ティーチングからコーチングへ

地震から 479 日目

豪雨から 215 日目

 

県高体連の研修会が行われ

流通経済大学ラグビー部アドバイザーの

松井 英幸 氏のお話を聴く機会をいただきました

 

松井氏は全国大会の花園に

21年連続23回出場を果たしたラグビー部を育てられた

名監督です

 

2019年ワールドカップ躍進の

基礎をつくられた方でもあります

 

しかしながら選手の成長を願うが上に

選手の心を傷つけた経験を持ち

その経験を

「パワハラで人生をしくじった

 元名監督に学ぶ変わる勇気」

に著していらっしゃいます

 

「怒り」「不安」「虚しさ」

どん底から立ち上がったお話は

鬼気迫るものでした

 

日本にいられなくなり

渡ったニュージーランドで

「ボス」と「リーダー」の違いについて学び

これまで正しいと思っていたものが

そうではないことに気づかれたそうです

 

正しいと思い込んでいることのぶつかり合いで

コミュニケーションのズレが生じます

自分が正しいと思っている方向に

質問 詰問 誘導していないか

見つめ直す必要があります

 

チームの中で一番合わないと感じる人

その人との価値観の違いを確認する

スキルも教えていただきました

 

「他人を変えることはできない

 だけど関わり方を変えることはできる」

これこそが

ティーチングからコーチングへの実践です

 

ティーチングとコーチングは両輪です

ティーチングは答えを伝えるアプローチ

コーチングは相手が持つ答えを引き出すアプローチです

そして相手の自発的行動を促進させる技術です

ティーチング7:コーチング3から始め

ティーチング3:コーチング7へ進むのが理想です

 

コーチングに必要なのは

「洞察」「傾聴」「質問」「承認」です

 

「聴」は

耳+目と心です

 

Goal → Reality → Options → Will 

頭文字をとって「GROWモデル」といいます

 

成功と失敗の共通点は?

それは「挑戦」です

 

「気づき」の語源は

「傷つき」だそうです

失敗からこそ学ぶべきことがある

 

たくさんのことを学ばせていただきました 


【被災地に電気が灯るまで】第29回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

今日から電池の開発者になったつもりで

考えながら読んでください

 

亜鉛と銅を導線で結んで希硫酸 H2SOに浸けます

希硫酸の中には水素イオン Hが存在しています

 

 

 

 

 

 

 

 

「イオン化傾向」の大小つまり

陽イオンのなりやすさすなわち

電子を他に与える強さは

 Zn > H > Cu 

です

 

大阪のおばちゃんに例えると

亜鉛おばちゃんは

「あんたあめちゃんあげるわ持って行き」

銅おばちゃんは

「せっかくの自分のあめちゃん誰にもあげたないわ

 別に他の人の欲しいとも思わんけど」

こんな感じでしょうか

 

亜鉛おばちゃんは

「水素ちゃん電子あげるわ持って行き」

 Zn → Zn2+ + 2e

「ほなおばちゃんここに電子置いて泳いで帰るからな」

亜鉛イオンになって泳ぎだすのでした

 

ところが水素ちゃんが電子をもらおうとしても

泳ぎだすおばちゃんが邪魔で近づけません

 

そうこうしているうちに

たまった電子は導線を伝わって

銅の方に流れるのでした

この電子の流れこそが

電気の正体です

 

導線の途中を

めっちゃ細くしたり

クルクルにして電子を通りにくくすると

とうせんぼされた電子がイライラして

熱を放ったり光りだしたり

 

そんなこんなで

銅にたどり着いた電子を見つけた水素ちゃんは

「なんやこっちに電子あるやん」

と近づきそこで電子を受け取ります

 2H+ + 2e → H2

水素の泡となるのでした

人魚姫みたいですな

 

さてここで困った問題が

今度は水素の泡が邪魔で

それ以上水素イオンが近づけなくなるのです

この現象を「分極」といいます 

 

この間数秒から数分

(文献によって数時間とするのもあります)

かくのごとくこの電池は実は

寿命が限りなく短いポンコツ電池なのでした

 

さあ開発者のみなさん

この課題を解決するには

どうしたらいいでしょうか?


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月5日「怖い話」を読んで

 

「自分ひとりで判断するのではなく

 周りと情報を共有することの大切さを知った

 災害に限った話ではないが

 世の中には人の弱みにつけこみ

 悪事をはたらく人がいる

 普段は慎重に情報を判断できていても

 危機的状況に立っているときには

 正しい判断ができなくなり

 不安を紛らわせるために

 誰かに頼ってしまう

 この心理を利用されるのを防ぐためには

 自分が自分自身を客観視することが必要だ

 私自身客観視すると見えてくるのは

 人を素直に信用してしまうことだ

 自分の性格がわかると

 自分なりの対処法を見つけることができる

 私が発見した自分なりの対処法は

 まず人に相談することだ

 ブログには

 発災後情報を共有しながら前へ進んでいる

 と記載してあったが

 地震があったにかかわらず

 情報共有する事は大変大切だと感じた

 自分を自分で分析し見つめて

 価値観が異なる周りとの意見交換により

 自分自身変容し良い刺激を受けていくのも面白い」

            《匿名希望》