活動の様子

創立150年記念式典

9月22日(金)、創立150年記念式典をたくさんのご来賓の方々をお招きし、本校体育館で行いました。

6年生有志児童5名が作成したオープニング動画上映の後、5年生が昨年度総合的な学習の時間jに「九谷人として生きる」をテーマに学習したことをまとめて発表しました。

 

式典では、田上実行委員長が「玄関の時計は、能登ヒバを使っています。能登ヒバは「あすなろ」とも言い、明日はもっとよくなろうと、前向きな気持ちで皆さんに学校生活を送ってほしいという願いを込めました。周りの12本の木は、皆さんが通っている12の地区を表しています。空に向かって広がっている形は、皆さんがこれからますます、立派に成長し、大きく羽ばたいてほしいという願いをこめました。」などのお話がありました。

校長先生は、式辞で「本校は、寺井町の多賀東岳先生が自宅で開いた寺子屋で、毎日10数名の子ども達に読み方書き方を教えられていたことが前身となります。その後、地元有志が寺井町即得寺の一室を借り、私立寺井小学校となり、明治6年9月23日に公立寺井小学校としての歴史が始まりました。児童の皆さんには、開校150年という記念すべき時に立ち会えたことをご来賓の方々や家族と一緒に喜ぶと共に、これまで寺井小学校を支えてくださった方々への感謝の気持ちを持ち続け、皆さんの元気な姿で、地域を幸せにしてほしいと願っています。そして、50年後の創立200年の時には、皆さん一人一人が地域を愛し、地域に住む人々の幸せを考え、進んで協力できる人に育つことを祈っています。」と話されました。

 

 

 井出敏朗能美市長からは、「私が子どものころ、今の体育館のところに大きな山があって冬はスキーで遊んだ記憶があります。それは、校歌にもあります「牧野の山」からとってきた土でつくったものです。

皆さんに2つのお願いがあります。地球温暖化を解決できる方法を是非考えていただきたい。また、少子高齢化に対する対策をお願いしたい。

50年後の創立200年の時には、皆さんの力で学校を支えて頂きたい。」と、ご祝辞を頂きました。

 

児童代表のあいさつでは、「創立150年という記念の年に、寺井小学校に通えていることを、私はとてもうれしく思っています。私のお母さん、おじいちゃんも寺井小学校の卒業生で、150年も続いてきた歴史ある寺井小学校を誇りに思います。同時に、これまで私たちを支えてくださった多くの方々に感謝し、寺井の自然を守り、みんなで協力しながら、色々なことに挑戦し、みんなが幸せな学校にしていきたいと思います。

この150年記念の特別な日に、児童代表としてあいさつしたこと、九谷焼ハッピースで記念碑とピンバッジを作ったことは、一生忘れることのできない思い出です。」と、あいさつをしました。

式典後は、寺井町在住の九谷焼作家 山岸大成氏の記念講演「九谷焼今昔」がありました。

講演を通して、九谷焼は朝鮮半島から伝わってきたのが始まりであることや、昔は白磁の器の質が悪く、それを隠すために皿全面に絵を描いていたこと、山岸さんが昔の図柄を生かしながらも現代の家に合うように絵や形を工夫していることなどをお話してくださり、子ども達にとって新たな気づきがたくさんありました。

 

午後からのホームカミングデーには、たくさんの地域の方・祖父母の方にお越しいただきました。授業参観では、子ども達がchromebookを使って教室内で自由なグループを作り学び合ったり、意欲的に学びに向かう姿を見ていただくことができました。

また、昔の卒業アルバムや卒業児童数の移り変わりなど、寺井小学校の歴史や、昔のPTA会報誌に地域の作家さん方が描いてくださった挿絵の原画などの展示を見ていただきました。

地域の皆様からは、「立派な式典やった。」「5年生の九谷焼の発表、よく勉強してあった。」「子ども達が、話をよく聞いていた。」「廊下でたくさんの子どもがしっかり挨拶してくれて、感心した。」「授業参観できてうれしかった。また、じいばあの参観日、してほしい。」「昔の名札のしおりが、本当に懐かしかった」「ホームカミングデー、楽しかった。同窓会みたいやった」などのお声を頂きました。

地域の皆様にも幸せなひと時を過ごしていただけたことを大変うれしく思っております。

今後とも、寺井小学校にこれまで同様のご支援・ご指導をどうぞよろしくお願いいたします。」