戦争体験を聴く

今日は,岡田さんをお招きして戦争体験を語っていただきました。
まず,岡田さんは私たちに問いかけました。
「戦争とは何か。ゲームとの違いは何か。」
ご自身が,故郷からトラックの荷台に乗り輪島駅へ,輪島駅から金沢駅へ行ったこと。
父は,故郷を離れる際に,一言だけ「体を大事にせぇや」と言ったそうです。
当時の社会情勢から考えて,息子を思う精一杯の言葉がけが,この言葉だったのだろうとおっしゃっていました。
金沢駅での母との別れの際に,母が階下で人目を忍び涙していたそうです。
今生の別れを覚悟した涙なのかなあと思いました。
 
終戦後まもなく汽車で,ある婦人と相席になったことがあったそうです。
その婦人の息子さんは,8月15日の午前に特攻で亡くなったとのこと。
自分自身と年齢が違わないだろうその息子さんが,終戦目前で亡くなったことを思うと耐えきれなかったと話され,声を詰まらせていました。
68年という年月を経ても傷は,癒えないのだと思いました。
 
岡田さんは,「人生にはいろいろな出逢いがあり,必ず助けてくれる人がいる。
人との出逢いを大切にしてほしい。」と話されました。
歴史とは繰り返しとも言えるが,戦争だけは絶対に繰り返してはならないと強い口調で話されました。
今日は,貴重なお話を聞けてよかったです。