未来へ向かって飛び立つきみへ

地震から 428 日目

豪雨から 164 日目

 

卒業式が行われました

 

会場をお花で飾ってくださったのは

FlowerSchool Muguet の

水上 詩子 さま

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年の音楽堂での卒業式

今年の入学式に続いて

3回目になります

金沢でフラワースクールを主宰されています

 

卒業生が胸にあしらう

すずらんとアイビーのコサージュも

全員分を手作りしてくださいました

 

 

 

 

 

 

スズランの花言葉は「幸福の再来」

ヨーロッパでは聖母マリアの花とされます

葉の影に隠れてしまいそうな小さな花が

被災地から立ち上がる小さな希望のようです

 

またアイビーの花言葉は「友情」「永遠」

アイビーが持つ強い生命力と

しっかりと絡みつくツタの性質が

力強く未来に向かって伸びていく姿を想像させます

 

 

 

 

 

 

 

 

卒業生一人ひとりに

エアリーフローラが手渡されました


名古屋市立西陵高等学校の

昨年度の2年5組のみなさんからも

お祝いメッセージカードが届きました

昨年発災後まっさきに

ハンカチとかコスメとか

女子高生ならではのアイデアの

支援をしてくださったクラスのみなさんからです

カードはこちら

20250219.pdf


仙台育英高校の野球部のみなさんからも

豪華な花の贈り物です

 

 

 

 

 

 


卒業式はどうやら雪の特異日のようでして

北陸では毎年不思議と雪がちらつきます

今朝も早くから係の先生方で駐車場の整理

 

 

 

 

 

 

思い出に残る卒業式にしようと

裏方さんもみんなで力を合わせます

 

会場である体育館への通路は

未だ崩れたまま

ブルーシートで覆われた通路を通ります

 

 

 

 

 

 

ゆがんだ通路をくぐると

みんなで仕上げた立派な式場へ

 

 

 

 

 

 

 

夜の体育祭にお招きくださった

福岡第一高等学校の校長先生や

 

 

 

 

 

 

 

 

本校にお勤めくださった

春木先生 大坪先生 矢知先生 松村先生 玉置先生

からお祝いのメッセージをいただきました

 

 

 

 

 

 

全校生徒で行う卒業式は

6年ぶりです

つまり今回の卒業生にとっては

中学高校を通して初めての経験です

 

 

 

 

 

 

どうですか?

思い出に残るものになりましたか?

小学校の卒業式に比べると

高校の卒業式は

味気なく感じたかもしれませんね


公費解体を待つだけの我が家の

タンスの下敷きになっていたギター

 

 

 

 

 

 

 

 

坂崎幸之助さんに憧れて

高校卒業のときに買った

6弦と12弦のダブルネックのアコギ

この思い出のギターで

卒業生の門出をお祝いしようと

秘密裡に練習してきました

挨拶が下手な私はお歌で勝負です

 

「あんなにも

 すきだった

 きみがいた

 このまちに・・・」

 

選んだ曲は玉置浩二さんのメロディー

 

「あのころは

 なにもなくて

 それだって

 楽しくやったよ」

 

下手にグダグダしゃべるより

よっぽど気持ちが伝わりそうな気がして

 

「メロディー

 泣きながら

 ぼくたちは

 しあわせを

 見つめてたよ」

 

のつもりでした

 

ギターを持ち上げたとたんに

カランカラン

弦にはさんでおいたピックを

ギターの穴に落としてしまいました

しっとりと6弦のフィンガリングで

静かに始まり

サビはピックで12弦のストローク

劇的なアレンジをしたつもりが

始まってもいないのに早くも破綻です

 

頭の中が動揺したまんま

止めるわけに行かず

 

案の定いきなり歌詞を間違えました

もうあとは思いついた歌詞を

適当に繋げグダグダでした

 

このプレッシャーに弱い性格は

どうにもなりませんね

 

それにくらべ

在校生代表の邑田達紀さんの送辞

卒業生代表の志田心湖(ここ)さんの答辞は

とても立派で心うつものでした

 

 

 

 

 

 

ここちゃんの答辞の中で

心に残ったのは

「嫌われてもいいからと

 それでも厳しく指導してくださった先生

 ありがとう」

のフレーズです

先生だって人間だから

生徒に嫌われたくはないんですよね

でも信念を持って生徒に接してくださった先生

生徒にはちゃんと伝わっています

私が見ていないところで

若い先生方はこのようにして

生徒に接していてくださったんだなと

思わず教員席の方を見てうるうるしました

 

式辞の最後に

卒業生みんなに向けて

ここちゃんにちなんだ言葉を贈りました

輪島に残るみんなへ

「それでもここ輪島にいる」

一旦輪島を離れるみんなへ

「それでもこころは輪島にある」

 

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