自芯を持つ

地震から 495 日目

豪雨から 231 日目

 

大阪の小津中学校さんへ

学校訪問させていただきました

 

 

 

 

 

 

OECDの2030ティーチングコンパス策定に向け

共創しており

先日のポルトガル研修旅行も

ご一緒させていただきました


とっても魅力的な教育活動をされていて

生徒も先生も生き生きと

輝いていたので

ぜひ紹介させていただきます

 

まず最上位の方針「学校のコンパス」

に沿って教育活動が行われています

 

 

 

 

 

 

これは生徒が中心になって決めたものです

校長先生やリーダーとなる先生が

異動して方針が変わることのないよう

『仕組み』を作ろうということが

きっかけとなったようです

 

年度はじめの職員会議では

ふつう校長の挨拶から始まるものですが

ここでは

生徒代表が

「学校のコンパス」つまり

基本方針を説明するのだそうです

学校評価において

「学校の方針を理解している」

と回答される先生が100%です

 

「学校のコンパス」に沿って

「先生のコンパス」などがつくられます

 

 

 

 

 

 

このほかにも教科ごとにつくられる

「教科のコンパス」もあります

 

こちらは「先生がワクワクすると木」

生徒から見て先生がワクワクしているとき

先生が実際にワクワクしているとき

 

 

 

 

 

 

このようにして

生徒と教師がわかりあえる

そんなしくみがあります

 

学校のレイアウトも生徒が考えます

 

 

 

 

 

 

こちらは図書室

落ち着いて学習のできる雰囲気が

 

 

 

 

 

 

個別にくつろげるスペースもあります

 

 

 

 

 

 

漫画コーナーがあったり

熱帯魚が泳いでいたり

これも生徒の探究グループが

地元の業者さんの支援を受けながら

自分たちで設置したものだそうです

 

職員室は真ん中を廊下が横切り

生徒が訪れやすくなるような

工夫がなされています

 

 

 

 

 

 

そしてフリーアドレス制です

先生方は朝来たら荷物を各自のロッカーに入れ

代わりにパソコンを持って

思い思いの席に着きます

その日の日程によって

関係の先生が集まって座ることができます

 

 

 

 

 

 

「床に物を置かない」など

最低限のルールが守られており

仕事のしやすい空間が実現されています

机の上にものが積み上げてあるのを目にするだけで

忙しそうな気がして気が滅入りますもんね

 

こちらはもともと職員室でしたが

壁を取っ払って

学習空間に転用した場所です

 

 

 

 

 

 

ストリートピアノが何気なく置いてある教室で

今授業中です 

グループで話し合ったり個人で集中したり

それぞれのスタイルに合った

学習空間が実現されています

 

 

 

 

 

 


【被災地に電気が灯るまで】第32回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

前回から時間が経ちました

これまで学んだことの復習をしましょう

 

亜鉛と銅を導線で繋いで希硫酸に浸すと

亜鉛が陽イオンになって溶け出して

そのとき放出した電子が

導線を伝わって銅へ流れ出すh

これが電池の原型である

ボルタの電堆という装置である

 

ところがこの装置では

銅へ流れてきた電子を

溶液中の水素イオンが受け取って

水素の泡が銅にくっついてしまい

すぐに寿命が尽きてしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃあ溶液中から水素イオンをなくしちゃえ!

ということで

溶液を希硫酸 H2SO4 から

硫酸銅水溶液 CuSO4 に変えるといい

 

 

 

 

 

 

 

 

ところがこの装置には問題があって

それはどういう問題でしょうか?

というのが前回の宿題でした

 

生徒のみなさん

このコーナーでは思考力がつくように

問題を出しているので

飛ばし読みしないでぜひ考えてみてくださいね

 

そして

「えっ本当に?」

といった疑いの目を持って

読んでくださいね

 

この装置の困ったところ

 

それは銅イオンが

直接亜鉛から電子を受け取ってしまい

電子が流れないということです

 

 

 

 

 

 

 

 

 Zn → Zn2+ +2e

 Cu2+ + 2e → Cu 

 

この問題をどう解決したらよいか

考えてみてください


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月16日「もうすぐ学校に来れるよ!」を読んで

 

「私は『おこらいえ』を

 2024年の1月3日から読み続けています

 私たちは県外や外国の方を含め

 様々な支援を受けていたことを改めて知り

 輪島に住み学校に通えていることに

 よりいっそう感謝をしようと思いました

 支援してくださった方々へ

 感謝の気持ちを伝えたり

 何か恩返しできるようにしたいです

 この日のブログには

 18日の登校日に向けて準備していることが

 書かれていました

 震災後少し連絡ができていても

 対面で友達と会えなかった時間は

 すごく寂しかったです

 先生方は生徒が学校に通えるように

 片付けをして机椅子などを並べて

 準備を進めてくれたのには感謝しかありません

 久々に友達に会えた感動を忘れられません

 スクールカウンセラーの浅井先生と

 話した生徒の話も載っていました

 一人ひとりの生徒の話を読むと

 前向きな気持ちになれました

 進路実現まで残り1年もないので

 ここに載っていたみんなのように

 前向きに勉強したいと思います

 一年経った今は

 倒壊した家も解体され少なくなり

 新しい家が立つようになってきたり

 道路も整備されてきたことで

 いろんな人々に支えられていると実感しています

 今後いろいろなことに感謝し

 恩返しできるような大人になりたいと思います

          《匿名希望》

 

本当にその通りですね

私も最近は

支援の車両に頭を下げたり

道を譲ったりしています

これくらいしかできませんが

感謝の思いを伝えたいと思っています