朝市通りどんなにする?

地震から 418 日目

豪雨から 154 日目

 

思考力を高める問題が満載の

ダイヤモンド社の「論理的思考問題」

という本にはまっています

 

その中から1問紹介します

 

【問題】です

「25頭の競走馬がいます

 レースをさせて最速の3頭を決めます

 1回のレースで走れるのは5頭までです

 タイム計測はできないので

 目視で順位を決めます

 最低何回のレースをする必要がありますか?」

このあとヒントを小出しに出していきます


本日

「輪島市本町周辺地区まちづくり協議会」

が行われました

本町周辺地区は

地震の際に火災により焼き尽くされた地区で

日本三大朝市のひとつ

輪島朝市がもともと建っていたところです

公費解体もほぼ終わり更地となっています

 

 

 

 

地区住民 高齢者 子育て世代 高校生

様々な年代の方が集まって

アイデアを出し合いました

 

 

 

 

 

 

あらかじめ3つの案が示されました

 

 

 

 

 

 

A案:「滞在時間の倍増計画」

 昼夜問わず買い物や飲食を地元の子供や家族連れが楽しめるようにする

 近県の顧客が食文化自然を一日通して楽しめるようにする

 全国からの観光客やインバウンドも楽しめるようにする

 

 B案:「風の人と土の人の拠り所」

 風の人とは外から来た人 土の人とは地元の人

 お互いに関わり合いながら里山里海の豊かな風土を楽しむ

 修学旅行や研修旅行を誘致し文化体験を通して復興を学ぶ

 

C案:「わふうどづくり」

 輪島の風土 + 輪島フード + 和風がコンセプト

 ものづくりとひとづくりを通して懐かしさと美味しさの街を作る

 新規移住者が相談しやすく全体では女性が活躍できる街

 

どれも素晴らしい案です

ただし今日はこの中から選ぶとか

ブラッシュアップするとかではありません

今日のメンバーで新しい案を作り出します

 

本校からも生徒10名が参加しました

大人たちに混じって

自分の案を積極的に発信していました


さて冒頭の問題の【第1ヒント】です

まず5つのグループA~Eに分けて

5回の予選レースをします

A~Eのグループ内の順位をつけて

 A1 A2 A3 A4 A5

 B1 B2 B3 B4 B5

 C1 C2 C3 C4 C5

 D1 D2 D3 D4 D5

 E1 E2 E3 E4 E5

 

では次以降のレースは

どのように走らせたらよいでしょうか?

 

【第2ヒント】です

次に5つのレースの1位の5頭で走らせます

ところが

このレースの上位3頭が全体のトップ3とは限りません

なぜなら偶然3頭が同じ予選レースを

走っていた可能性もあるからです

このレースでトップ3に入らない馬を

絞り込むことはできます

仮に

1位A1 2位B1 3位C1 4位D1 5位E1

であったとしましょう

D1とE1ははずれますし

同時にD2以下とE2以下もはずれます

残った候補は

 A1 A2 A3

 B1 B2 B3

 C1 C2 C3

さああと何回走らせればトップ3がわかるでしょうか?

 

【第3ヒント】です

実はあと1回のレースでトップ3がわかります

走らせる馬をどのように選べばいいでしょうか?


【今週の活動性を高める授業づくり】

 

このコーナーは

久留米大学の安永悟教授に学んだ

授業づくりのポイントを

お伝えするものです

 

生徒の聞く姿勢と話す技術を高めつつ

知識の着実な定着も図る方法です

 

まずは講義型の授業で知識の伝達を図ります

時間にして10分未満程度の講義です

その後4人のグループ内で

全員が学んだことを自分の言葉で語ります

話す順番は

あらかじめメンバーに1から4の番号を振っておいて

「3番から時計回り」

というふうに先生がその都度指示をします

 

これを繰り返します

 

生徒は

必ず自分がしゃべらなければならない

ことをわかっているので

話を真剣に聞きます

そしてアウトプットすることにより

知識が定着するのです

 

一斉講義型の授業では

常にアウトプットしている教師が

実は生徒よりも学んでいる

というおかしなことが起きているのです


クイズの【答え】です

候補として絞られた9頭のうち

A1はトップ決定です

B3はそれよりも早い馬が3頭いるので外れます

C2C3も同様です

最後のレースは

A2 A3 B1 B2 C1の5頭を

走らせればよいのです

 

ここまでが本に載っていた答え

でもこれにはある問題があります

それは何でしょう

 

B1とC1が3回目の疾走となり

不公平であるということです

 

このように答えが見つかったとしても

それで良いのか問いかける

批判的思考力を高めることも

今の教育で求められているものであります