モノクロの冬

地震から 726 日目

 

北陸は急に冷え込みました

東京在住の知り合いのカメラマンから

以前言われたこと

「北陸の冬ってモノクロですね」

言われて初めて気づいたけど

本当にその通りなんです

 

今日は1年生の勉強合宿の予定でした

この嵐の中行くのは危険と判断し

急遽予定を変更

安全を第一に考え

学校で行うこととしました

公共交通機関で行けないかとか

ギリギリまで思案した結果

ご連絡が遅くなりました

せっかくご準備くださった

保護者のみなさま

申し訳ありませんでした

 

14名の生徒が参加し

さながら教室は寺子屋です

 

 

 

 

 

 

お互い刺激しあって頑張っています

 

 

 

 

 

 

黒板も福山雅治さんの『ガリレオ』状態

 

 

 

 

 

 

お昼にはお弁当と豚汁が振る舞われました

 

 

 

 

 

 

こちらは受験生

真剣に取り組むその姿は

1年生のよき見本となっています

 

 


今年の秋

新潟県で行われた『防災国体』

そこでご挨拶をさせていただいた

環境防災総合政策研究機構の

松本 健一 特任研究員

草野 富二雄 主席研究員

のおふたりが

訪ねて来てくださいました

 

草野様は

地震を研究なさっていて

前から疑問に思っていたことを

質問させてもらいました

 

それは

志賀町での震度7の揺れの件

今回の能登半島地震で

輪島と珠洲で震度7を記録

そこからかなり離れた

志賀町でも震度7を記録しています

私はこのことにずっと疑問を持っていて

というのは

建物被害が輪島や珠洲に比べると

圧倒的に少ないのです

「これで震度7なんて嘘やろ

 震度7でも原発は大丈夫でしたよ

 というアピールのため

 フェイクニュースを流しているのでは?」

と質問をぶつけてみました

 

納得の回答がこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青が珠洲付近の揺れ

緑が志賀付近の揺れを表します

横軸は周期

 小さいのは細かな揺れ

 大きいのはゆったりとした揺れ

縦軸は加速度です

 高いほど激しい揺れを表します

こうしてみてみると

珠洲で最も激しい揺れは

3秒周期のゆったりとした揺れ

志賀で最も激しい揺れは

0.2 秒周期の細かい揺れ

だったことがわかります

建物固有の振動周波数と

地震の周波数が一致した時に

建物が倒壊するので

揺れの大きさと建物崩壊には

直接的な因果関係はないのだそうです

むしろ人間にとって怖く感じるのは

志賀町を襲った細かい揺れの方だそうです

 

とっても勉強になりました

謎が解けました