フェニックス再び
地震から 465 日目
豪雨から 201 日目
昨夜
定時制の入学式を夜に終えて
夜行バスで京都に来ました
これから新幹線で博多に向かいます
昨年ご支援くださった
福岡第一高校さんの入学式で
お祝いの言葉を述べさせていただくためです
それにしても京都の街は
千年以上もその美しさを留め続けるなんて
きっと地震の起こらない土地を選んで
造られたのだろうと勝手に想像し調べてみると
大間違いでした
平安時代の記録には
827年 887年 938年 976年と
立て続けに死者が出る地震が起こっています
平家滅亡の1185年にも大地震に襲われ
平家が寄進した大寺院がことごとく倒壊しました
まさに諸行無常の響きです
この時の様子は鴨長明の「方丈記」に詳しいです
「山はくづれて河を埋
海は傾ぶきて陸地をひたせり
土裂けて水涌き出で
巌割れて谷にまろび入る」
だとすると現存している神社仏閣の
耐震技術は驚くべきものだということになります
「フェニックス」
作曲家の弓削田健介さんが
被災地の子どもたちの声を紡いで
合唱曲をつくってくださいました
そのお披露目を輪島高校で本日行います
健介さんに加え
金沢大学アカペラサークル「メロメロ」から
リンゴちゃんとみらいちゃん
そして吹奏楽部と野球部の生徒による合唱です
「フェニックス」まさに「不死鳥」を思わせる
そんな讀賣新聞の記事を目にしました
輪島塗製造販売「輪島キリモト」の
桐本 泰一 さんが
金沢市内のホテルで講演会を行ったという記事です
泰一さんは私の二歳年上
中学のときはライバル校の野球部で一塁手
高校のときは陸上部のエースで
当時野球部だった私も駅伝大会にかり出されて一緒に走りました
そして大学を卒業してそれぞれ地元に戻ってからは
別のバンドで音楽活動をやって
いっしょにライブなんかをやった関係です
のびやかなハイトーンボイスで
スターダスト☆レビューや
SING LIKE TAIKING の曲が印象的です
輪島塗を世界に発信する活動をなさっていて
震災後も
「地震なんかに負けるな!」と
先頭にたって輪島市民を鼓舞されていて
その力強さに多くの人が支えられていました
地震で機械・道具・商品が被害を受けた工房も修理し整理して
さあこれからというとき
豪雨で浸水し再び打ちのめされてしまいました
そんなとき
泰一さんの同級生で高校の校長先生をされた方から
「あの泰一がな・・・
『今度だけは助けてください・・・』
ってテレビで言っとった・・・」
と教えていただきました
それを聞いて私も
「あの泰一さんが・・・まさか」
と力を落としてたんですが
今
廃棄されそうになった朱色の漆器を
透き溜という色に生まれ変わらせて
今の暮らしで使える表情にしたり
傷んだ器に漆絵や蒔絵を施して付加価値を高めたり
これまでの輪島塗になかった取り組みを
されているそうです
『一度死んでいる』と言っても
過言ではないほどの打撃を受けた輪島塗について
「素材や技法を守りながらも
今の暮らしの中に入り込むような
開発をする機会が来た」
と新機軸の商品展開に向けて
不死鳥のように立ち上がったようです
「星のシャワーに包まれて
いま生まれ変わる
心の空で呼ぶ声がする
寂しさに立ち向かう
勇気と響き合って
一人じゃないよ
思い出して
燃える翼で 夜を翔けて 君は蘇る
過去のヴェールを解き放って
いま生まれ変わる
あの日の涙 強さに変えて
さあ限りない空へ
もう一度
未来を描こう」
【被災地に電気が灯るまで】第16回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
私にとっては懐かしの授業のつもりで
最終的には東大の入試問題の解説まで進もう
そう考えて連載しています
ですので大学進学を目指す諸君はぜひとも理解しながら
そこまで必要でない人は理解できる回だけ
読み物を楽しむ感じで軽く読んでいただけると…
今日は化学反応式について
第15回までに
原子から電子が出ていくと陽イオンに
電子が入ってくると陰イオンになることを学びました
ナトリウム原子から電子が1個出て行って
陽イオンになる様子を化学反応式で書くと
Na → Na+ + e-
e- は電子を表します
酸素原子に電子が2個入って来て
陰イオンになる様子は
O + 2e- → O2-