投稿日時: 02/28
taturh
衛生看護科3年生(公立能登総合病院、独立行政法人 国立病院機構七尾病院)
1年生に引き続き、高校3年間のまとめとなる大切な老年看護臨地実習を行いました。
老年期の対象を受け持たせていただき、対象に必要な看護について一連の看護過程を展開する実習でした。被災により水を存分に使用できない中での対象への清潔ケア(手浴や足浴、清拭、洗髪等)は、ケアの目的を達成するためにより良い方法を工夫することが求められました。限られた環境の中で対象にとって最も良いケアを提供するための思考力とケアを実践する技術力がとても必要な力なのだと実感しました。臨地の看護師さんの瞬時の判断力と実践力にとても感動し、「私たちも臨床判断力を高めていかなければ!」と強く心に残る実習となりました。
また、被災により病院への実習に参加できなかった生徒は、オンラインで災害看護の実践をしました。田鶴浜高校の避難所の被災者を対象にフェイズに応じた看護の実践を考え、避難所生活で起こりやすい疾病とその予防についてオンラインで健康教育を行いました。塩分過多やビタミン・食物繊維不足になりがちな食事の工夫、自律神経優位で緊張状態のストレスを解消するストレッチ、深部静脈血栓やフレイル予防のための運動等を実践し、被災者との一体感のある看護実践になりました。私たちとの交流を通して緊張し張りつめていた心身を、ひと時でもリラックスできるようにと願っての実践でした。体操やクイズでは、皆さんの笑顔が見られ、生徒も笑顔になる良い時間となりました。