投稿日時: 01/28
taturh
題名「思い出いっぱいの曾祖母の家」
地震から一年経った今も、倒壊した家々の公費解体が進んでいないという記事を見る。穴水町には曾祖母の家がある。小さかった時、夏は家の目の前の海で遊んだりお正月はみんな集まりおせちを食べたりした。穴水の家は今でも家族にとって大切な思い出の場所だ。曾祖母は5年前に他界したがその家は残っている。地震の後しばらくして家族で曾祖母の家を見に行った。その家が近づくにつれ倒れている家がどんどん増えていき、赤い貼り紙を多く見た。テレビでは絶対に伝わらない被災地の現状に私は言葉が出なかった。周りの家が倒れている中に曾祖母の家はあった。一つだけ力強く立ち、私達を待ってくれていた。奇跡だと思った。私たちが来るまで、きっと曾祖母が守ってくれたのだと思う。そんな大切な家も家族で管理ができないため解体することが決まった。寂しい気持ちが強く湧き上がった。解体することがこんなにも寂しい気持ちになるのだと思った。被災された能登の人たちの気持ちを考えた。