インターネットコオロギの謎?

127日目

 

今日は内灘高校に来ています

金沢近郊に2次避難している生徒の

オンライン授業の場として

校舎の一部を使わせていただいています

 

 

 

 

 

 

オンライン授業なら

避難先でもできるのですが

やはり友人どうし

直接顔を合わせることが大切です

 

 

 

 

 

 

こんな研究があります

金沢工業大学での

コオロギに関する研究です

 

そこで飼育されているコオロギは

1匹ずつ透明なケースの中で

育てられています

 

餌が充分に与えられ栄養状態がよく

運動する空間が限られているため

運動不足になりがちで

自然界のコオロギに比べて

体が肥大化し

その分力も強いそうです

 

1匹ずつ隔離されているので

直接の交流はありませんが

ガラス越しにお互いの姿と声を

確認することができます

その生活環境がSNSでの

交流と似ているので

「インターネットコオロギ」と

呼ばれるようになりました

 

インターネットコオロギは

野生のコオロギには見られない

独特の特徴を持ちます 

 

(1) ケンカにおいて手加減ができない

 オスどうしの縄張りで

 野性のコオロギは

 相手が縄張りを出て行ったら

 そこで攻撃の手を止めますが

 インターネットコオロギは

 どこで攻撃の手を止めてよいのかわからず

 執拗に攻撃し続けて

 相手を喰い殺してしまうのだそうです

 

(2) 恋愛においての引き際がわからない

 オスからメスへの求愛で

 野性のコオロギは

 何度かアプローチしてもダメな場合

 次のメスを探し出しますが

 インターネットコオロギは

 自分が嫌われていることを理解できず

 執拗に求愛し続けて

 それでも相手が

 自分の思いどおりにならないと豹変し

 相手を喰い殺してしまうのだそうです

 

やはり直接会う機会を

積極的に設定することが

学校に求められているようです 

 

 

 

 

 

 

また今日は

輪島漆芸技術研修所の卒業式が

行われました

 

 

 

 

 

 

本来3月に行われるはずだった式

本日ようやく

金沢市のしいのき迎賓館で

挙行されました

 

輪島には帰れないということで

卒業製作を断念した方も

いらっしゃいます

 

そんな中

卒業製作を仕上げられた

14名の漆人(うるしびと)が

飛び立っていかれました

 

「綺麗な姿で卒業していきなさい」と

小森邦博所長が集められたお見舞いで

お着物をしつらえてくださったそうです

 

 

 

 

 

 

送辞で送り出した余門さん

答辞を述べられた日野さんは

ともに私の近所で

火災で大切なお宅を失った方です

同じく近所には

人間国宝の前大峰先生 前史雄先生のお宅もあり

多くの貴重な宝物が焼失しました

 

しかし

困難の中で

卒業を迎えられた卒業生をはじめ

若い職人の方々が

この文化と伝統を

きっと後世に伝えてくれるものと

信じています