日本で2番目に高い山知っとるか?

57日目

 

「日本で2番目に高い山知っとるか?

 俺も知らん!」

これは 自分が昔 練習試合等でお世話になっていた

ある高校野球の監督さんの言葉です

滋賀県から何度か甲子園に導いた実績をお持ちなので

重みのある言葉です

「だから一番を取れ!」という意味です

 

一番でないとダメなんですか?

というご意見もおありかと思いますが

一番でないと得ることのできないものもある

一番を取ったこともない自分が言うのもなんですが

そう思います

 

富士山のように

自分だけの力で一番を取れるのは

限られた人でしょう

 

でも決して一番でなくても

一番に負けないくらい

みんなに認められる存在になることはできます

 

それが

群馬が誇る名山「赤城山」です

多くの方に知られる「赤城山」

しかし「赤城山」という山は実際には存在しないのだそうです

黒檜山、駒ヶ岳、地蔵岳、長七郎山、小地蔵岳、鍋割山、荒山、鈴ケ岳

などの山々の総称が「赤城山」です

 

それぞれに特徴を持った山々が集まって

全体で輝いているのです

 

現在、高校は

一年の中で最も忙しい時期です

大学入試に向けての進路指導

高校入試に向けての準備

学年末の試験と成績処理

そして新年度の準備

 

今年はそれに加えて

避難所運営や

小中学校への校舎提供

学校行事もこれまでのノウハウが全く使えず

全てをゼロから作り上げています

 

大学入試への指導を進路指導主事が

卒業式の計画を総務主任が

高校入試の準備を教務主任が

しかも今年は入試会場が輪島と金沢の2ヶ所

授業も対面とオンラインを並行させて

それぞれの専門性や能力を発揮しながら

先生方が全員で輝いています

 

特に頭が下がるのが

実家が金沢や加賀方面にある若い先生方です

実家にいれば何不自由なく

暮らせているはずなのに

水道が復旧しないのでお風呂に入ることもできず

アパートが傾いているので車中泊している先生も

買い物もかなり制限のある中 炊きだしの食事でしのぎ

 

それもこれもただ生徒のためだけに

必死に耐えて頑張ってくれています

その責任感とプロ意識

自分はひたすら見守ることしかできません

心の底から感謝です

 

富士山が堂々とそびえ立つように

強いリーダーシップでぐいぐい引っ張ることはできない校長ではありますが

献身的な先生方が

見事な「赤城山」をつくり出しているのです

 

今日の「PRAY FOR JAPAN」

母「ホッカイロ逃げたぁ」

妹「逃げてないよ♪」

母「あ、いたいた☆」

停電中、家族で一つのふとんに入り、

あったかい娘の足を探すかわいい母なのでした。