今日から夏休み

202日目

 

禍福は糾える縄の如し

幸せと不幸せは背中合わせで

繰り返しやってきます

 

そして歴史は繰り返す

まるで螺旋階段から眺める景色のように

同じ風景が繰り返し見えます

 

でも人間はそれほど愚かではなくて

同じ風景でも次に見る時は

一段上から見ている訳で

以前見えてなかったものが

新たに視野に飛び込んできたりします

 

そして未来は着実に

よい方向へと向かっていきます

 

鎖国で世界に遅れをとった日本は

明治以降

世界に追いつけ追い越せと

子供たちに知識を身につけさせる

教育制度を展開します

 

ところが太平洋戦争で

完膚なきまでに叩き潰された日本は

教育制度の転換を迫られることとなります

 

GHQが主体となって推し進められた教育改革は

「戦後の新しい日本を造るには

 これまでの知識偏重型ではダメだ

 生徒が主体となって

 自ら課題を発見し

 その解決に向かって自ら主体的に学ぶ

 そんな教育課程である必要がある」

とされ探究型の授業へと

舵が切られました

 

「課題研究」という教科が

小学校に取り入れられます

その時の教科書がこちら

 

 

 

 

 

今でいういわゆるプレゼンですね

年度はじめに自分でテーマを決めて

1年間かけて研究していきます

そして最後に発表します

 

 

 

 

 

 

この教育制度で学んだ方々が

戦後日本の復興の

原動力となっていくのですが

これって何かに似ていませんか?

 

そう

震災から立ちあがろうとする

輪島高校が仕掛けている「街プロ」は

まさに戦後復興を支えた教育制度なのです

 

時代は流れ

戦後復興を果たした日本は

高度経済成長時代を迎えます

 

この時代になると

正確かつ迅速に指示に従い

短時間で結果を出すことのできる

豊富な知識を持った人材を

産業界は求めます

この社会の要請に従い

知識を重視した教育課程へと

螺旋階段を登ります

 

当然

時間のかかる「課題研究」という教科は

姿を消すことになるのですが

教育的効果が大きいと考えていた

当時の先生方により

夏休みの「自由研究」として

姿を変えて残ることとなりました

 

このようにして

夏休みの「自由研究」って

生まれたんですね 

 

夏休みに入り

部活道もそれぞれの場所でそれぞれ

 

サッカー部は

日本航空高校石川さんの

グラウンドをお借りして

朝もやの中駆けています

 

 

 

 

 

 

ここは中学校 ジュニア シニア

あらゆるチームがお世話になっています

同じ敷地内に

県外からの復興支援者の宿舎があり

そこのサッカー愛好者も集まって

一緒にゲームを楽しむ

交流の場としても

機能しているそうです

 

男子バレー部は七尾高校で

 

 

 

 

 

 

ここは私が以前10年間勤めていた学校で

人気コミック

「君は放課後インソムニア」

の舞台となっています

校内の風景が

作品中にそのまま再現されています

天体観測室もあり

当時夏休みになると

地域の小学生を集めて

天体観測会を開いていました

懐かしいな

 

バドミントン部は

「がんばろう能登」プロジェクトの

合同練習会に参加です

 

 

 

 

 

 

多くの学校の選手と交流できています

日本代表の漆崎真子選手や

名門筑波大学のバドミントン部選手の

一流プレイを間近で見ることができました 

 

吹奏楽部は津幡町文化会館「シグナス」で

石川県吹奏楽コンクールです

 

 

 

 

 

 

課題曲「さくらさくら」

自由曲「丘の上のレイラ」を奏でました

 

野球部は石川県立野球場で応援です

 

 

 

 

 

 

どちらもお世話になった

金沢桜丘高校と

日本航空石川の対戦

どちらかにつくわけにいかず

バックネット裏で応援です