自分は誰のために何ができるのか
震災から7日目
全国から続々支援の手が
今日、本校に来てくださったのは
宇都宮からの「Japan 元気塾」さん
愛知からの「Humanity First」さんです
「Japan 元気塾」さんは
子どもたちの未来を創るための
社会貢献活動をしていらっしゃる団体で
今回は被災者の皆さんに
温かいうどんとおいしいお漬物を
振る舞ってくださいました
「Humanity First」さんは
英国に本部がある国際NGOで
東日本大震災など多くの支援を続けておられ
今回は温かいチャイ(紅茶)と
スパイシーな豆カレーを
ご馳走してくださいました
本来明後日から学校が始まるはずでしたが
校舎の安全が確保されないので
生徒を登校させる訳には行かず
学校再開の目処が立っていません
本校校舎は
1、2年生が学ぶ1号棟と
3年生が学ぶ3号棟があり
それを職員室のある2号棟が繋いでいます
今回の地震で2号棟が他の2つの棟から断裂し
斜めになり倒壊の恐れがあります
(避難民は1号棟に、感染対策棟は3号等にあり安全です)
生徒には次のようにメールで呼びかけました
避難所の様子をしっかり観察してください
誰がどのように動いているのか?
そしてしっかり考えてください
自分は誰かのために何ができるのか?
机の上で学ぶことだけが勉強ではありません
ボロボロになった自分の生まれた街から
決して目を逸らさないでください
大谷翔平選手が今回の震災に対して
100万ドルの寄付をしてくださいました
大谷選手は16歳の時に
東日本大震災で被災しています
当時一緒にプレイしていたチームメイトの中には
大切な家族を失った方もいるそうです
昨年全国の小学生に配られたグローブ
自分の記憶では
石川県の分は確かまだ各校には配られてないはず
だとすれば県のファインプレイ
これから被災した小学生に配られるグローブは
大きな勇気を与えてくれることでしょう
昨年3月11日に
WBCでチェコ戦に登板した佐々木朗希選手は
小学校3年生の時に同じく東日本日本大震災で
大切なお父さま、おじいさん、おばあさんを亡くしています
「つらさや悲しみは消えないけれど
たくさんの人たちに支えられて野球に打ち込めた」
と語っています
羽生結弦選手も
16歳の時に東日本大震災を経験し
避難所生活を余儀なくされています
自叙伝『蒼い炎』の中で
「今でも目を閉じるとたくさんのことを思い出す」
と語っています
つらい思いをしたからこそ
そしてそれを乗り越えたからこその
世界に羽ばたく強さと
そして優しさを兼ね備えた
素晴らしい3人のトップアスリートです
こんなに素晴らしい先輩たちがいるのだから
君たちにもきっとできる
そう信じています
今日
これまで連絡の取れなかった
最後の一人の女生徒が
学校に顔を見せてくれました
お正月を祖父母の家で過ごし
そのまま被災、道路の分断により
電波の届かない場所に
取り残されていたのだそうです
今日は5キロ以上の道を
瓦礫の山を越えて
歩いて脱出してきました
残してきた祖父母に
ヘリコプターで物資を届けて欲しいと
語っていました
これを書いている今、夜中の10時
不気味な余震が何度となく襲ってきます
自宅にいるのが怖くなって
新たに避難所に来るお年寄りを迎えます
遠くで叫び声が聞こえます
幻聴か?でも確かに…
亡くなった方の心の叫びか?
怖くなります
おそらくこの時間になっても
捜索を続けている方の声なのでしょう
今朝、124時間ぶりに救出された方の
新聞記事がありました
普通72時間が限界と言われているのに
一人でも多くの方の命を助け出そうと
諦めずに頑張っている捜索隊の方々に
感謝の思いでいっぱいです