おおない
245日目
白内障の手術を受けていたため
三日ぶりに学校へ行きました
日曜日なのに
三年生が自主的に登校して
受験勉強していました
避難所や仮設住宅では
落ち着いて学習できないであろうということで
休日学校を学習場所として開放しています
3年生の担任の先生も
休日返上で学校に来てくださっています
災害時の非常事態
さらには
大手予備校のない地域であるとはいえ
このような教員の自己犠牲的な支えによる
システムは決して持続可能とは
到底言えるものではありません
新聞報道によると
今年教育実習を経験した大学生を対象にした調査では
8時過ぎまで仕事をしている教員の姿を見て
教員になるのをやめたと回答した実習生が
女子では半数近くに及んだそうです
興味深いのは
同じ質問に対し男子では3割程度であったこと
女子は出産育児を控え
こんな労働環境じゃ無理だわと感じたのに対し
一方で
家庭は女が守るものと考える
昭和の男が健在なのか
「能登のとと楽」
という言葉があります
これは
能登の女は働き者で甲斐性があって
能登の女を嫁にもらえば
男は楽して暮らせるという
能登の女を褒め称える言葉です
ですが
今回の被災を通して
私はこの言葉は消えてなくなればいいと
思うようになりました
何ひとつ自分の身の回りのことができない男を
何人も見てきたからです
「とと楽」を実践されている奥様方
あなたが頑張れば頑張るほど
あなたの夫はダメになっていきます
挙げ句の果てには
みかんの皮すら自分でむけなくなりますよ
「能登はやさしや土までも」
という言葉もあります
「能登は優しや地震まで」
今回の震災は1月1日
前回は5月5日
さらのその前は3月25日
わかりますか?
全て学校が休みの日なんです
プレートの移動で
「もうがまんできない
今すぐにでも揺れたい」
地震さんはそう我慢しながら
せめて未来を担う子どもたちは守りたい
子どもが家族と一緒にいる時間になるまでは…
きっとそう思って我慢してくれたんです
大切な人を亡くされた方
ごめんなさい
でも
もし今回の地震が
生徒が学校にいる時間に起きていたら
そう考えただけで
背筋が凍る思いになるのです
このブログを読んでくださっている方から
お便りをいただきました
私が卒業式で語った言葉をしたためて
書道展に出品してくださいました
何とも嬉しい限りです
短歌も嗜んでいらっしゃるようで
「元旦の能登半島に大地震(おおない)の
惨状知るに言葉失う」
ありがとうございます
大地震のことを「おおない」って言うんですね
勉強になりました