門前東西小ニュース

ぞんべら祭り3年

2月になり,もうこの冬は雪が積もらないんじゃないかとガッカリしていた児童たちに,この日の朝,待望の積雪がありました。児童たちは大喜びで登校してきました。朝早くに兄妹で雪遊びやソリをしてから学校に来たという児童もいました。
そんな日に,3年生は歩いて山を登り,ぞんべら祭り(県無形民俗文化財)が行われる神明宮に向かいました。急な坂道が続き,滑ってしまう児童もいましたが,雪が嬉しい児童たち,皆笑顔で遠足気分でした。
ぞんべら祭りは,この地でおよそ700年前から続いている,五穀豊穣を祈る春祭りです。祭司が中心となり,田作りから田植え(春祭りなので,春に行われる作業)までを再現します。



この日の祭司は中田玄丈(鬼屋区長)さん。親子3代に渡って祭司を引き継いでおられるそうです。外は氷点下。今冬一番寒い日ではありましたが,神明宮の拝殿の中は囲炉裏やストーブで暖かく,安心しました。児童たちは,参観者席(スペース)の真ん中且つ一番前という特等席(スペース)をいただきました。これで背の低い児童たちも祭りの様子がよく見えます。たいへん有り難かったです。
祭りは,厳かな神事(中央写真)の後に行われました。事前にレクチャーしてもらっていた児童は,何が行われているのかよく分かったようで,熱心に見つめていました。
ぞんべら祭りの名称の由来となった「ぞんぶり~ぞんぶり。」という掛け声の場面(右写真)では,「あんなに楽しい言い方で言うとは思わなかった。」という感想が出ました。



祭りの中で,短い時間で終わるけれどもとても楽しい場面が,牛の鼻取り役(坂尻幸治さん)が農耕牛に振り回される場面(左写真)です。ユーモラスで面白かったです。
最後に早乙女の皆さんが田植えをしたのですが,なんと最年少は8ヶ月の女の子。お母さんに体を支えられながら一生懸命に田植えに参加(中央写真。2月7日北國新聞朝刊より。)していました。
祭りの後,児童たちは全員,昔のお金を模した一分(いちぶ)小判というお餅(右写真)をいただきました。とてもかわいいお餅で,焼き餅にすればとても美味しいお土産です。お世話下さった皆様,本当にありがとうございました。



この日は,3局(左写真は北陸朝日放送,中央写真はNHK金沢,右写真はテレビ金沢)のローカルニュースにて紹介されました。ご覧になれなかった皆さんも,今(2月7日現在)ならまだ各テレビ局のホームページで動画が観られますので,是非アクセスしてみて下さい。