教職員も学びの夏
投稿日時 : 2019/08/01
校長先生
夏休みに入りましたが、教職員はそれぞれが研修に出かけています。そして、研修してきたことを毎朝の職員朝礼で報告してもらっています。
今朝は、「能美人権教育研究会」の研修報告が行われました。演題は「子どもの心の傷つきとその表れ」です。
研修報告で、私が一番ドキッとしたのは、「子どもの心の傷つきは脳や行動に表れる」ということです。前頭前野や脳梁、海馬、扁桃体などが傷つき、同じ失敗を繰り返したり、社会性が身につかなかったりするというのです。行動としては、新しいことに取り組まない、我慢できない、思い通りにならないと納得しない、自分の否を認めない、なんでも人のせいにするなどといった行動に表れたりするそうです。「どうせ・・・」という言葉には、子どもの心の傷つきを表しているかもしれないということでした。
では、子どもの心はどんなことで傷つくのでしょう。それは、「行為」(たたかれる、ひどい言葉等)だけではなく、「空気」が深くかかわっているのだそうです。相手との関係性によって作られる「空気」が子どもの心を傷つけるのだそうです。自分にはそんなつもりはなくても、子どもが感じたら、子どもの心が傷ついているかもしれないのです。態度や視線、表情等でも・・・・
研修では、傷ついた子どもの心をケアする方法も教えて頂いたそうで、教職員で改めてその大切さを共有することができました。その方法とは、「子どもの心に重ね合わせる言葉をかけること」です。「よく頑張ったね。」「勉強難しいね。」「嫌だったんだね。」「おいしいね。」「我慢してたんだよね。」など・・・
子どものためを思って、良かれと思って、大人は「〇〇しなさい」という言葉を子どもによくかけがちです。その言葉には、「私はあなたに不満、私の期待に応えられないあなたが悪い」というメッセージが含まれ、子どもは「自分はダメ」と思って傷ついていく・・・・1学期の子どもへの自分のかかわりを振り返り反省しながら研修報告を聞きました。
夏休み中に行われるたくさんの研修を全教職員で共有して、2学期に実践し、子ども達のより良い成長につなげていきたいと思います。