コオロギ温度計の秘密
地震から 644 日目
豪雨から 380 日目
航空自衛隊「小松基地航空祭」
あいにくの天候でしたが
展示されていた戦闘機などを
見て来ました
こちらはロッキード製の戦闘機『F-35A』
高いステルス性能を持つ
最新鋭の主力戦闘機です
25mm機関砲
空対空レーダーミサイル
空対空赤外線ミサイル
などを搭載し
最大速度マッハ1.6です
さあさあ生徒の皆さん
日常のいろんなところに
探究のタネが転がっていますよ
マッハとは何でしょう?
マッハとは速度を表す数値で
音速の何倍かで表してあります
つまりマッハ1.6 は音速の 1.6 倍
物理の授業で
空気中の音速は気温によって変化し
0℃でおよそ 331.5m/s
1℃上昇するごとに
0.6 m/sずつ増加すると学びましたね
V = 331.5 + 0.6 t [m/s]
(V:音速 [m/s]、t:気温 [℃])
気温15℃では約 340 m/s となります
これは1秒(second)で340m 進むので
最近ようやく道路が整備されて
2時間を切るようになった
私の朝の通勤時間が
『F-35A』を使うと
3分ちょっとに短縮されます
いいな
1機欲しいな
日常のいろんなところに
物理や数学が潜んでいますよ
季節に因んだこんな公式はいかが?
T = 5(n+8)/9
/ は ÷ のこと
ところでこの ÷ を使うのは
世界中で
イギリスとアメリカと日本だけ
なんだそう
あとの国は全て / を使います
さてさっきの式が意味するものは
n はコオロギが15秒間に鳴く回数
それに8を足し、5を掛けて9で割ると
温度T(℃)が求められる
ということです
例えば15秒間に28回鳴いたとしたら
28+8 = 36
36 × 5 = 180
180 ÷ 9 = 20
その時の気温は20℃です
このコオロギ
古くは秋鳴く虫の総称でした
古名をキリギリスと呼んだり
その鳴き声から
ちちろ虫などと呼んでいたようです
次のうち
コオロギを表す漢字はどれ?
① 蟷螂
② 飛蝗
③ 紅娘
④ 蜥蜴
⑤ 蟋蟀
⑥ 螽斯
⑦ 蜻蛉
⑧ 蝙蝠
⑨ 鳳蝶
⑩ 天牛
答えは後ほど
さて話をマッハに戻しましょう
このマッハ
飛行している空間の
音速との比率で決まります
つまり同じ速度で航行していても
離陸したて
低空飛行をしている時と
高度が上がって
対流圏上部 - 成層圏下部を
巡行するときでは
マッハの表示が異なります
例えばボーイング787の巡航速度は
およそマッハ0.85とされ
具体的な時速は
明示されていません
ということは宇宙空間を飛ぶ
人工衛星のマッハは?
空気のないところは音が伝わらないので
人工衛星の速度を
マッハで表すことはできません
漢字クイズの答
① 蟷螂(カマキリ)
② 飛蝗(バッタ)
③ 紅娘(テントウムシ)
④ 蜥蜴(トカゲ)
⑤ 蟋蟀(コオロギ)
⑥ 螽斯(キリギリス)
⑦ 蜻蛉(トンボ・カゲロウ)
⑧ 蝙蝠(コウモリ)
⑨ 鳳蝶(アゲハチョウ)
⑩ 天牛(カミキリムシ)
で正解は⑤でした
こちらは戦車や対空迎撃機などの特殊車両
こんな車両
震災後に所狭しと
高校グラウンドに並んでいたな
決死の救助作業をしてくださっていたこと
思い出しました