運命が用意してくれた大切なレッスン
地震から 474 日目
豪雨から 210 日目
奥能登の入口にある穴水
元向洋中学校の跡地に建てられた
教員仮設住居での暮らしが続いています
生活の目処がつかず転出する教員が多く
新たに来る先生は新採の先生がほとんどです
そんな先生方のために新たな棟が建てられ
今では60部屋となりました
我々住むところを失った者にしてみたら
寝るところがあるだけで感謝なのですが
新たに来られる先生方にとっては
慣れない暮らしを強いられることとなっています
昨年度
ずっと車中泊をしていた本校の若い先生が
「教師としての誇りだけで耐えていました」
と言ったように
一年我慢してすぐにでも金沢への異動を希望していた先生が
「被災地で頑張っている生徒の姿を見て
もっと自分にできることがあるはず!」
と残留を希望してくれるようになったように
きっとこの苦しい教員一年目の体験は
将来素晴らしい教員になるための
運命が用意してくれた
大切なレッスンになるはずです
生徒が登校してきます
登校に合わせて
合唱作曲家 弓削田健介さんがつくってくださった
「フェニックス」をBGMに流しています
【被災地に電気が灯るまで】第24回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
ちょっと本題からそれて
「火」の正体について考えています
第23回では
「火」の正体はフロギストンであるという
シュタールの説を紹介し
そこには明らかな矛盾があることを説明しました
フロギストン説に変わる理論を打ち立てたのが
ラボアジエです
化学の教科書に載っているので
ヒゲを描いたりちょんまげにしたり
いたずら描きした人も多いかと思います
https://clickmica.fundaciondescubre.es/conoce/nombres-propios/antoine-lavoisier/
彼はルイ15世の元
徴税請負人の仕事をしながら
週に1回大好きな化学の実験をしていました
もれなく税金を取り立てるには
パリから人の出入りをなくせばいいと
日頃考えていた彼は
その考えを化学にも応用します
すなわち
外部との出入りがなければ
全体の重さが変わることはないという
「質量保存の法則」を確立するのです
物が燃えたときに重さが増えるのは
空気中のある物質がくっつくからであるとし
その物質が酸素であると考えました
その後酸素と呼吸の関係にまで
実験を深めていった彼ではありますが
やがて仕事柄パリ民衆の怒りの的となり
マリーアントワネットとともに
ギロチンにかけられるのでした
処刑が決まっても最期まで科学者でした
「ギロチンでクビを落とされても
できる限り瞬きをするから
その様子を記録にとどめるように」
と弟子達に言い残し
実際に瞬きし続けたとの伝説が残っています
彼の
「燃焼は酸素との結合である」
という説は現在でもある程度正しいのですが
実はこのあと
彼の説を覆すような事実が見つかるのです
続きはまた明日
【今日のじょーおこらいえ】
校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は3月11 日「やるっきゃない」を読んで
「私にとって15年の間3月11日は
東日本大震災があった日でしかありませんでした
その当時私は2歳でした
なのでお母さんからは
『あなたが2歳だったとき急にでかい地震が来て
公民館に段ボールで生活していたんだよ
ほんとに怖かったの
ももはまだ小さいから泣いたりして大変だったの
あんな思いははもうしたくない』
と言われたけどあまりピンと来てはいませんでした
2024年1月1日に震度7の能登半島地震が来て
私は地震の怖さを実感しました
2027年3月11日黙祷の時
これまで以上に犠牲者のことを思いながら
ご冥福をお祈りしました
こんなことがもうないように
今は祈ることしかできません
東日本大震災から14年経っても
30,000人近くの人が避難生活をしていると知り
私も今後何か力になれるように
自分自身を力をつけれるようがんばります
日本全体の問題も
『誰かが考えればいいでしょ』
としか思っていませんでしたが
自分も日本に住んでいるから
みんなで考えていこうという気持ちになりました」
《白崎萌々子》