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中学校 ふるさと学習(中間報告2)

中学校 総合的な学習の時間

既にこのホームページ上でお伝えしているとおり、今年度、中学校1年から3年の総合的な学習の時間に、
「20年後のふるさとのために必要なことや守っていきたいもの」について考えています。
白山ろく地域に戻った人や移住してきた人など3人の方から、
白山ろく地域の強みや課題、地域への思いを聞き、
20年後のふるさとのために必要なものや守っていきたいものについて多面的に考えていく予定です。

1回目の講演会は、白山市深瀬でイワナなどの渓流魚の養殖、加工、販売を行っている、
淡水養魚場「白山堂」代表 坪田 直樹さんをお迎えする予定です。
講演会を前に、
20年後のふるさと存続のために今から必要なことや守っていきたいものや自分達ができることについて、
中学生全員が意見や提案を書きました。3人の意見を紹介します。
 

鉛筆この地域には若い人が働ける場所がもっと必要だと思う。なぜなら、この地域は町までの距離が遠く、通勤時間と交通費を減らすためには地域の中で働く必要があるからだ。ここに、働きたいと思える職場がなければ、人がふるさとに残ることも、移住してくるのも、ハードルが高いのではないかと思う。
 現状、私たちの地域では近くの職場に通っている人が多い。例えば、インターネット環境を整えてリモートワークができる仕組みを作っていけば、より幅広い職種を選べるのではないだろうか。豊かな自然の中で暮らしながら、自分のしたい仕事ができるとなれば、ここに住みたいと思う人がもっと増えると思う。
 過疎の進んでいるこの地域が続いていくためには、人を呼び込むことは必要不可欠だ。新しい視点を持って改革していけば、きっと20年後が良い方向に変わっていくと思う。(中学3年生) 

 

鉛筆私が今から取り組みたいことは、伝統文化を盛り上げることです。高齢者が比較的多いこの地域で伝統文化や行事がなくなると、より過疎が進み、若い人たちが村を出、限界集落が増えるおそれがあると考えます。山は人が少ないからこそ地域のつながりが多いので、皆が伝統文化を守りたいと思えば、可能性は大きいと思います。私の住む地域では、伝統の祭りが度々行われます。が、高校生以下の住人は片手に収まるほどしかいないため、今後、祭りが続けられるのかわかりません。20年後、私がこの地域に住んでいた時、祭りがないのはとても悲しいです。だから、今からでも積極的に祭りや行事に参加し、街の方にいる人達へ、祭りや山の楽しさを伝えることが大切だと思います。高齢者の方達とも交流を増やし、地域の活動を盛り上げていくのが、今後のふるさとを守り、20年後も良いふるさとであり続けるため、自分が今できることだと思います。(中学2年生)

 
鉛筆いろいろ考えた結果、私は温泉を守りたいと思いました。なぜかというと、私の親が旅館をしており、温泉と深い関係があり、温泉は疲れた体をいやしてくれるからです。昔、泰澄大師が温泉を見つけ、傷を温泉につけると治っていったそうです。見つけてから1300年も経ちました。飲める温泉がなかなかないのですが、この温泉は、飲むと胃腸に良いなど珍しいそうです。
 5年生の夏休みに研究し、1、2年温泉を放置していても全く腐らないことを知って驚いたことを覚えています。1300年も続いている温泉はすごいと思います。体にも良く、疲れをいやしてくれる温泉を守っていきたいです。(中学2年生)