叫べ!
地震から284日目
豪雨から20日目
第二次大戦後
米国のマーシャル国務長官は
経済的に混乱状態にあった
欧州各国を救済すべきとの提案を行い
「マーシャルプラン」を発表しました
これを契機として1948年4月
ヨーロッパ16か国で
OEEC(欧州経済協力機構)が発足しました
1961年9月にはアメリカとカナダが加わり
新たにOECD(経済協力開発機構)が発足
我が国は1964年に加盟国となりました
ちょうど私が生まれた年なので
加盟60周年ですね
OECD主催のグローバルフォーラムが
全国4ヶ所を会場に開幕しました
会場のひとつである輪島高校に
世界各国から教育関係者が来られました
このフォーラムでは
これからの時代に求められる
教師のエージェンシー
教師のウエルビーイング
教師のコンピテンシーなどの理解を深め
国際的な指標としての「ティーチングコンパス」
の作成に向けた議論が交わされます
うーん日本語で聞いてもよくわからん?
エージェンシーとは
「自ら考え主体的に行動して
責任を持って社会変革を実現していく力」
今回のイベントに際して先生方には
「もしご不明な点があれば
遠慮せず何なりと
ご自分で考えて動いてください」
と最低限の情報と指示しか与えていません
被災地ではそうしないと進んでいかないから
街プロの発表原稿を印刷して
掲示してくださったり
スリッパや下足置き場を準備してくださったり
放送設備の準備や後片付け
全て先生方が主体的に動いてくださいました
ウェルビーイングとは
「幸福で幸せな人生を送るために必要な
心理的・認知的・社会的な潜在能力」
今回のイベントに際して
詳細なマニュアルの作り込みなどは
一切指示していません
無駄な事務作業を省いて
真に必要な業務にだけ集中できるよう
先生方の精神的負担を減らしたいから
マニュアルがないと動けないような
教員にはなってほしくないし
被災地ではそうしないと教員自身が
壊れてしまうから
コンピテンシーとは
「複雑な社会生活において問題解決し
成果を上げるために必要な力」
これも毎日被災地で日常的にやってること
これなら輪島高校から発信できること
いっぱいありそう!
って感じで第一日目のセッションです
We gonna stand up again and again
Because if we give up, the game is over there
文法的に正しいかどうかもわからず
へたくそでもとにかく伝えようとしている
姿勢だけは生徒に見せたい
と通訳を使わずご挨拶
そしてアイスブレイク
アイスブレイクとは
カチンコチンに固まった氷を崩すように
初対面の人同士のカチンコチンの心を
少しずつ崩していくためのものです
「トークフォークダンス」をしました
オクラホマミキサーのように二重の円になり
内側の人と外側の人が
お題に沿ってパートナー同士でお話しします
「自分を色に例えると何色?どうして?」
トークが終わると輪が回転し
新しいパートナーと別の話題でおしゃべり
「今までの失敗談を教えて」
「未成年の主張」です
校庭に集まったオーディエンスに向かって
自分の夢を
自分の未来を
大きな声で屋上から叫びます!
県の教育長さんが来られていることを
当日知った生徒が
「被災地に本屋が欲しい!
教育長さん
なんとかしてください!」
と台本にないことを叫び出す始末
「気持ちはわかった!」
と教育長さんもレスポンスしてくださいました
デンマークのレーネ・ランゲさんも飛び入り参加
デンマークの「ヒュッゲ」について
叫んでくださいました
「ヒュッゲ」とは
世界幸福度ランキング2位のデンマークの言葉
もともとは「暖炉」を表す言葉で
転じて暖炉を家族で囲むような
「居心地がいい空間」
「楽しい時間」
のことをさす言葉です
日本でいうと「kotatsu」ですね
明日は会場をビブリオバウム
石川県立図書館に移して行われます
北海道小平高等養護学校のみなさんが
応援メッセージを送ってくださいました
心を込めて歌ってくださった「群青」
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