パッション!

 

地震から 562 日目

豪雨から 298 日目

 

「パッション!」

を合言葉に2回戦に挑みます

 

15:15 プレイボール

 

 

 

 

 

 

先発は1回戦に続き宮下くん

 

 

 

 

 

 

初回23塁のピンチに

サードの濱田くんが

難しい当たりを捌きます

内野守備は鍛えられています!

 

スタンドには総勢20名の大応援団

 

 

 

 

 

 

授業日だし

車でも片道2時間以上かかるし

仕方ないですね

 

 

 

 

 

 

お母さん方も広いスタンドの中で

ほんの一角

それでも声の限りの声援です

 

全校応援のバスでも

出してあげたいところですが 

なにしろPTA会費も同窓会費も

震災の復旧のため底をつきかけていて

ごめんなさい

 

4回には

 

 

 

 

 

 

ツーベースの二木くんを

 

 

 

 

 

 

濱田くんがタイムリーで迎え入れ先制です

5回からは濱田くんがマウンドへ

 

6回に一挙4点を失い

7回にも先頭打者の出塁を許します

ところが走者が一塁上で痙攣

輪島のベンチからすかさず

水分を持って行ってあげます

 

 

 

 

 

 

敵も味方もありません

素晴らしいスポーツマンシップです

ただその甲斐あって

次の瞬間二盗を決められてしまうのでした

 

最終回

再び宮下くんがマウンドへ

今日体調不良で出られない

池くんを再び球場に立たせるために

最後の攻撃に望みをつなぎます

3人でピシャリと抑えます

 

そしてその裏

坂口くんがレフト線に特大アーチを描きます

最後まであきらめません

 

しかし

 

津幡 000 004 100 5

輪島 000 100 002 3

 

パッション…

 

震災後

つらい環境で共に戦ってきた

日本航空高校石川さんが

応援に来てくれていました

グラウンドを使わせていただいたり

本当にお世話になりました

 

 

 

 

 

 

勝てば次対戦する予定でした

輪島高校の分も勝ち進んで

ぜひ輪島市民を

甲子園に連れて行ってください

 

監督さんも本当にありがとうございました

 

 

 

 

 

 

 

グラウンドを使えない中

自分たちでグラウンド作りから始めて

仮設校舎の建築も始まり限られたスペースで

それでもできることを一生懸命やって

最後まで諦めない姿を見せてくれました

ありがとう

 

あの時

グラウンド使用許可を

自衛隊に出さなければ

もっと思いっきり練習ができたはずなのに

校長として

本当に申し訳ないことをしました

 


以前お世話になった株式会社鳳山の丹羽さんより

『きんじょの本棚』の臨時店舗設置状況の

ご連絡をいただきました。

 

 

 

 

 

 本が好き、本を読むのが好き
 本を読む人が好き、
 本と人が出会う場所をつくりたい。

 お天気が晴れた日も雨の日も
 心が晴れた日も雨の日も、
 本とともに過ごしたい。

 本を通じた交流を目指して
 小さな本棚を作りました。
 一緒に楽しむ人、この指とまれ。

   ※「きんじょの本棚」HPより

 

 

 

 

 

『きんじょの本棚」は

どこで借りてどこで返してもいい

まちの本棚です

本棚を開設する人

本を借りる人

本を寄付する

本を通じた人と人との交流の場です

店主がセレクトした本や

お店を利用する人が寄付した本

それぞれのお店ならではの本が揃っています

本と一緒に

個性豊かなお店や関わる人も

楽しんでみてください

https://www.google.com/maps/d/u/0/edit?mid=1LyS4IvOux2ZLC739WPjzlwsXrXzw1mw&usp=sharing

 

 

 

 

 

輪島市内の正規店舗として

ホシバ美容室(上加さん)

ごちゃまるクリニックの小浦さんはじめ

現在20店舗ほどになります。

 

ニューフルカワさんの「くまのおうち」に

カラオケハウスも2棟あります

ぜひご利用ください

 


池くんを再び球場に立たせることはできませんでした

 

ふと自分が高校生だった頃を思い出しました

 

あの頃は今と違って

上下関係が厳しくて

グラウンド整備や草むしりは1年生の仕事

3年生のグローブやスパイク磨きも

1年生が担当していました

 

でも夏の大会の試合の前日だけは

3年生だけでグラウンド整備をするのです

これまでの感謝の気持ちを込めて

というよりは

絶対勝って再びこのグラウンドに帰ってくる

そう誓ってトンボをかけている姿を

その日だけ1年生は

黙って目に焼き付けるのです

 

それでも頂点に立たない限り

3年生との別れの日は来るもので

 

今日と同じ時間帯の試合でした

帰りのバスの中

誰も口を開きませんでした

窓の外千里浜に沈む夕日を

ぼーっと見つめていました

時間がゆっくりと過ぎていきました