともあります。(とても長い時間に感じました。)この日は,児童たちに,水難事故の怖さを伝えながら,しかし,慌てずに正しい対応をすれば助かる確率が上がることも伝え,この日の訓練に真剣に臨むよう話しました。



児童たちは,持ってきたペットボトルなどを頼りに,一生懸命浮かんでいました。中には,何にも頼らずに浮いている児童もいました。衣服を身につけたままおぼれると,本当に体の自由がきかなくなります。しかしそれでも落ち着いてうまく体や物を使えば浮くのです。児童たち,いい学習ができたようです。