世の中に・・・

186日目

 

「世の中に蚊ほどうるさきものはなし

 ぶんぶ(文武)というて夜も寝られず」

文武(学問と武芸)を奨励した

松平定信の寛政の改革を批判した狂歌です

 

自分は昼間生徒たちに

ぶんぶと言うているせいか

ここ最近

夜になると

耳元でぶんぶと聞こえ

眠れぬ夜が続いています

 

ぶんぶの元を絶とうと灯りを付けると

姿を消すのでまるで

シュレディンガーの猫です

 

蚊にまつわるライフハックを

いくつか聞いたことがあって

 

(1)蚊をしとめるにはコロコロを使う

  蚊は人の体温を関知するので

  手で叩こうとするとするりと逃げる

  止まっている蚊にそっと

  コロコロ(あの掃除するやつです)

  で近づくとペットリ

  試してみようとしたことはあるのですが

  コロコロを持ってくる間に

  蚊がどこかへ飛んでいってしまって

  コンプリートならず

 

(2)ドライヤーを使う

  蚊は風が吹くと

  飛ばされまいとしっかりと

  しがみつく習性があるので

  ドライヤーで風をあてておいて

  パチッと叩く

  これまたドライヤーを常に

  手元に置いておく習慣がそもそもないので

  実験すらできず

 

うーん

昔からの言い伝えって

理論的にはもっともらしくても

意外と実用的でなかったり

確かめてみると嘘だったり

 

「白鳥は優雅に泳いでいるように見えても

 実は水面下では一所懸命足で水を掻いている」

という言葉を聞いたことがありますが

自分は実際に観察してみたことがあります

彼らは決して水なんか掻いていませんでした

 

そんな中で自分が実験で実証できたのがこれ

(3)蚊は左右の動きが苦手

  蚊は上下方向には一瞬で

  方向転換できるので

  飛んでいる蚊に対して  

  左右からパチンとやっても

  するりと逃げます

  ところが上下からパチンとすると

  ほぼ確実に仕留めることが

  できるのです

 

(4)寝る前に足を拭く

  これは数年前にある小学生によって

  発見された方法です

  よく蚊に刺される妹のために

  夏休みの自由研究で

  足から蚊が好む物質が出ていることを

  つきとめたというものです

  すばらしいですね

  彼は今ころどうしているのでしょう

  素晴らしい科学者になっているかも

  しれませんね

 

世の中はほんの小さな発見に満ち溢れていて

 

【女性が集団生活をしていると

 みんなそろって生理を迎えるようになる】

 これは宝塚や女性のスポーツ選手で

 集団生活をしている方に見られます

 

 女性のからだからは

 排卵日から生理日の間は

 性周期を遅れさせるフェロモンが

 生理日から排卵日の間は

 性周期を早めるフェロモンがでるそうです

 これは受精可能期間をできるだけ

 長くするための生存戦略です

 

 このため誰かが生理を迎えると

 他のみんなも生理を迎えるようになり・・・

 

 ちょっとわかりにくければ

 次の研究と同じ原理です

 

【エレベーターいつも固まって動く問題】

 ホテルなんかで

 エレベーター待ちをしているとき

 たいがい複数のエレベーターが

 固まって動いていて

 ばらばらで動いてくれればいいのにな

 と思ったことありませんか?

 実はこれ数学的に証明できるんです

 

 たとえば少しずれて

 2台のエレベータが

 動いていたとしましょう

 

 先に到着する方に

 多くの人が乗ります

 するとそのエレベータは

 多くの階に止まることになり 

 徐々に遅れるようになります

 やがてあとから来る方に追いつかれて

 しまうのです

 

 あとから来た方が追い抜いてしまっても

 同じ事を繰り返し

 結局団子状態で上下するようになるのです

 

 最近ではAIで自動制御できるものも

 あるようですね

 

 今日の「街プロ」の時間に

 鳴門教育大学から

 阪根健二教授

 4年生の前田夏希さん 三嶋礼華さん

 3年生の犬伏真結さん 金川直央さん

 が来てくださり

 子どもの居場所を研究しているグループに

 おもちゃを使った交流方法を

 教えてくださいました

 ありがとうございました