明日の深夜のイベントの告知

224日目

 

昨日書きかけた流れ星のくだりです

 

ペルセウス座流星群は

毎年この頃に見られます

今年のピークは

8月12日(月)深夜から

翌13日(火)早朝にかけてです

ちょうど今西の空に見えている

真っ赤な三日月もその頃には沈み

絶好の観測日和になります

オーロラが観測される可能性もあるそうですが

台風だけが心配です

 

太陽の周りには

水星 金星などまんまるの軌道を回る惑星と

細長い軌道を回る彗星

いわゆるほうき星があります

流れ星は実は星ではなく

宇宙のチリが地球の空気に衝突して

燃える現象です

 

彗星は太陽に近づいたり離れたり

有名なものでは

ハレー彗星が76年の周期でやってきますし

映画「君の名は」で糸守町に落ちたのは

1200年周期のティアマト彗星です

ちなみに「君の名は」の着想は

新海誠監督が

宮城県の東日本大震災跡地を

訪れた時に得たそうです

 

「72年10月9日

 あなたの電話が少ないことに慣れてく

 私はひとりぼんやり待った

 遠く横切る流星群」

松任谷由美さんはジャコビニ流星群を

こう歌っています

 

細長い軌道を回る彗星は

太陽から遠ざかる時に

徐々に温度が下がっていくので

周りに氷のかけらが埃と一緒に付着し

どんどん大きくなります

 

つまり彗星の正体は

どろんこの雪玉です

 

その雪玉が今度は太陽に近づくと

どんどん溶かされて小さくなります

彗星が通った後はゴミだらけになります

 

そのゴミだらけの彗星の通り道を

今度は地球が通る時に

ゴミが地球の大気圏に突入し

たくさんの流れ星が

見えることとなるのです

 

地球の軌道は

スイフト・タットル彗星の軌道と交差していて

毎年8月の今頃そのゴミの中を通ります

地球から見てゴミの道は

ペルセウス座の方向にあり

ペルセウス座から放射状に流れて見えるので

これをペルセウス座流星群といいます

 

今回は1時間に100個程度の

流れ星が予測されています

1時間に数千個以上見えることもあり

これを流星雨さらには流星嵐

といった呼び方もします

 

2001年の獅子座流星群のとき

1時間に3000〜4000個の流星が見られ

まさに流星雨となりました

これはテンペル・タットル彗星の軌道です

この時生徒と一緒に学校に泊まり込んで

観測会を行いました

 

絶え間なく降り注ぐ光のライン

時折青白く夜空全体がフラッシュし

いくつ流れるのかもはやカウント不能

幻想的な時が流れていきました

次に見られるのは2034年頃と

予測されています

 

流れ星が消える前に

願い事を3回唱えると叶う

とよく言われますが

あんな一瞬のうちに

3回唱えられる願い事なんて

せいぜい

「金!金!金!」

ぐらいだろうとずっと思っていたのですが

 

ところがどっこい

その時の流星雨の時は

流れた跡が数分間そのまま

中には数十分そのままのものがあって

夜空のキャンバスに

無数の線が描かれていました

これだと定額願い放題プランです

 

彗星の軌道と地球の軌道が

重なる部分があるのなら

衝突することはないのか?

気になるところです

 

実はスイフト・タットル彗星

2126年8月14日午前10時35分ごろ(日本時間)

インド洋あたりに衝突すると

試算されています

この彗星は直径が20kmもあり

およそ6000万年前に地球に衝突し

恐竜を滅亡させた小惑星に匹敵するそうです

その頃私は162歳になっていますが

今からどんな備えをしておけばいいのか

考えを巡らせています

 

ただ彗星は

噴き出すガスにより

思わぬブレーキがかかったりと

その軌道計算はかなり難しいようなので

とりあえずはギリギリで軌道が変わり

回避できることを願うことにします

その時夜空はどんなふうに見えるのでしょう?

 

インドあたりで流星ツアーが

企画されるかもしれません

キッチンカーで流星まんじゅうでも売ろうかな

関ヶ原の戦いの時も

多くの観戦客が押し寄せ

地元の人が商売していたそうですしね

 

人類の滅亡に不謹慎なという気もしますが

辛い時だからこそ楽しいことを考える

避難生活を通じて学んだことです