化学のメガネ

地震から 547 日目

豪雨から 283 日目

 

若手教員育成プロジェクト

今日は働き方改革に関する研修です

  

 

 

 

 

 

昨年精神疾患により1ヶ月以上休職した教員は

全国で1万人を超えました

 

それだけ教員の多忙化は深刻です

 

さらに約41%の公立小学校教員は

睡眠不足の状態だそうです

6時間以下の睡眠を2週間続けると

脳の状態は

ビール大瓶1本を呑んだときと

同程度の状態になるそうです

 

ほろ酔いに近い状態で

良い授業ができるはずがありません

 

そこで本校では

考査明けの2日(水)より

お昼寝タイムを設けることにしました

 

昼食後

生徒も先生もそろって静かに過ごします

読書をしても

勉強してももちろんOK

さらには攻めの昼寝もOK

 

脳をしっかり休めて

リフレッシュした状態で

午後の授業に臨みましょう


【今日のDeep Parple】

「紫」をテーマに全ての教科を貫いた

深い教科横断型授業を作り出すコーナー

 

第1日目は私の専門〔化学〕からいきます

 

高校時代の恩師 日吉芳朗 先生の実践から学んだ

「紫」に関する化学の授業です

 

古代ヨーロッパでは紫色の色素「貝紫」

が珍重されていました

ある種の巻貝から取れる色素です

その貝に息を吹きかけると

乳白色の液を分泌し

それを布にこすりつけ日光に晒すと

鮮やかな紫色に変わります

 

しかしその分泌液はごくわずかで

1gの色素を取り出すのに

9000個の貝が必要だった

グラム単価でいうと金よりも高値で

取引されていたと記録にあります

 

それほど貴重なものだったので

クレオパトラはシルクを染めて

それをこよなく愛し

 

皇帝シーザーは

これを「皇帝紫(ロイヤルパープル)」

と名付け己以外の使用を禁じたとあります

 

この貝を求め当時の漁師は

地中海の貝を取り尽くし

その後世界中にこの貝を求め

航海に出ることとなります

 

現在では世界的にすっかり取り尽くされ

この貝は「幻の貝」と呼ばれています

 

こんな話を日吉先生は授業でしてくださいました

 

すると

貝紫のことを記した1冊の本の中の写真を見た

生徒のひとりが

「先生!この貝なら輪島でとれるよ!

 朝市によう売っとる『ニシ』や!」

 

日吉先生は半信半疑で

この貝を採取して染色を試みました

すると日光に当てると

みるみる鮮やかな紫色に染まったのだそう

 

数千年の時を越えて

能登半島の先端で

ローマ時代の染色技術が

蘇った瞬間でした

 

輪島で『ニシ』と呼ぶ貝は

イボニシやレイシのことで

輪島の海岸のほか

沖合の七ツ島や舳倉島でも

よく採れていました

 

さらには能登半島の内湾である七尾湾で採れる

大型の同種の『アカニシ』でも

同様な染色ができることが確認されました

『アカニシ』は

七尾の寿司屋で珍味として供されます

 

 

 

 

 

 

 

私も「アカニシ」を入手し

生徒に実験させてみました

 

その様子はまた明日


【今日の「WAJI活」】

2年生が取り組む街づくりプロジェクトを紹介し

協力してくださる方を募集するコーナー

 

第11回目は「アップロジェクト」

〔解決したい課題〕

  輪島に観光客が来ない

 

〔目標とする未来〕

 活性化して盛り上がる未来

 

〔方法・手法〕

 キャラクターを作ってグッズ販売する

 輪島高校HPで活動紹介して知名度を上げる 

 

〔これまでの活動〕

 市役所に話しを聞きに行ったり

 実際にキャラクターを製作してきました

 これからはTシャツを作ったり

 キャラクターを広める活動をしていきたいです

 ゆるいし

 楽しいし

 みんなで仲良くやっています

 みんなのアイデアも欲しいので

 ぜひ一緒に活動しませんか?