ひとりミーティング
239日目
先日池上彰先生と林修先生が
近年の教育の大きな変革について
テレビでお話なさっていました
誕生してから約150年続いてきた
これまでの公教育のありかたの変革を
熊本大学大学院の苫野一徳准教授は
「公教育の構造転換」とおっしゃっています
それは三つの柱からなり
(1)学びの構造転換
「みんなで同じことを同じペースで
同じようなやり方で勉強する」システムの
「学びの個別化・共同化・プロジェクト化の融合」
と呼ぶべき在り方への緩やかな転換
(2)自分たちの学校は自分たちでつくる
子どもたちが学校作りの主役であることへの再認識
(3)多様化がごちゃまぜのラーニングセンター
校種・学年・障害の有無で分断されていた学校の
多様な人種からなる民主主義の土台としての学校への再設計
震災から8ケ月が過ぎ
これまで取り組んできた「街プロ」は
まさにこんな感じだなと再認識しています
OECD(世界経済開発機構)が実施している
PISA(学習到達度調査)で
常に上位にランキングされるフィンランド
その教育システムはフィンランドメソッドと呼ばれ
一時我が国でもたいへん評判になっていました
あるときフィンランドの高校の校長先生と
お話する機会がありました
彼は世界各国の教育制度を見て歩き
フィンランドメソッドの確立に
大いに貢献された方でした
「フィンランドの教育システムは
すばらしいですね」
と話しかけると
「何をおっしゃっているんですか
フィンランドメソッドは
日本の教育制度のマネなんですよ」
彼が日本で視察していったのは
「ゆとり教育」でした
生徒にじっくり考える時間を与えて
自主性を重んじる
日本の「ゆとり教育」が
遠く海と時間を超えて花開いたのです
日本ではよく批判の的になるけれど
私個人的には「ゆとり教育」は
素晴らしい理念であると思っています
羽生結弦さん
浅田真央さん
ダルビッシュ有さん
田中将大さん
本田圭佑さん
石川遼さん
世界で活躍する素晴らしい人材を
多く育てた「ゆとり教育」
その失敗と言われる根源は
私はひとえに〇〇にあると思っているのですが
時間はかかったけど
真の意味での「ゆとり教育」に
今向かっている
そう実感しています
閑話休題
オーストラリアを旅行した時
興味深い話を聞きました
砂漠に咲くある植物の話です
その植物の種は
それは硬い硬い殼に覆われていて
どんな動物に噛まれても
決して割れないそうです
その殼を破るには燃やすしかないのです
その殼を燃やすのは何か?
雷です
雷が鳴るというのは
雨季の始まりです
つまりその植物は
つらいつらい乾期を硬い殻の中で過ごし
恵みの雨が降り出すその瞬間に
雷に殼を燃やしてもらって
一気に育っていくという
恐るべき戦略をとっている訳です
恐るべき戦略といえば
本校の文化祭
3年2組の模擬店です
「〇けんの唐揚げ」
学校のすぐ近くにあった精肉店「まるけん」
そこの唐揚げが絶品だったのです
今回の震災で店舗は壊滅
復興する目処すら立たず
もう一度その味をと
立ち上がったのが3年2組のみんな
直接店主にレシピを聞き
ハッピーターン顔負けの
秘伝のマジックパウダーを分けてもらい
揚げ方として
これまた輪島を代表する天ぷら屋のご主人を雇い
「まるけん」の唐揚げを再現します!
揚げ油には高価だけどレシピ通りの
牛脂を奮発しますよ
輪島高校が初任で金沢に帰っていったY先生!
君の好きだった「まるけん」の唐揚げ
復刻するよ!
まるけんの唐揚げ大好きな輪島のみんな
一日だけの「まるけん」復活ですよ!
輪島に復刻して欲しい味が
数々あって
ふくやのカツ丼
香蘭の焼きそば
みやこのやきとり
みなさんの懐かしの味は何ですか?