羽咋小日誌

編集後記「間違いは宝物!学びの過程を大切に!」 (校長室だより ハマナスより抜粋)

先週,4年生の算数の授業を参観していました。課題は「3けた÷1けたの筆算は,どうやって計算するのかな?」というものでした。これまで,2けた÷1けたの筆算の仕方は学び,十の位に商を「たてる」「かける」「ひく」,一の位の数を「おろす」という手順で計算できるようになっています。

そして,この時間の問題は「734÷5」の筆算。多くの子が「7÷5」から計算し,商の1を立てて「7-5=2」まで出し た後,「3と4,2つとも下ろすのかな?」と 困っていました。その後,学習は進み,正し い手順は理解しました。 終末,一人一人のノートを見ると,正しい 筆算しか書いてない子がほとんどでしたが, その中に,最初に自分で考えた誤答を書き残 し,正しい筆算の手順も書き加えたノートが ありました。どうすればよいか悩んだ末に編 み出した筆算を敢えて書き残すことで,自分 の考えがどのように変容したかが一目瞭然で 分かる,すてきなノートでした。 本校がめざす探究とは,「なるほど!そうい うことか!」と納得するもので,まさに試行錯誤の連続です。間違いや失敗があるからこそ,分かった時やできたときの喜びも大きいと思いますし,その経験が未知の課題に挑むエネルギーになると考えます。 間違いは宝物。学びの結果だけでなく,その過程を大切にしたいものです。