門前東西小ニュース

輪島の未来を考える子ども議会

今年の本校代表は,6年生のMさん。学級で代表を決める際も,意欲的に立候補していました。彼女の市長さんへの提案(議会なので,「質問か提案」となります。)は,彼女の思いのこもった素晴らしいものでした。この日は,輪島ケーブルテレビが生中継していましたが,彼女は臆すること亡く堂々と提案してくれました。左写真は,「議会運営委員議事等案内」の仕事を行っている様子。中央写真は,市長さんに提案している様子です。以下に,その内容を掲載します。是非読んで下さい。



「みんなが安心して暮らせる輪島市に」  
  門前東小学校 M
 先日の大雨では、市内の多くの地区で避難勧告が発令されました。門前町でも、門前地区、浦上地区、そして私の家がある本郷地区も勧告が発令されました。本郷地区を流れる八ヶ川がはんらん危険水位を超えたそうで、もう少しで大切な田や畑、そして家が冠水するところでした。幸いこの時は大きな被害が出ることはなく、勧告は解除されました。
 私の家は、周囲に一軒も家がなく、大きな通りからもかなり離れている所に建っているため、不便なことがいろいろあります。防災無線が聞こえないこともその一つで、先日の大雨の際も、防災無線が一度も聞こえませんでした。それでも、テレビニュースで、本郷地区に避難勧告が発令されていることを知ることができました。避難所に指定された本郷公民館では、実際に避難された方もおいでたそうです。
 輪島市の防災無線は、市内のほとんどの家で聞くことができているそうです。でも、聞くことができないでいる家は、おそらく私の家だけではないはずです。私は、そんな家がどこにあるか調べて、聞くことができるようにしてほしいと思います。防災無線を流すスピーカーを増やすとか、有線の受信機を設置するなど、方法はあるのではないでしょうか。
 12年前の能登半島地震の時、私のお母さんのお腹の中には、私がいました。お母さんは、家族や地域の人たちに助けられ、無事避難することができたそうです。私が今ここにこうして元気に立っていられるのも、たくさんの人たちのおかげです。
 災害は、いつ、どこで、どんな形で起こるか誰にも分かりません。私は、その時が来たら、少しでも早くそれを知り、正しい行動をとりたいです。
 市長さん、みんなが安心して暮らせる輪島市にしてください。よろしくお願いします。