心的外傷後成長(PTG)
201日目
PTG「心的外傷後成長(PTG:Posttraumatic Growth)」
大きな心の傷を受けて
ひとは大きく成長することができます
(1)「他者との関係」
他人を思いやる気持ちが強くなります
今回さまざまな方がかけつけてくださり
その温かい人柄に触れる中で
生徒の他人への接し方が
すいぶんと変わってきたような気がしています
反対につらいときには頼ってもいいんだと
思えるようにもなってきていると思います
(2)「新たな可能性」
それまで描いていた人生の道筋が
大きく変わった人がいます
自分の将来の夢が大きく変わった人
いままでどおりでは何にも通用しなくなった人
だからこそ新しい可能性が開けてくるのです
(3)「人間としての強さ」
予測だにできない出来事に遭遇し
それでもまだ自分は生きている
ここに座っているだけで
自分が思っている以上に自分というのは強い
(4)「精神性的な変容」
人間の力を超えた大きな力に遭遇しました
神や仏を信じろまではいわないけど
多くの先人たちのパワーに守られて
今こうして生かされているような気が
生き方とは?魂とは?死ぬとは?
(5)「生に対する感謝」
あたりまえのように明日がくると信じていた
でもそれは決してあたりまえのことではないことを
思い知らされた
あたりまえのことへの感謝の気持ちが強くなりました
「傷つきから人は成長することができる」
これまでPTGを経験した多くの方からの
励ましの声をいただきました
その生き方を見習い
そしてこの後自分にできることは何か
夏休み期間中にしっかりと自分と向き合ってください
今日は1学期の終業式
発災から200日を生き抜いた生徒たちに
こんな話をしました
明石市にお住いの
石津 佐智子さまより
お便りをいただきました
震災が起こった時に
ペットと暮らしている方が
同室避難できるようにとの運動を
されています
ご自身も阪神淡路大震災で被災なさり
そのときのご経験を活かし
自治体にさまざまな提言をされているようです
昔見た戦争の映画で
防空壕の中で泣き出した赤ん坊を
「敵に見つかるから出ていけ」
と周囲の人にののしられながら
お母さんがあやすというシーンを思い出します
きっとペットをお持ちの方は
それと同じ思いで
震災後お暮らしだったんだろうなと推察します