マイ椀づくり 仕上げ編

先週に引き続き,矢代さんに指導していただきました。
今日は,いよいよ本番マイ椀に沈金を施します。
まずは,下絵のうらに白のクレパスをたっぷりとぬります。下絵をなぞると,そのクレパスが漆の上にのります。それを目印に沈金刀で彫っていきます。先週は,平面で,彫っていたのですが,今回は当然曲面です。子ども達は,この前よりは難しいと言っていました。集中しているので,余計なことは話さずに,時折,無音の空間があらわれました。とっても心地よかったです。わずかに,漆の削れる音がするだけでした。
もちろん,そんな時間が何十分も続くわけはないのですが,話し声も穏やかな感じで進みました。
しっかり彫れたら,金を埋めてもらいます。その後に,石油で拭くととてもきれいに輝いていました。  完成です。
「おっー,一生もんだなぁ。飾っとかし。」といったら。
「何いっているんですか,ちゃんと使いますよ。」と言われてしまいました。
矢代さんも使ってこその輪島塗と言っておられました。
一生大事に使ってください。 輪島に生まれて,感謝。