校長室より「おこらいえ」

被災地の夜空に感動のドローン

153日目

 

ビジネスコースの3年生が

横浜に来ています

 

神奈川県商業教育研究会さんが

輪島高校と飯田高校から

生徒2名と引率教員1名を

それぞれ招待してくださいました

 

「高校生能登応援商店街

 supported by MARK IS みなとみらい」

と銘打ったこのイベントには

両校の他に

これまでに被災から復興を果たしている

宮城県 兵庫県 熊本県からも参加です

 

 

 

 

 

 

神奈川県で商業を学ぶ高校生のみなさんと

連携や交流を図りながら

各校で開発した商品を販売し

商業科で学ぶ特長を活かした

能登復興活動を行います

 

本校からは

輪島塗のお椀などを販売しています

 

 

 

 

 

 

場所は

みなとみらい駅から直結の

MARK IS みなとみらい1階

1日(土)の10:00〜16:00

2日(日)の10:00〜17:00

お近くの方はぜひお立ち寄りください

 

 

 

 

 

 

 

地震が起こって以来ずっと

小さな港町の孤立集落で

おばあさんとふたりで過ごし

救出を待ちきれず

おばあちゃんへの助けを求めて

6日目に瓦礫の山をひとり乗り越えて

戻ってきた細谷彩香さんの

トークショーも行われました

 

 

 

 

 

 

 

横浜では現在開港祭が催されていて

夜にはドローンショーのリハーサルが

行われていました

 

 

 

 

 

 

奇しくも例年なら

輪島市民まつりが開催されている日です

日本一の花火が打ち上げられていた日です

昨年も2万5千発もの花火が…

このレベルの花火大会は

他にもあると思いますが

圧巻なのはその時間の短さ

つまり単位時間あたりの打ち上げ数が

日本一なのです

開始から終了まで

花火が空に輝いていない瞬間が

ありません

まあ しゃわしねえこと

(せわしないの輪島弁)

無風状態だと

先にあげた花火の

煙幕が凄すぎて

そのあとの花火が見えないという

お間抜けな一面も実はあります

ぜひ全国のみなさんに

ご覧になっていただきたいのですが

今年は中止となっています

 

花火がダメでも

ドローンでならできないかな

心をひとつに復興に立ち向かう

勇気になるのにな

そんなことふと思ったりしました

 

被災地の焼け跡の夜空に輝く

鎮魂と復興のドローンショー

ドローン会社の方

やっていただけないでしょうか?

部活道

152日目

 

本校では部活動を「部活道」といい

人としての生きる道としています

先先代の赤田英明校長先生の

命名によるものです

 

現在

県内各地を会場に

高等学校総合体育大会

総合文化祭が行われています

 

 

 

 

 

 

 

今日は生徒たちの活躍を見に来ています

 

和太鼓部は

金沢市民芸術村で

プロ奏者を招いて

講習会の開催です

 

 

 

 

 

 

講師を務めてくださったのは

プロ奏者の成田千恵子さん

太鼓は単純だからこそ奥が深い

指先の動きひとつ

ばちさばきひとつで

大きく音色が変わります

だからこそ基本が大事

基礎からみっちり

教えていただきました

 

卓球部は小松市総合体育館で

熱戦を繰り広げています

 

 

 

 

 

 

2年前からコーチをお願いしている

林平さん

現在は金沢市にお住まいで

毎週末輪島までお越しになって

指導をしてくださっています

ほんとうにありがとうございます

 

卓球には

ストレート勝ちは相手に失礼

どこかで失敗して

1点をプレゼントするという

なんとも優しい

暗黙のルールがあるようです

以前あまりにも力の差がありすぎて

うっかりストレート勝ちしてしまった

福原愛選手が

相手に謝っているのを

テレビで見たことがあります

高校ではどうなんでしょう 

 

金沢21世紀美術館では

絵画や書そして彫刻など

高校生の作品が展示されています

 

 

 

 

 

 

輪島高校の生徒の作品たちです

中央には最優秀賞を獲得した

寺下さんの作品が飾られています

 

 

 

 

 

 

 

こちらは

3年後に石川県で開催される

全国高等学校総合文化祭に向けて

県内すべての高校で手分けをして

準備を進めている

各都道府県の形をした灯篭です

写真一番手前が

輪島高校が担当する兵庫県

 

こうやって見ると

「北海道はでっかいどー」

と言われる由縁がよくわかります

なにしろ東西に500km

これは東京〜鳥取間に匹敵します

 

500kmといえば

The ALFEE が

「たとえ500マイル離れても」

と歌いますが

500マイルは約800km

こちらは東京〜札幌間より

少し短いくらい

 

大学生の時

アルフィーのオールナイトニッポンに

アルフィーの替え歌を録音して送ったら

番組中に流してもらえたことを

思い出しました

その時録音したカセットテープ

あったはずだけど

それも今は瓦礫の下

 

剣道部は久々の出場です

ここ数年部員がいなくて

エントリーしていなかったのですが

今回被災により

日本航空高校石川から転学してきた

2年生の上田彪人さんを中心に

1年生が集まり出場となりました

上田さんは快進撃を見せ

1 2回戦を突破

優勝した第一シードの選手に

3回戦で敗れてしまいました

 

 

 

 

 

 

 

吹奏楽部は奥能登高校合同バンドとして

「我は海の子」と「希空」を

演奏しました

門前、日本航空石川、能登、飯田高校のみんなと

息の合った演奏を聴かせてくれました

東京から日本航空高校石川の

青木校長先生もわざわざ

足をお運びくださっていました

指揮を務めてくださったのは

飯田高校の錦木ゆかこ先生

 

 

 

 

 

 

 

あと

これは前日の開催で

聴きに行けなかったのですが 

箏曲部が優秀賞をいただきました 

 

活動する場所もないまま迎えた

総文・総体でしたが

それでもそれぞれ学ぶことは

大きかったと思います

つみきのいえ

151日目

 

朝市界隈にある

焼け残った我が家

そこに潜って

整理をする日々が続いています

 

電気が点かず薄暗いので

天気がいい日の

朝日が差し込む

学校が始まるまでの数十分と

勤務時間が終わった後の

夕陽が差し込む数十分

 

公費解体の申請をしているので

その時一斉に処分してもらえば

そんなもんですが

解体の対象となるのは家屋のみ

家財道具などは

解体が始まるまでに

自分で処分しないといけません

 

割れた茶碗や

濡れてシワクチャの本

一つひとつに

ありがとう

思いを込めて

綺麗にしてあげて

サヨナラしています

 

倒れた本棚をヨイショと起こすと

中の本たちがドッサー

いつか読もうと思って買ったものの

読む暇がなく

そのままにしておいたものもたくさん

 

さすが読みたいと思って

買った本たちばかり

こんな面白い本屋さんあるか?

でも消防車の水を吸ったものが多く

ページを捲るとベリベリ

ミルフィーユみたいにポロポロ

 

みなさん

おすすめです

特にお目当ての本がある訳でもなく

なんか面白いのないかなーと

本屋をうろつく時は

自分の本棚

眺めてみてください

自分の好みにぴったりの本が

たくさん見つかりますよ

 

そうやって

倒れた家財を一つひとつめくっていくと

知らなかった我が家の歴史に

出会います

 

こどもたちがつくった

幼稚園の時の作品

お母さんの誕生日に贈った

こどもたちの手紙

 

あの頃忙しくて

ほとんど家にいなかったな

知らない間に

こんなしあわせなひとときを

過ごしていたんだな

 

子供たちがいい子に育ったのは

お母さんがこんなに

がんばってくれていたんだ

 

一冊の絵本が見つかりました

「つみきのいえ」

 

うみのみずがだんだんあがってくる

ふしぎなまちのいえにすむ

おじいさんのおはなしです

 

みずがあがってきて

これまですんでいたいえが

しずみそうになると

そのうえに

あたらしいいえをたてます

 

そうやって

つみきのように

どんどんいえはうえにのびていくのです

 

おばあさんをなくし

ひとりぐらしのおじいさんは

つぎのあたらしいいえをたてているとき

うっかりたいせつなだいくどうぐを

おとしてしまいます

 

どうぐは

したのしたのいえへと

どんどんしずんでいきます

 

おじいさんは

せんすいふくをきて

どうぐをとりにもぐります

 

おじいさんのめのまえにひろがるのは

 

おばあさんがなくなったころのいえ

こどもたちがすだっていったころのいえ

こどもたちがうまれたころのいえ

そして… 

修学旅行が結ぶ縁

150日目

 

よく修学旅行なんかで

多くの高校が利用させていただいている

日本旅行さんより

以下のようなプロジェクトを立ち上げたとの

ご報告をいただきました

 

【能登笑顔プロジェクト】

能登震災の被害を受けた

学校と生徒を応援したい! |

クラウドファンディング - つなぐむ (en-jine.com)

 

リンク先はこちら

https://nta.en-jine.com/projects/nta-notoegao?p_token=d5229fd1a7f040c8bb5250f2876dd1aa

 

21美にまつわるエトセトラ

149日目

 

MROの原田幸子アナから

またまた素敵なお便りをいただきました

金沢21世紀美術館へ行ってこられたとのこと

 

新世界『透明標本展』が開催されていました

 

 

 

 

まるで鉱物のような標本が

不思議な光を放ちます

 

また現在

「第44回石川県高等学校総合文化祭

 高等学校総合美術展」

が開催されています

 

本校から出品した

寺下りなさんの作品が

なんと最優秀賞を獲得しました!

 

 

 

 

 

 

タイトルは

「ネクストステージッ!!!」

最新テクノロジーの結晶と

絶滅危惧種の動物たち

AIの進化は我々に何をもたらすのか?

鑑賞する者の心のありようによって

いろいろな解釈のできる

不思議な作品です

中央左に大きく描かれた手相にも

秘められた意味があるそう

手相占いの本を片手に鑑賞すると

作者の真意がわかるかも

 

この作品は来年度のポスターの図案として

採用されるそうです

 

作品は5月31日(金)までご覧になれます

将来に備えるお金の話

148日目

 

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の

岡元 慶介 氏と 井上 正吾 氏をお迎えして

金融教育の特別授業を行いました

 

 

 

 

 

 

本校は今年度

金融教育の研究指定を受けています

 

1970年の金利は 8% でしたが

現在の金利は 0.02%

 

わかりやすくいうと

100万円預けた場合

昔は1年後に108万円になっていたものが

現在では100万200円にしかならないのです

 

さらに言えば

預けたお金が2倍になるのに

昔は9年だったのに

今は3600年かかるそうです

 

もっと身近な例で言うと

千円で16個買えたハンバーガー

今は5個しか買えません

 

そんな時代だからこそ

お金について

正しい知識を身につける必要があります

 

講義のあとは投資体験ゲームを体験しました

とあるゲーム会社の実際の株価を用いて

10万円を元手に株を売買してみました

 

大切なのは投資はギャンブルではないということ

情報と予測でリスクを下げることが可能です

 

金融商品を選ぶときの

(1)預けたお金げ減ったりしないか

(2)どれだけ利益が期待できるか

(3)預けたお金を自由に引き出せるか

などのポイントについても学びました

 

また投資に適したお金の条件

〇 時間をかけてでも増やしたいお金

✕ 生活に必要なお金

✕近いうちに使う予定があるお金

も教えていただきました

 

私自身

高校生の時こんな授業受けたかったな

と思いました

 

朝のホームルームでは

輪島警察署の方がお見えになり

生徒に直接

交通安全について

その遵守を求めて行かれました

 

 

 

 

 

 

やはり専門家に話していただくと

生徒の心に沁みますね

学校の教員が全てを担うには

無理があるので

場面に応じて

外部の方のお力を

積極的にお借りしたいと思います

 

放課後には

Colaboさんがワークショップを

開いて下さいました

東京を拠点に10代女性を支える活動を

していらっしゃる団体で

今回被災後4回も本校を

訪れてくださっています

 

 

 

 

 

 

今回はモール人形とアロマワックスサシェ作り

カフェスペースでのんびりくつろぎながら

素敵な作品を仕上げていました

 

 

なつかしすぎる未来へ

147日目

 

平日は輪島高校での勤務

週末前後は内灘高校での勤務と

2拠点生活が続いています

 

金沢駅と内灘の間は

「浅電」によって繋がれています

 

大正14年に開業された

浅野川電気鉄道を前身とする

この北陸鉄道浅野川線は

来年100周年を迎えます

 

江ノ電のような懐かしさのある

浅電には

昔東京を走っていた車両が

今でも走り続けているということで

多くの鉄道ファンの

撮影スポットとなっています

 

昔は現在の終着駅「内灘」駅の

その先の「粟ヶ崎海岸」駅まで延びていて

夏の間だけそこまで運行していたそうです

 

途中駅はホームが単線ですが

中ほどの「三ツ屋」駅だけ複線なので

そこでのみ上り下りの

列車がすれ違います

 

下り列車が

終着ひとつ手前のホームを離れると

車内には

松任谷由実さんの

「acacia[アカシア]」が流れます

 

砂丘の上にたつ内灘町には

防風と防砂のために植林された

アカシアの林が広がり

アカシアという名のまちもあります

 

かつてこの地を訪れたユーミンさんが

その美しさに感動して

つくられた曲だそうです

 

イントロのアルペジオが流れ

そこにユーミンさんの歌声が重なると

不思議なくらい懐かしい気持ちに

 

山下達郎さんが

「最高の楽器は人の声だ」

とおっしゃっていましたが

まさにそんな感じです

 

 ♪今は見えない未来に

 たったひとつの道しるべ

 なつかしすぎる未来が

 たったひとつの探しもの

被災地に 響け織りなす 箏の調べ

146日目

 

本校の格技場に

今も避難生活を続けている方のために

箏曲部の生徒が

お琴の演奏を届けました

 

本校箏曲部は

4名の3年生と5名の2年生で

活動しています

  

 

 

 

 

 

 

ところで

昔から思っているのですが

「琴」という漢字

『ほっと一息ついている人の顔』

に見えませんか?

一度そのように見えると

次からそのようにしか見えなくなる

呪いにかかったようです

 

ほかにも

「益」という漢字も

『酸っぱい顔』

に見えてくるので

おもしろいです

 

同じ呪いに

カーネルサンダースおじさんネタもあります

 

 

 

 

 

 

 

『顔の下のリボンは実は手足・・・』

どうです?

そのようにしか見えなくなりませんか? 

 

先日

中国のネット左翼の間で

「茶」という漢字は

『靖国神社の拝殿』にみえる

と騒ぎになりました

そう言われてみると

見えなくもないけど

 

中国も北朝鮮も韓国もロシアも

みんな仲良くできる

平和な世界が来ないかなと

神様に祈りたくなります

 

神様といえば

「汁」という字が

『十字架が光り輝いているよう』

に見えるとのことで

海外の日本通キリスト教信者の方に

人気があるそうです

 

最後に今日出逢った素敵な言葉

 

なぜか運のいい人の特徴は

「クシャクシャの笑顔」

「言葉が綺麗」

「程よくテキトー」

輪島高等女学校からの縁

145日目

 

本校は昨年度

創立100周年を迎えました

 

前身の輪島高等女学校からの歴史も

数えてのものです

 

本日

都築学園グループ総長 都築 仁子さま

福岡第一高等学校及び

第一薬科大学付属高等学校の青沼 聡一郎 教頭先生

生徒会役員の福島 心愛さんと宮岡 祐太さんが

遠くから震災のお見舞いにお越しくださいました

 

寒い中

何度も何度も福岡市内に立って集めてくださった

たくさんの支援金を持って来てくださいました

 

 

 

 

 

 

福岡のみなさん

ほんとうにありがとうございました

 

学校法人 都築学園グループの

創始者でいらっしゃる

都築 貞枝さまが

最初に教鞭をとられたのが

輪島高等女学校だったそうです

そんな縁から本日の訪問となりました

 

生徒会役員のおふたりから

本校の生徒会役員が受け取りました

 

 

 

 

 

 

学園の母 貞枝さまの足跡を記した書籍

「和して流れず」もいただきました

できたばかりの輪島高女に

東京からひとり赴任されたこと

強制的に入れられた寮の中で

それでも毎日を楽しく過ごされたこと

ご結婚を機に輪島を去られた日のこと

20年ぶりに輪島を訪れた時に

ノボリを立てて当時の教え子に

迎えられたことなど

その足跡が生き生きと

描かれていました

 

きっとそんな頃の苦労に比べたら

今の復興は

いろんな方に支えられながら進んでいるし

ほんとうに幸せだなと感じます

 

それから

能登応援コーラスプロジェクトが行われました

仕掛け人は早稲田大学の金山光一教授

事前に動画を提出し

当日は編集した動画を皆で見た後

皆でコメントしあいました

 

 

 

 

 

 

参加者は呼びかけ人の金山教授

アシスタントの秋山さん

輪島高校和太鼓部

輪島市内の小学校5校

神奈川県相模原市若草小学校

ロンドン大学日本語科教授

ロンドン日本人学校の先生

オーストラリアのモナシュ大学の

バオバンドの方等です

 

編集された動画鑑賞では

小学生の歌声に癒され

海外からの歌声に勇気づけられました

ほかにも

韓国 中国 アメリカ タンザニア

からのメッセージや

相模原市長のコメントもいただきました

 

生徒たちは

世界中から応援されていることを実感でき

英語で突然話を振られても

しっかり対応できていました

たいへん良い経験となりました

炊き出しの思い出

144日目

 

全国校長会があって

1泊2日で

大宮まで来ています

 

昨夜は天ぷら周平さんへ行ってきました

発災後真っ先に

炊き出しに駆けつけてくださいました

直接お会いして

お礼が言いたくて

 

 

 

 

 

 

思い出せばあの時

1日1枚の食パンが食べれればいい方で

そんな中温かい天丼を作っていただいて

みなさん大喜びだったのを思い出します

 

全国各地から取り寄せた

厳選された素材を

目の前で一つひとつ揚げてくださいました

 

 

 

 

 

 

揚げたてを美味しいうちにいただくので

皿の上には常に天ぷらひとつ

美味しい天ぷら屋さんで

インスタ映えする写真を撮るのと

おいしくいただくことの両立には

無理がありました

 

花陽浴(はなあび)というお酒も

紹介していただきました

パイナップルの香りがする日本酒

ウソやろと思いながらいただくと

ほんとに

しかもしっかり日本酒の味わい

何これ?と思いながら

絶対お土産に買って行こうと思ったら

滅多に手に入らない逸品とのこと

 

あの時の感謝を込めて

おいしくいただきました

 

肝心の校長会の方はというと

北海道函館西高等学校の

古御堂 徹 校長先生が

〜学校経営における防災のあり方〜

と題して発表されました

 

昨年2023年は北海道南西沖地震から

30年目の節目の年でした

あの時も奥尻島を中心に

大きな津波の被害がありました

 

その地震の際かどうか忘れましたが

確かトンネル崩落事故も

あったように記憶しています

崩落したトンネルのあった場所

アイヌ語で「もろい岩」という意味だと聞いて

ゾッとしたものです

 

地名の語源を調べると

防災に役立つとの研究もなされています

例えば大阪の「梅田」

田んぼを埋め立てて造ったので

「埋め田」が由来です

いざ地震がおこれば

脆いことが予測されます

注意が必要です

 

今回の古御堂先生のご発表によると

北海道内のいくつかの高校が連携して

既存の避難訓練の見直しや

防災教育の体系化などされているそうです

 

2019年には

「世界津波の日」高校生サミットが

北海道で開催されました

今年度は熊本で開催されますが

本校からも参加する予定です

 

みなさんからいただいている

お見舞いや義援金を

その旅費など生徒の学びのために

充てさせていただきます

壊れた備品の修理や買い替えに

使う方法もありますが

レーガン元大統領の言葉を借りて

「教育は我が国最大の天然資源です」

 

私自身被災してから

物欲が全くなくなった

ということもあります

今までは新しいものが出るたび

真っ先に飛びついていたのですが

今では何か買おうとしたときに

どうせ地震が起こったら

姿形なくなるし

そんなことにお金を使いたくないな

と二の足を踏みます

 

でも

人を育てることに使ったら

それは確実に次の世代に何かを

残してくれる

こんな有意義な使い道はありません

 

北海道の高校さんからは

たくさんのことを

学ぶことができそうです

ぜひ交流させていただきたいと

考えています

よろしくお願いいたします