学校研究

 

1 研究主題と副主題

 

 

  主体的に学び、表現する子の育成

 ~書く活動を重視した授業づくりを通して~
2 主題設定の理由
【主題設定の理由】 

 令和2年度より新学習指導要領が全面実施されるのに合わせて、令和元年度より「主体的・対話的で深い学び」の視点から道徳科授業の改善を推し進めてきた。研究の成果として、自分の考え方の根拠となる経験や、解釈を明確にして話したり、相手の考えを受け止め考えながら聞いたりする力が高まったと、児童、教師ともに実感している。この力は、道徳科のみならず他教科でも生きて働いている。

しかし、アンケート結果、各教科における学習状況から、下記のような課題が見つかった。

・自分の考えを話して伝えることは概ねできるが、わかりやすく書いて伝えることが苦手である。

・与えられた形式を使って文章化することは概ねできるが、目的をもち情報を取り出したり、取り出した情報に解釈を加えたりして、文章に書いて表現することが苦手である。

・各教科の用語をつかって説明することが苦手である。

ほとんどの児童が話して伝えることに抵抗感がないのは、温かな対話に力を入れてきた成果といえる。発表の途中で言葉につまっても、聞き手が助け舟を出したり、全く言葉が出てこなくなっても、他の児童が「○さんの言いたいことは、…」とつなげて発表したりしたことで、児童は話して伝える力を育んできた。しかし、わかりやすく書いて伝えることに苦手意識のある児童は多く、相手に伝えるためにわかりやすく書く力の育成に取り組む必要がある。

ここで重要なのは、本校が育成したいしたいのは、文章表現の技能ではないことである。本校が目指すのは、児童が「何のために文を書くのか。」という目的意識をもち、目的に沿って的確に情報を取り出し、取り出した情報に自己の解釈を加え、説得力のある文章を書けるようになることである。児童が、主体的に学習に臨み、自分の考えを書いて伝えられるようになること、さらには、児童が何のために学ぶのかという目的意識を明確にし、主体的に学習に取り組む態度を育みたいと考えた。

そこで、研究主題を「主体的に学び、表現する子の育成」とし、副題を「書く活動を重視した授業づくりを通して」とした。これまでに育んできた、話して伝える力を土台に、書く活動を重視した授業を行うことで、児童がわかりやすく伝えているという自覚をもって書く力を育成したい。

3 研究の重点
【重点1】主体的に学ぶ子を育成する工夫

・何のために学ぶのかをつかめるようにする。

  導入で問題意識を高め、課題を設定することで、学ぶ目的を意識させる。

  授業のゴールを意識させ、何ができるようになればよいのかを意識させる。

・どのように学ぶのかを意識できるようにする。

  笠野っ子の学びスタイルを教師と児童が共有することで、能動的に学ばせる。 


【重点2】根拠を明確にして表現する子を育成する工夫

・自分の考えをもてるようにする。

  図や思考ツールなどを用いて、考えを可視化することで、考えをもたせる。

・根拠を明確にして、考えを書くことができる。

  伝える三角を意識して、考えを書かせる。

  用語を用いて書かせたり、条件にそった表現を使わせたりする。