ミシュランの戦略

地震から334 日目

豪雨から70 日目

 

今度MROラジオに

出演させていただけることとなりました

Tad Mitani's Innovation Now

第1回放送は12月15日(日)

第2回放送は12月22日(日)

それぞれ15:30 からです

 

Tad Mitaniさんは東日本大震災から

日本各地に災害があると駆けつけ

数多くの支援をなさっています

今回も1月5日

ボランティア車両が通してもらえない中

独自のルートで許可を得て

支援に入ってくださっています

輪島高校に自衛隊による食料支援が初めて届いたのが

1月10日ですからそれよりもはるかに早く

現地に入っておられることになります

恐るべき行動力とフットワークの軽さです

 

行政を通すと許可が降りなかったり

色々と大変です

そこでいろんなところで

提案させていただいているのですが

ボランティア団体のミシュラン方式はいかがでしょう

 

ボランティアの経験がある

個人あるいは団体に対して

支援してもらった側が星をつけるのです

そして星を持っていると

緊急車両の資格が与えられ

いちいち煩雑な手続きを踏まなくても

現地に入ることのできる制度です

いかがでしょう?


ところでミシュランというのは

ご存じフランスのタイヤ会社です

タイヤの会社がなぜグルメガイドを?

これには巧妙な戦略があります

 

車を持つことが

まだまだ一部の富裕層のステイタスだった頃

車は走る道具ではなく飾って見せびらかすものでした

タイヤ会社としては

なんとかタイヤをすり減らして

新しいものに交換してもらいたいところです

 

そこで編み出された戦略が

富裕層のプライドをくすぐる

高級レストランを紹介する

グルメガイドブックの発刊だったのです

 

当初はドライバーに無料で配布していました

 

車で高級レストランを巡り

タイヤをすり減らせることに成功します

 

フランスの三つ星レストランは

北フランスよりも

南フランスに集中しています

なぜなら暑い方がタイヤの

減りが早いからです

 

タイヤとグルメ

一見何の関係もないものを組み合わせることで

あらたな価値観を生み出した好例です

 

輪島のミシュランレストランを紹介します

私の知る限り3つありますが

知見不足でしたらぜひお教えください

 

まずは日本料理「富成」

今回水害で最も被害の大きかった

町野地区にあります

シェフは

私が町野高校で野球部の顧問をしていた時の選手です

誠実な仕事ぶりは当時から変わりません

今回も発災当初から地域のため

炊き出しに奔走しています

 

二つ目は「津志万」

縁あって栗山英樹さんと

ご一緒したことがあります

その日は日本シリーズの

第6戦が行われていた日で

テレビをつけてもらい

栗山英樹さんの生解説を聴きながら

お料理を楽しむ至福のひとときでした

ちなみに栗山英樹さんと私は

同じ4月26日生まれです

それがどうしたと言われようと

プチ自慢です

 

そして「ラトリエ・ドゥ・ノト」

単身フランスで修行されたシェフの店

私の娘の結婚披露パーティーを

させていただきました

発災当初から地元料理仲間と

炊き出しをされていて

輪島高校にも何度か運んでいただきました

今は仲間のみなさんとご一緒に

「mebuki」をスタートされています

たとえ幹が弱っても枝の先には新しい芽吹き

半島の先っぽに「mebuki 」が…