校長先生のブログ

校長室より

お帰りなさい そして・・・

 少しずつ生活の環境が整い、学校に戻ってくる子どもたちが増えてきました。一瞬にして大切なものを失い、故郷を離れ初めての学校に通ってきた子どもたちです。「よくがんばったね」そんな気持ちを込めて「お帰りなさい」と声をかけると、照れくさそうですが、うれしそうな表情を見せてくれます。その姿から「またがんばろう」という勇気をもらえる瞬間です。

 反対に、新たに生活の拠点を輪島から別の場所に求める方もいらっしゃいます。この決断に至るまでのご家族の苦悩は計り知れません。子どもたちも複雑な思いでしょう。

 離れ離れになっても、私たちは1月1日の地震を経験し、輪島高校や輪島中学校で新しく学びを創り上げてきたチームです。ともに挑戦してきた絆があります。いつでも顔を見せに帰ってきてください。待っています。「共に元気でいましょう そしてまた今度会いましょう」

自分と仲間の「笑顔」を大切に

 1月1日の地震から7月1日で6か月が経ちました。一日一日が長かった気がしますが、振り返るともう六ヶ月かと思うほどあっという間でした。子どもたちは一瞬にして起きた環境の変化に本当に不安だったことでしょう。1月下旬からオンラインで交流を始めた時には少しずつ表情から硬さが取れていき、2月の輪島高校での学習では仲間と何気ない話をする中で笑顔が増えていきました。「子どもは子どもの中で育つ」を実感しました。

 4月から始まった中学校での学習も3か月が経ちました。当初アウェーだった場所もだんだんとホームになってきて、子どもたちの笑顔もますます増えています。その反面、子ども同士のトラブルも増えてきていますが、自分や仲間の「笑顔」を大切さを学ぶ機会だと捉えて働きかけていきます。保護者や地域の方々のご理解とご協力をお願いします。

プール掃除

 6月10日に河井小学校プールの掃除しました。例年は最上級生の6年生だけで実施しますが、今年度は時間の制約があるので、ボランティアの方々にも手伝っていただきました。プール掃除が終わり、水を入れ始めた時です。ボランティアの方々から拍手が起きました。県外の方々が、輪島の子どもたちのことを思う気持ちに胸が熱くなりました。

 1月1日の地震後、自然に対しての人の無力さを知りました。でも人の心を勇気づけることができるのも人だと実感しました。今回のボランティアの方々の拍手は、6月3日の地震で気持ちが暗くなっていた自分自身の心を勇気づけてくれました。ぜひこの気持ちを職員、子どもたちにも伝えていきます。そして今後も日々「挑戦」していきます。

 

ノーチャイム

 輪島中学校での学習はノーチャイムです。その理由は中学校は50分授業、小学校は45分授業でそろえることができないからです。チャイムがならなくても、時計を見たり、みんなが教室に戻る様子を見たりして、教室に戻っています。なかには「もう時間やよ」と友だちに声をかける児童もいます。その姿を見て本当に感心させられます。ノーチャイムで動く力は、この環境に応じて児童自らが身に付けました。今の学校生活により、意図していなくとも身に付いている力は他にもきっとあると思います。そんな成長を児童と共に実感しながら学校生活を送りたいと考えています。

 

全員アウェーの中での挑戦!

 輪島中学校での学びがスタートして一ヶ月半が立とうとしています。輪島中学校の校長先生をはじめ、職員の皆様には朝の時間にも登校指導していただくなど大変お世話になっております。

そんな中ですが、今までの学校がホームだとすると、今年度は、児童はもちろんのこと職員も全員がアウェーの状態です。アウェーの中で今できる最善を尽くそうと挑戦中です。

 4月からの短い時間ですが、石川県内外からたくさんの方々が授業の様子を見ていかれました。皆さん口をそろえて子どもたちも先生もこんなに落ち着いて学習していることが素晴らしいと褒めていただいています。勇気づけようとするリップサービスの面もあろうかと思います。しかし全力で挑戦中の私たちにとって何よりの言葉です。その言葉を職員と共有しながら、今後もベストをつくしていきます。

「ふるさとを愛し 心豊かにたくましく生きる子の育成」をめざして

 1月1日に発生した令和6年度能登半島地震の影響により、様々な面で困難な状況で4月を迎えることになりました。学校も地震による影響で令和6年度1学期は輪島中学校で6つの小学校が集まり学習することとなりました。輪島中学校校舎の3階を輪島中生徒が、1,2階を小学校が使用します。

今年度の異動により、河井小と大屋小の2校、鳳至小と鵠巣小、河原田小、三井小の4校の教員がそれぞれ兼務となりました。そのため3月27日の「令和6年度 市内小学校の使用する校舎について」でお知らせしたように児童の学級編成は次のようになります。

1組(河井小 大屋小)2組(鳳至小 鵠巣小 河原田小 三井小)3組(河井小 大屋小)

現在1年生と3年生以外は1組と3組が同じ教室で授業を行います。小学校だけで特別支援学級を含め16学級を使用しますので、教室数の関係でこのような対応になることをご理解願います。

 

 令和6年度輪島地区6小学校の教育目標等は以下の通りとしました。

1 教育目標「ふるさとを愛し 心豊かにたくましく生きる子の育成」

2 教育理念「挑戦 感動 笑顔」

3 めざす学校像 一人一人が挑戦し、やり遂げることで笑顔や感動があふれる学校

学校だよりのタイトルは令和6年度の教育理念の「挑戦 感動 笑顔」としました。今年度の学校生活で常に意識していく児童と教職員の合言葉です。今現在、だれもが依然として困難な生活状況の中で、合同6小学校で学ぶこと、それ自体が「挑戦」です。そしてみんなでいっしょに合同6小学校を創り上げることで「感動」「笑顔」につながることでしょう。

一人一人が将来の夢など大きな目標に挑戦することは素晴らしいことです。どんどんチャレンジしてほしいと思います。それに加えて、早起きする、明日の準備をする、けんかを我慢したなど今まで自分ができなかったことに挑戦することも大切です。個人や学級で自己ベスト更新ができるように教職員でサポートしていきたいと考えています。

 

今後の予定等について未定のことが多いのが現状です。保護者の皆様にはご不便、ご心配をおかけすることと思いますが、現在の状況をご理解いただきご支援とご協力くださいますようよろしくお願いいたします。

 

                                校長 山岸多鶴子 角間久美子 六田茂行

本田圭佑さんから送られた言葉「つらい経験は将来人を強くする」

1月1日に発生した令和6年度能登半島地震から今日で82日目となります。とても長く過酷な毎日でした。児童たちは心に大きな傷を負いながらも、輪島高校、転出先の学校や避難所などそれぞれの場所で本日修了式を迎えることとなりました。一人一人が、慣れない環境の中で本当に頑張ってきた82日間です。

地震によって、自然の力の前では人は無力であることを思い知りました。しかし河井小でのオンラインの交流や輪島高校で直接友達とのふれあいの中で少しずつ笑顔が増えていく姿を見て、傷ついた人の心を癒してくれるのも人であると痛感しました。そして「おはようございます」で始まり。「さようなら」で終わる何気ない毎日がとても尊いことだと実感させられた82日間でありました。

3月15日に輪島消防署で卒業式が行われました。全員で集まることが当日まで一度もない、そんな状況で迎える式でした。卒業生たちは不安な気持ちで式を迎えることにならないか心配しましたが、チーム河井のリーダーたちは№1の卒業式を創り上げてくれました。

 全員に卒業証書をしっかりと受け取ろうとする態度が見られました。その姿から練習は大切ですが、それよりも気持ちが大切だということを改めて思いました。またみんなで歌う「あとひとつ」は、決して歌いやすい歌ではありませんが、かけがえのない仲間と歌う最後の歌かもしれない、そんな気持ちが伝わってくるような歌声でした。みなさんの態度から8千人以上の卒業生を送りだした伝統ある河井小卒業生としてのプライドを感じました。

私たちは離れていても伝統ある校舎で共に学び、伝統のある校歌を共に歌った令和5年度「チーム河井」のメンバーです。卒業生のようにプライドをもって、それぞれの場所で今できることにベストをつくしていきましょう。

3月21日に元日本代表サッカー選手の本田圭佑さんが輪島高校にサプライズで来校し「地震を経験した人でないとわからないことがあります。自分には想像がつかないくらいみなさんはつらいと思います。でもつらい思いをした人は必ず強くなれます。みなさんが強くなると信じています。」そんな話をしてくださいました。今のこの日々が、将来、人の痛みが分かる、誰かを助けることができるそんな強さをもった人に成長できるきっかけとなる、そんな目標を与えてくれる言葉でした。みんなでこの言葉を実現したいと心から思いました。

 

 保護者の皆様には令和5年度の学校へのご理解とご支援にお礼を申し上げます。またこのような中でも学校や職員へ温かい励ましの言葉をかけてくださり職員一同本当に感謝をしております。令和6年度は見通しを明確に示すことができない中ですが、今後もご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

成長を実感する秋

 学校だより10月号で、「運動会で学んだことを自分の次の成長に生かしてくれたらと思います」とお伝えしました。授業の中で児童の成長を実感する場面がありましたので、紹介します。

 

 5年海組の算数の授業の様子です。2÷3を分数で表すという問題で、答えが3分の2という児童と3分の1になるという児童が議論を交わしていました。お互いに図を使って説明をします。「6つに分けた2つだから3分の1になると思います。」「1÷3の答えが3分の1になるのに2÷3が同じなのはおかしいと思います。」説明を聞きながら納得ができない点をそのままにせずに、話し合いながら考えを深めていきます。学級全体で主体的に学んでいる姿にとても感心しました。少しだけ授業を見に入ったのですが、30分以上教室を離れられずに、その様子を見入ってしまいました。この姿は毎月来校して授業について助言して下さる髙田学力向上プログラムサポーターもご覧になり、私と同様に子どもたちの主体的な議論に感心されていました。

 成長しているのは、高学年だけではありません。10月20日に1年海組の音読発表会に招待されました。教室に入った瞬間に皆さんのやる気が伝わってきます。音読が始まります。みんなが大きく口を開けて、お腹からの大きな声です。大きな声で読むには、良い姿勢が大切ですが、きっと国語の時間によい姿勢で読むことを積み重ねた成果でしょう。ナレーター、学校の子どもたちと先生、くじらぐもにそれぞれになりきって表現してくれました。思わず物語の世界に引き込まれました。4月当初と比べて、とても成長したと思いました。私は次のような感想を述べました。期待してきたけれど、その期待を超えた発表だと伝えると全員が即座に大喜びしていました。しっかりと聞いてくれた証拠です。全力で表現したからこそ、主体的に聞こうという態度になったのでしょう。

 

 学校では、上記の二つの例の様に主体的に学ぶ場面をできるだけ引き出していきたいと思っています。そのためには、先生のしっかりと話を聞いて基礎的な知識や技能を身に付けることが大切です。身に付けた知識や技能を基にして、思考したり、表現したりできるようにしていきたいと考えています。11月1日、2日には学校公開があります。児童の学習の様子をぜひご覧になっていただければと思います。

 

 先日、本校児童が出場している野球の試合を見る機会がありました。バッターボックスの児童が相手チームのキャッチャーのマスクを拾って渡す場面がありました。後で話を聴くと自分の判断で行っているとのことでした。「自分からよいと思うことを進んで行うこと」は今年度学校で大切にしていることです。それは学校だけでなく家庭や地域でも育まれていることを実感しました。今後も児童の成長のために家庭、地域と連携をよろしくお願いします。

一人一人が成長するための「運動会」 そして充実の秋へ

2学期が始まっても暑い日が続き、運動場、ピロティ、体育館の熱中症指数を測定しながらの運動会までの13日間でした。体調管理を優先して、練習を十分積み重ねることができませんでした。しかし児童は「正々堂々 真剣勝負 最後まで全力をつくそう!」のスローガン通りの真剣な表情で全力をつくす爽やかな姿を見せてくれました。

6年生の運動会の振り返りを紹介します。

 

55人で作った運動会 6年女児

 9月16日に私たち6年生のラストの運動会がありました。今年のスローガンは「正々堂々 真剣勝負 最後まで全力をつくそう!」この目標を達成できるように練習でも全力をつくしてきました。応援練習では細かい振付や手拍子などをたくさん練習して、本番では差をつけることができました。「よさこい」は紅組、白組関係なく、協力して最高の表現ダンスが完成しました。振り付けが変わったりしたけど、まちがえずに全力を出して、踊り切れてよかったです。つな引きは白組が全勝しました。とってもうれしかったです。かけ声は紅組の声が聞こえないほど大きな声を出せました。優勝したのは、私の組の白組でしたが、紅組もかなり強かったです。応援合戦の時もとても声が大きかったし、綱引きでは少し気を抜いたら引っ張られるところでした。もちろん自分の中では、スローガンは達成できたし、最高の思い出も作ることができたのでよかったです。今の5年生には今年の運動会よりも、もっとすごい運動会をつくってほしいと思います。

 

 練習から全力を出して本番に臨み、勝利したという喜びが書かれています。大きな学びとなったことでしょう。また同じように臨み、残念ながら敗戦という経験も大きな学びとなります。真剣に取り組むからこそ、本気で悔しい気持ちになります。そのくやしさを受け止め、自分の次の成長に生かしてくれたらと思います。運動会は一人一人の児童の成長のために行われます。全ての児童にとっても成長する機会となってほしいと願っています。

 

 さて4月から校長室よりとして、「返事、あいさつ、目を合わせて聴く」にチーム河井として取り組んでまいりました。運動会を節目として、今後は「整理整頓、背筋を伸ばす」に取り組むように働きかけていきます。整理整頓は夏季休業中から児童に伝えてきました。自分のものを自分で管理する、まずは玄関の靴箱に自分の靴を入れるところから取り組んでいます。背筋を伸ばすとは授業中の姿勢に気をつけようということです。悪い姿勢によって血流が滞ることで、脳へ酸素が十分に行き届かなくなり、脳の活動低下につながります。常に良い姿勢が理想ですが、授業の中で教師から整えるよう働きかけていきます。お家でも、学習用具の整理整頓、食事中の姿勢など児童にお話しいただきますようお願いします。今後とも本校児童のため、ご理解とご支援のほどよろしくお願いいたします。

運動会でもチーム河井で№1をめざしベストをつくそう

今年の夏は猛暑を通り越して酷暑でした。熱中症警戒アラートが連日発令されてプール開放は予定の10日のうち1日だけの開放となりました。楽しみにしていた児童には申し訳なかったと思いますが、健康被害を防ぐために止むを得ずこのような対応となりました。新学期も暑い日は続きそうな予報なので、児童の健康面に留意し、工夫しながら学習を進めて行きたいと考えています。

さて、今年度も、この暑い中での開催が議論を呼んだ夏の全国高校野球のことを書きます。昨年度も学校だよりでお伝えしたように、私は高校野球テレビ観戦が趣味です。今年の決勝戦は神奈川代表の慶應義塾高校と宮城県代表の仙台育成高校の対戦となりました。リアルタイムでテレビは見られなかったのですが、動画等では107年ぶりの全国制覇をした慶應義塾高校の応援が大きな話題になっています。慶應義塾高校の応援が大きすぎて、昨年度の優勝校仙台育英高校のプレーに影響を与えたのではないかという意見です。インターネットの中ではそのような意見が多数見られますが、仙台育英高校の須江監督は応援の影響を否定しています。そして相手の慶応義塾高校の監督が優勝インタビューを受けている最中に須江航監督は何度も祝福の拍手を送っていました。そのフェアプレーの精神を称える声が相次いでいます。またその後のインタビューで須江航監督は「慶応義塾高校は勝者にふさわしいなと思いました」と話し、その上で「試合後、選手たちは、ぼろぼろ泣いていましたが『負けたときに人間の価値が出るから、どこで負けても全力で拍手を送ってほしい』と前に話したことを守って、相手に向かって一生懸命拍手していました。常に「グッドルーザー」であれと伝えてきましたので、その姿は自分の誇りです」と選手をたたえました。

グッドルーザーとは直訳すると良き敗者のことですが、意味を調べてみると「負けた時に、他人や環境のせいせず悔しい気持ちをこらえる。 相手のことを考え勝った相手を心からたたえる。 力不足を潔く認め敗因を分析し、勝利に向けて再び全力で努力する。」とありました。まさに本校の合言葉「チーム河井で№1をめざしベストをつくそう」の姿だと思いました。

9月16日(土)に運動会があります。昨年度は、河井っ子の皆さんの最後まで走りきる姿に感動をしました。今年は勝利をめざし全力を尽くし、勝負が決した後は、相手に拍手を送る、このような姿が見られるように、チーム河井で子どもたちをサポートしながら運動会を創っていきたいと思います。地域や保護者の皆様もベストをつくす河井っ子たちへの応援をよろしくお願いいたします。

 

不安や悩みがあったら話してみよう

8月28日に、保護者の皆さんに以下のメールを送信しました。

30日から2学期が始まります。長い夏休み明けで、何か心配な事や不安なことがあれば、担任の先生はもちろん、相談しやすい河井小学校の他の先生や、スクールカウンセラーの先生に相談してほしいと考えています。始業式で児童にも伝えますが、保護者の方からも話していただきますようお願いいたします。

また文科省からの保護者への資料も添付いたしますのでお読みください。

文面の通り、その職員でも構いません。また文部科学大臣からの児童向けメッセージをGoogleクラススームで配付したことをお伝えします。

                                                                                                                                                     六田茂行

聞いた言葉で心がつくられる 話した言葉で未来がつくられる

 早いもので4月7日から始まった1学期も今日が71日目、最後の日となりました。明日からみんなが楽しみにしている夏休みのスタートです。

 さて6月のことですが、6年生が、国語の時間に各委員会で課題を解決するための提案書を作成しました。代表委員会のみなさんは、学校の課題とその原因を校長に取材に来ました。私は、課題は喧嘩などのトラブルがたくさんあること、原因は、TV番組や動画などの影響で正しい言葉を使ったコミュニケーションができていないことと答えました。代表委員会のみなさんは、メモを取りながらしっかり聞いてくれました。そしてこの難しい課題に対して、具体的な提案書を作成してくれました。ありがとうございます。

 夏休みに入る直前の今改めて「言葉」の大切さについて伝えたいと思います。令和4年度学校だより№2で少しお伝えしましたが、人気テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」の鑑定士の1人としてもおなじみである北原照久さんの「元気になる魔法の言葉」から次の言葉を紹介します。

 
食べたもので体がつくられる

聞いた言葉で心がつくられる

話した言葉で未来がつくられる

 
 私たちの体をつくるのは食事からの栄養です。同じように私たちの心をつくるのは周りの人の言葉だという意味です。失敗したときに「がんばれ」「応援しているよ」「大丈夫だよ」と声をかけられると元気になります。言葉は心の栄養になります。私たちは小さいときから、家族や友達、先生からたくさんの言葉で話しかけられてきました。その言葉が心を作り、育ててきたのです。反対に自分の言葉が相手の心をつくっている、そんな思いで言葉を大切に使ってほしいのです。また私たちは言葉を使って考えます。考えた結果として行動します。プラスの言葉を使って考えるとプラスの行動になり、マイナスの言葉を使って考えるとマイナスの行動となります。プラスの言葉を使うようにし、もしマイナスの言葉を言ってしまったらすぐにプラスの言葉に言いかえるようにしたいものです。この言葉は、行動がよくなることでよい未来につながると教えてくれています。

 これから長い夏休みに入りますが、保護者の皆様には、ぜひ子どもたちと会話する時間をとっていただきたいと思います。きっと家族の方々からの言葉が児童の心の栄養となりさらに成長し、プラスの言葉を児童が話すことで、2学期からの行動のよい変化につながることでしょう。お忙しい中ですが、家族の会話についてぜひご理解とご協力をお願いしたいと思います。

 

                      ~お願い~

*児童の新型コロナの感染が判明した場合には休日や学校閉庁日であっても学校へ連絡をお願いします。理由は、児童の感染状況については、流行期の措置について判断する上で、学校や市教育委員会が把握しておく必要があるからです。

22-0836 にかけると学校長に転送されます。ケガや入院、事故等の報告も同様です。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

かけがえのない 111 人のメンバーとの 206 日間 ~河井小学校金管鼓隊 2023~

 河井小学校金管鼓隊 2023 は 6 月 3 日の輪島市民まつりで、昨年の10月からスタートした 206 日間の活動を終えました。残念ながら体調などの理由で、当日は参加できなかった人もいます。しかしそのことが、一人一人が長い間つらいことや嫌なことを乗り越えてきたかけがえないメンバーであることに気付かせてくれました。河井小学校金管鼓隊の伝統にプライドをもち、活動をやりとげた 111人を心から誇りに思います。感動をありがとうございました。

 金管鼓隊の活動が、児童にとって大きな学びであったことがふりかえりの文章からも分かります。当日の心の動きをきめ細かくふりかえったり、発足してからの練習の日々をふりかえったりと、それぞれの成長の軌跡を綴ってくれています。その中で 6 年生のふりかえりを 2 点紹介します。

 

6 年 55 人ラストの金管鼓隊 6 年男児

 5・6年生は土曜日にパレードなどありました。自分は金管がとても楽しかったです。初めの時、トランペットが難しく音が出ませんでした。だけど去年やっていた人にコツを教えてもらい、マウスピースを使って家で練習し、音が出るようになり、ドレミファソラシドも吹けるようになりました。そして校歌と新曲ルパン 3 世、この二つを覚えて、吹くの繰り返しをしました。そして迎えた 6 月 3 日当日。服装全部ばっちり、トランペット1のみんなで写真を取り、出発式、パレード、ドリルでの演奏、解散式、全部やり、とても疲れました。先生方、地域の方々の声援、親の方々などのおかげで、去年より長いパレードができ、疲れてもがんばれました。一生に一度しかできない小学校での金管は当たり前ではないこと、輪島に住んでいたからできたことをありがたく、とてもうれしいと思っています。5・6 年合わせて 111 人でのスローガン「心を一つに河井史上最高の金管を創り輪島市に新しい風を吹かせよう」は達成できたと思っています。自分にとって今年の金管は本当にかけがえのない思い出になるものになりました。

 

6 年生最後の金管鼓隊 6 年男児

 ぼくはこの金管鼓隊を通して、スローガンは達成できていないと思います。ですが一部だけ達成できたと思います。それは新しい風を吹かせようです。なぜなら全員で協力し合い一番多い人数で最大限に金管の演奏ができ、一番注目を浴びていたからです。しかし、まだスローガンの結果は変えられると思っています。なぜなら次の 5・6年生にこの素晴らしい演奏を受け継がせることができるからです。これを実現させるために楽器の手入れを行っ

ていきたいです。そこから見えないところまできれいにし、この楽器を使ってみたいな、どんな楽器なんだろう、など小さなところから注目を浴びてどの楽器も胸をはってじまんできるようにしていきたいです。本当にできるかはわかりませんが、一歩前に前進できるようにがんばりたいです。それに裏で私たちを手助けや応援してくれた先生方、ぼくたちに石川県1という夢を与えてくれてありがとうございます。金管以外でも全力を尽くして頑張りたいです。

 

 目標に向かい全員で長い間取り組んでいく中で、「感謝の気持ち」や「引き継ぐ伝統」といった目には見えない大切なことを実感して学んでいきます。この学びを今後の学校生活で活かしてくれることでしょう。長い間、児童を励まし続け支えてくださった保護者の皆様、温かく見守り応援してくださった地域の方々に感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いします。

「返事 あいさつ」+「ありがとう ごめんなさい」=河井っ子の笑顔

5月10日の全校集会で話した内容の概略を紹介します。

今年度の4月から「校長室より」で「返事 あいさつ 目を合わせて聴く」をできるようにしようと伝えてきました。それに加えて「ありがとう」「ごめんなさい」を言えるようにしましょう。

「ありがとう」

6年生の中に、校長先生が新聞コーナーで新聞挟みがうまく取り付けできずにいた時に、さっときて手伝ってくれた人がいました。困っていたときに助けてもらい本当に感謝しました。きっとたくさんの人が6年生や誰かに助けてもらっていると思います。そんな時には「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょう。

「ごめんなさい」

さて全ての人が生まれながらに持っている権利を人権といいます。権利とは低学年の人には難しいですが、大切にされないといけないことです。私もみなさんもだれもが生まれた時からもっているものです。

この人権が大切にされないことがいじめです。4月27日付の学校だよりでも紹介しましたが、暴力、物を取る、無視をする、はもちろんのこと、次のことを笑ったり、馬鹿にしたりすることもいじめです。相手の名前、家族の事、体の大きい、小さい、服装などの見た目のことや話し方、声などです。

人間だから間違いもします。つい腹が立って言ってしまったということもあるかもしれません。自分で間違いに気づいたら「ごめんなさい」を言えるようにしましょう。先生も気づいたら注意をします。また暴力や暴言で大切な体や心が傷ついた時は、お家の方へ連絡をしないといけません。先生やお家の人に教えてもらったら素直に「ごめんなさい。」といえるようにしましょう。

 

児童は真剣な表情で聴いてくれました。このような話をしたのは「ありがとう」と言うべき場面や残念ながら「ごめんなさい」を言わなければならない場面が本校にあるからです。河井っ子の笑顔を増やすために、チーム河井で、児童一人一人の人権を大切にしたいと思いますので、保護者の方々のご協力をよろしくお願いいたします。

 

小学生のSNSの利用について保護者に皆様へのお願い

警察庁によると、令和3年にSNSをきっかけとする18歳未満の子どもの被害者は1,812人で、その9割以上が中学生・高校生ですが、被害に遭った小学生も増えてきています。また犯罪に至らないまでも友人とのトラブルはこの何十倍、何百倍もあると予想されます。犯罪やトラブルに巻き込まれないように、SNSを運営している会社では年齢制限を設けています。以下の通りです。

SNS名     利用を禁じている年齢

LINE         12歳未満

Facebook         13歳未満

Instagram         13歳未満

Twitter              13歳未満

YouTube           13歳未満(保護者の許可があれば、13歳未満の子どもは利用可)

TikTok       13歳未満

学校でも適切な利用について指導していきますが、ご家庭でも、児童が犯罪やトラブルに巻き込まれないようにルールを守ることへの注意喚起、利用時間についての話し合いをお願いします。

 

                                           学校長 六田 茂行

チーム河井のリーダーたちの決意表明 いじめを見逃さない学校づくり

チーム河井のリーダーたちの決意表明

 4月の6年生の学年集会で、話をする機会があり、令和5年度の合言葉「チーム河井で№1をめざしベストをつくそう」の意味や、チーム河井のリーダーは6年生であること、そして一年後の学校の景色を楽しみにしているというお話をしました。全員が真剣な表情で聴いてくれました。その後、学級で最上級生としての決意表明を文書で書きました。話をしっかりと聞いたことが分かるとても素晴らしい内容でした。児童の作品を1点紹介します。

 
 私は1年生や下級生に「こんな6年生になりたい」と思ってもらえるような6年生になりたいです。6年生の合言葉「55人で超一流へ」を意識して、もっと自分を高めて行こうと思います。そのために、金管やその他の行事など何事も全力でやり、6年生はすごいということを全校に広めたいです。でも今のレベルでは「こんな6年生になりたい」と思ってもらえないと思います。今はできないからこそ、3月の卒業式までに6年生全体のレベルを上げ、卒業式に先生方に感謝を伝えたいです。そのために日頃から全力ですごいたくさんがんばります。協力して力を合わせて、先生方を困らせないようにして、下級生のお手本になりたいです。楽しむことも忘れずに6年生としてはじないような行動をします。全員で最後に最高の景色を見たいです。最後の日にこの仲間でよかったと思えるようにこうかいしないようにしたいです。~一部省略~

 

 このような文章をたくさんの人が書いてくれていて、本当に自慢の6年生たちだと思いました。そしてみなさんの意気込みが熱く伝わり、感心しました。毎日全力では疲れ果てますので、時にはゆっくり休みながらその気持ちでがんばってくださいね、心の中で思う校長でした。

 

いじめを見逃さない学校づくり

児童が安心して学べるように、今年度もいじめを見逃さない学校づくりを進めて行きます。文部科学省では次のようにいじめを定義しています。「いじめとは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。」と定義しています。そして具体的には次のような例をあげています。

 
いじめの態様(令和4年度 問題行動・不登校等調査の例)

・冷やかしやからかい,悪口や脅し文句,嫌なことを言われる。

・仲間はずれ,集団による無視をされる。

・軽くぶつかられたり,遊ぶふりをして叩かれたり,蹴られたりする。

・ひどくぶつかられたり,叩かれたり,蹴られたりする。

・金品をたかられる。

・金品を隠されたり,盗まれたり,壊されたり,捨てられたりする。

・嫌なことや恥ずかしいこと,危険なことをされたり,させられたりする。

・パソコンや携帯電話等で,ひぼう・中傷や嫌なことをされる。

 

文科省では、学校にはいじめが必ず起こりうるものとして対処すること、そしていじめを見つけて、

認知(学校でいじめと判断すること)して適切に対応することを強く求めています。いじめを見逃さず指導し、重大事態に陥らないようにすることが重要だとしています。本校でも毎年、数件のいじめを認知し、教育委員会に報告し、継続的に指導や見守りを行っております。

いじめの重大事態

・生命、心身又は財産に(対する)重大な被害

・相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている状態
 

今年度の本校のいじめを見逃さないための取り組みは以下の通りです。


※全ての子どもたちの育ちをサポート 【発達支持的生徒指導】

・児童が自分で決定し、任される(よいと思うことを進んでする)場面を設定する。→学校経営ビジョン

・縦割り班活動(掃除やなかよし集会)により自己有用感を育む。

・「よさを見る目」を育む「かがやく河井っ子」の取組を行う。

・認め合う気持ちを育む挨拶運動を行う。

・特別活動活動の話し合いの充実(話し合いのルールや手順の理解)→学校経営ビジョン

 

※全ての子どもたちがいじめをしない態度や働きかけ【課題予防的生徒指導】

・道徳や学級活動で、いじめが生まれる構造を明らかにして、いじめをしない態度を働きかける

・なかよしアンケートの実施と聞き取りを行う。

・学級の居心地などを質問するQUアンケートの実施と分析をする。

 

※適切な対応を怠ればどのいじめも深刻化するという危機意識を共有【困難課題対応生徒指導】

・「事実の確認「話を聴く」「納得」に基づいた生徒指導及び保護者対応→学校経営ビジョン

・児童理解の会で児童の様子を共通理解する。   

・終礼時に、児童のどんな行動に対しどんな指導をしたかを情報共有する。

・スクールカウンセラーとの教育相談(火曜日)を行う。

・いじめ対応アドバイザー(年2回)による学校のいじめの対応の点検・評価・助言を受ける。

~「発達支持的生徒指導」「課題予防的生徒指導」「困難課題対応生徒指導」の用語は 文部科学省R5生徒指導提要より~

 

 悩みがあれば担任はもちろん、河井小職員の誰でも構いませんので相談するように、保護者の皆様からも働きかけていただければと思います。河井っ子の健やかな成長のために今後もご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

学校長  六田 茂行 
悩みがあれば担任はもちろん、河井小職員の誰でも構いませんので相談するように、保護者の皆様からも働きかけていただければと思います。河井っ子の健やかな成長のために今後もご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

令和5年度河井小学校スタートしました! 学校経営ビジョンの紹介

  4月7日(金)に47名の新入生を迎え,全校児童311名で令和5年度の河井小学校がスタートしました。本校2年目となる学校長の六田茂行です。どうぞよろしくお願いいたします。

  今年度の学校経営ビジョンを紹介します。学校経営ビジョンは学校教育目標を実現するシナリオであり、本校では「学校教育目標」「教育方針」「学校づくりの基本理念」「目指す児童像」「目指す教師像」「具体的取組」で構成しています。

  令和4年度と変更した点は「教育方針」「具体的取組」です。また目指す教師像や児童像と具体的取組との関連を示しました。

 

1  学校教育目標     心豊かに,たくましく生きる子の育成

        

2  教育方針      チーム河井で№1をめざしベストをつくそう

            

「教育方針」は学校教育目標を達成するために,求めたい児童の具体的な姿としています。学校行事などで常に念頭におく職員と児童の合言葉としています。詳しく説明すると

「チーム河井で」:児童同士や職員同士、そして児童と職員がお互いにチームとしてサポートします。特に職員は指示するだけでなく、自らが率先して見本となるようにします。

「№1をめざし」:奥能登の小学校で一番多い児童数だけでなく、自他にとってよりよい学校をつくろうとする具体的な目標として№1を設定し、質の向上をめざします。

「べストをつくそう」:学校生活全般で、人と比べるのでなく,今の自分の最高の力を出し切ることを続けるように働きかけます。

 4月7日の入学式や始業式でも児童に話をしました。これからも1年間、児童に伝え続けていきます。

 

3 学校づくりの基本理念

・学校は,子どもたちにとって「学んだことが身につく場」である。

・学校は,子どもたちにとって「人としての生き方を学ぶ場」である。

・学校は,地域の中にあって「家庭と地域と連携して子どもたちを育てる場」である。

 

4 目指す児童像

【明るくたくましい子】  【具体的取組③と関連】

【よく考えやりとげる子】 【具体的取組⑤と関連】

【協力し進んでやる子】  【具体的取組②と関連】

 

5 目指す教師像

・教育公務員として自覚ある言動を行う教師

・率先垂範により範を示す教師 【チーム河井と関連】

・学び合い,高め合う教師   【チーム河井と関連】

・適切なコミュニケーションにより,他者と信頼関係を築くことができる教師【具体的取組③と関連】

・確実に共通実践できる教師 【具体的取組③と関連】

 

6 具体的取組

① 「チーム河井で №1をめざし ベストをつくそう」を学校生活全般で具現化する

② 特別活動の話し合いの充実(手順やルールの理解)

③ 児童が自分で決定し、任される(よいと思うことを進んで行う)場面を設定する

④ 「事実の確認」「話を聴く」「納得」に基づいた生徒指導及び保護者対応

⑤ 学習用具の整理整頓と時間の自己管理

⑥ 相手に伝わる声の大きさ、目を合わせて聴こうとする態度

⑦ 児童と取り組みと検証結果を共有した学力向上プランの共通実践

⑧ 数直線及び線分図の系統の理解と確実な定着を図る

⑨ 教育活動をSDGsの視点で捉え直し、具体的な学びへ

 

上記のビジョンの達成をめざし、教職員一同,新たな気持ちで頑張ります。保護者・地域の方々には,本校の教育活動についてご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

                          学校長  六田 茂行

令和4年度 第68回卒業証書授与式

 3 月 17 日に本校卒業式が行われ、37 名が河井小を卒業しました。式辞 (一部省略)を紹介します。

 ただ今、卒業生37名の皆さんに卒業証書を授与いたしました。皆さん、卒業、本当におめでとうございます。私は今、みなさんに感謝の気持ちで一杯です。それはこの一年間、学校生活の中で令和四年度の合言葉「ベストをつくそう」を、全校児童に浸透させてくれたからです。行事のスローガンやめあてなどに取り入れ、自らその姿を見せてくれました。みなさんの新聞に投稿された文章やふりかえりにもめあてやスローガンのことが書かれていました。「ベストをつくそう」を全校に広げてくれて、本当にありがとう。
 さて卒業の門出にあたり、私からみなさんへ言葉を送ります。 それは、一年間、言い続けてきた合言葉のひとつ、六年生が広げてくれた「ベストをつくそう」 です。キーワードは「悔いを残さない」「あきらめない」「自分が今できること」この三つです。

「悔いを残さない」
金管鼓隊のパレードを思い出してください。昼休みや朝練習など長い間、練習を続けて、本番は一回きりです。後悔しないように、練習したことを出し切ろうと演奏に臨んだみなさん。そして地域の方々に笑顔を届けられました。みなさんは金管鼓隊で悔いを残さないことを学んでいます。

「あきらめない」
運動会を思い出してください。六年生が全力をつくす姿、最後までやり切る姿が全校に広がりました。どんな状況になっても最後まであきらめずに走り切る姿に本当に感動しました。周りの温かなまなざしがあるからこそ、安心してベストをつくすことができます。この運動会をつくった六年生のみなさんは、「あきらめない」大切さを学んでいます。

「自分が今できること」
卒業生を送る会を思い出してください。会の間近になって全員がそろいませんでした。大きな不安もあったと思いますが、体調の回復を含め、自分が今できることを精一杯に積み重ねた結果、全校のみんなを盛り上げる劇を披露することができました。みなさんは「自分が今できること」に集中することを学びました。誰もが自分の人生の主人公です。主人公として、みなさんが小学校で学んだことを基に、あとで自分が「悔いを残さない」ように「あきらめない」で、変えられないことに悔んだり不平をいったりするのでなく「自分が今できること」にベストをつくしこれからの人生を歩んでください。


 最後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。この六年間、本校にお寄せ
いただきました温かいご支援・ご協力、誠にありがとうございました。巣立ちゆく37名のみなさんの前途に幸多い
ことを心より祈念し、 式辞といたします。

「仲間のよさを見つけよう」 成長する機会となった6年生を送る会

 1 月末には 10 年ぶりの寒波が襲来し、大雪や水道管凍結等により水の確保が困難という理由で 2 日の臨時休業と 2 限後の授業打ち切りを 1 日行いました。2 月に入ると、インフルエンザの感染者が急増し、合計 3 日の臨時休業を行いました。度重なる臨時休校や授業打ち切り等の措置にご心配をおかけしたことを誠に申し訳なく思い、またご理解とご協力をいただいたことに心より感謝を申し上げます。
インフルエンザの欠席連絡の際には、電話が混雑してご迷惑をお掛けしました。急遽、かねてから検討していたフームによる欠席連絡を導入いたしました。保護者の皆様のご協力のおかげで、導入後、朝の欠席確認が大変スムーズになり、今後も継続していくこととしました。今までどおりの電話での連絡も可能です。今後も確実な欠席連絡にご協力をお願いします。
 改めて学校で学ぶことができる喜びをかみしめているところです。2月 17 日(金)に6年生を送る会が実施されました。残りの授業日を考えると、卒業生を送る会を延期することは困難でした。休業日が多かったことに加えて、インフルエンザの予防のために練習を制限する日もあったので、例年の半分以下の練習で本番に臨むことになりました。練習時間が短かったのだから、感謝の持ちを伝えあう場として、仕上がりを求めずにできる範囲で見守ろうと本番を迎えました。
 さて本番当日は計画・準備や運営をしてくれた 5 年生の堂々とした司会、挨拶で良い緊張感の中でスタートしました。4 月の新入生歓迎会では、6 年生に手をひかれてあどけない表情だった 1 年生が今度は 6年生を堂々とエスコートする姿に成長を感じ、1 年という時の流れを感じました。各学年の出し物はどの学年も練習不足を感じさせない見事な出来栄えで、6 年生への感謝の気持ちが伝わってくる内容でした。4 年、5 年生の金管鼓隊は、6 年生が受け継いできた伝統を今度は自分たちが受け継ぐという決意が込められた迫力のある演奏でした。そして 6 年生は、自分たちが考えた脚本を基に堂々とした楽しい劇を披露してくれ、最後には残り少ない小学校生活もベストをつくしていくと結んでくれました。全校のみなさんに今日の演技はベストをつくせたかと問うと、ほとんどの人が手を挙げてくれました。少ない練習時間の中で、今自分ができることに集中してベストをつくすことを学んだ人がたくさんいたことを大変うれしく思います。手が上がらなかった人もごくわずかいましたが、次に手が上がるように応援しています。
 3 学期は次の学年の 0 学期と言い続けていますが、当日は 6 年生の素晴らしい劇や 5 年生の計画・準備とリーダーシップなど上の学年のよさをたくさん見つけたと思います。上の学年から学ぶチャンスも残り 1 ヶ月です。児童にとってこの6年生を送る会が大きな成長が期待される学びであり、そのような機会をもてたことを心より喜んでいます。

 令和 4 年度も残り一ヶ月となりましたが、職員一同ベストをつくしていきますので、今後とも児童及
び学校の応援をよろしくお願いいたします。

3学期は次の学年の0学期 復習にベストをつくし、上級生の良さを見つけよう

令和5年がスタートし、保護者・地域の皆様におかれましては健やかに新年を迎えられたことと思います。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
さて、令和5年となり、しめくくりの 3 学期が始まって 2 週間余りになります。12 月 23日の 2 学期の終業式と 1 月 10日の 3 学期の始業式で伝えた話の内容を紹介します。

2学期の終業式
3学期は次の学年の0学期のつもりで迎えてほしいと話しました。何もない「0」でなく、1の前の「0」です。次の学年の 1 学期でよいスタートができるようにするためです。そのためにはこの冬休みにお願いしたいことが二つあります。一つ目が今の学年のまとめをしっかりすることです。しっかりするとは、冬休みの宿題でも学校全体で取り組んでいる「読み取るときに線を引く」「問いと答えが合っているかを確かめる」「書いた文を見直す」を続けることです。そうすればたとえ間違えても自分の力になると伝えました。
二つ目は、風邪の予防です。外から帰ったら手洗いをする、睡眠と栄養をたっぷりとって、風邪に負けないように心がけましょう。コロナウイルスやインフルエンザの予防にもなります。そして楽しいことがたくさんの冬休みを元気に過ごし、全員で 3 学期の始業式を迎えたいと話しました。

3 学期の始業式
今日から 3 学期が始まります。2 学期の終業式で話したように、3 学期は次の学年の 0 学期です。今の学年のまとめにベストをつくしましょう。そして一つ上の学年のみなさんを見本としましょう。上級生は下の学年に見本となる行動をしましょう。
「校長室より」は 2 学期「背筋を伸ばす 返事をする」に取り組みました。全校的にとてもよくなりました。3 学期は「目を合わせて話を聴く 伝わる声の大きさ」に取り組んでいきます。大切なまとめの時期ですから、真剣に聴くこと、そして相手に自分の伝えたいことが届けられるよう声の大きさに気をつけましょう。3 学期は学校で 1 番の行事の卒業式があります。この二つは素晴らしい卒業式にすることにもつながっていきます。
メール配信で保護者の方にお伝えしたように、冬休み明けで、何か心配なことや不安なことがあれば、担任の先生はもちろん、相談しやすい河井小学校の他の先生、スクールカウンセラーの先生に相談してほしいと考えています。
「ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう」を合言葉にみんなで成長できる 3 学期にしましょう。」と結びました。


学校だより5月号でお伝えしたようにスクールカウンセラー三谷正寿さんは、毎週火曜日の午前中に来ていただいています。保護者の皆様のご相談があれば、学校(教頭)または担任までご相談下さい。
3学期は短い学期ですが、今年度のまとめをしっかり行い、次年度につなげる大切な時期です。全職員が協働して取り組んでまいりますので、本年も引き続き、皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げます。


保護者・地域の皆様へのお願い
昨年度末から児童玄関付近にタバコの吸い殻がまとめて捨ててあったり、大人用のマスクが度々運動場に落ちていることがありました。ルールやマナーを学ぶ学校の環境としては残念です。学校として児童に対して公共の場のゴミの処理についての指導を行いますが、今一度、地域及び保護者の皆様のご解とご協力をお願いいたします。

本年の皆様のご厚情に感謝いたします よいお年をお迎えください 

2学期の始まりはコロナウイルス感染症拡大の時期と重なり、運動会の開催や練習の実施について懸念されるスタートとなりました。保護者の皆様には、発熱や風邪症状などがある場合に登校を控えくださったり、家族等の感染が分かった場合は速やかに対応して下さったり、本当に感謝しております。2学期を無事に終了することできましたのも、保護者の方々のお陰だと思っております。

2学期は、見る人に感動を与えてくれた運動会をはじめ、一人一人がベストをつくした持久走大会、楽しい思い出ができた6年生の宿泊体験学習や心を一つにして歌った5年生の鳳至小・河井小学校合唱交流会、バス遠足など、たくさんの行事を通して成長する河井っ子の姿が見られました。その中で鳳至小・河井小学校合唱交流会のふりかえりで、みなさんにぜひ伝えたい内容がありましたので紹介します。次の内容です。

「鳳至の5年生は河井小より人数が少ないのにしっかりと声が出ていて、絶対に負けたくなかったです。がんばって大きい声を出すためにトイレに行ったときに、個室があったので、そこで声が出るようにストレッチをして備え、本番では今できる最大の声と思いを出しベストをつくすことができました。」

限られた時間の中で、自分が今できることをして備える、という内容です。3学期も、全力で取り組むことはもちろん、上記のように、どんな時でも、自分のができること見つけて最善をつくす「ベストをつくそう」と「仲間のよさを見つけよう」を合い言葉に、職員一同力を合わせ、努力して参ります。

 
さて、今後の静かな給食の継続と学校閉庁日の連絡についてお知らせします。

文科省や県からの通知で、マスクの着用が不要な場面において積極的に外すよう促すといったメリハリのあるマスクの着用が行われるよう適切な対応をするように指示がありました。本校でも児童の状況を見ながら対応していきます。学校ホームページに通知文がリンクしてありますのでご覧ください。また給食時には距離が取れたり、大声を出さない限り児童の会話が可能とされています。本校では教室の広さと児童数の関係で、飛沫を飛ばさない距離を保つことはできません。加えて本校では、コロナ禍の随分と前から、話すことに夢中になり食事の時間がなくなり、好きなものだけを食べて残してしまうことやよく噛まずに食べてしまうのを防ぎ、児童の栄養面・健康面を考慮して、静かに話をしない給食を続けてきました。今後も静かな給食を継続していきます。

次に学校閉庁日の連絡についてです。12月29日(木)~1月3日(火)まで学校閉庁日となります。この期間緊急を要する連絡は、学校(22-0836)までご連絡ください。学校長の携帯に転送されます。コロナ感染や事故などの緊急時のみとし、宿題等のお問い合わせは平日の8:15~16:45の間にお願いいたします。

 
結びに、本年中は保護者の皆様にさまざまなPTA活動、学校行事等でたくさんの厚情を賜り、誠に有り難うございました。ご家族皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げますとともに、来年も引き続き本校の教育活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

河井小の伝統にプライドをもってベストをつくす河井っ子

 プライドとは、自分や自分のしたことに自信をもち、それを他者に認めてもらうために、態度や振る舞いに気を付けることだそうです。例を挙げると、現在行われているサッカーのワールドカップで日本代表としてのプライドをもってゲームを行う、という使い方をします。本校でのプライドにかかわるエピソードを二つ紹介します。 

 11月3日に第17回いしかわっ子駅伝交流大会が行われました。本校からは男女ともに参加し、男子は34位、女子は6位入賞という結果を収めました。個人では、男子の吉村春和さんが4区5位、女子の谷口瑠菜さんが1区6位、一本松柚季さんが3区6位、田中萌衣さんが4区2位、山岸莉々さんが記録会で7位入賞を果たしました。河井小の選手たち全員が、放課後練習の成果を発揮し、最後まで文字通りベストをつくす姿は見ていて感動しました。大声での応援が禁止されていますが、走り終わった後で「お疲れ様」と声をかけると「ありがとうございます」と答える河井小 の子どもたちを誇らしく思いました。そのような代表の選手たちの姿から河井小学校303人の代表としてのプライドを感じました。

 11月15日に行われた2023金管鼓隊の全体ミーティングで、河井小の金管鼓隊のプライドをもって引き継いでほしいと伝えました。先輩たちが受け継いできた河井小の金管鼓隊の伝統に自信をもち、自分たちも地域の方々に素晴らしいと認めてもらうために、練習に取り組む態度や教えてもらう相手へのマナーなどに気を付けることが大切だと伝えました。金管鼓隊がスタートして、長期間の地道な練習が始まります。今のがんばろうという気持ちが維持できない、そんな時には、河井小の伝統を引き継ぐプライドを胸に自分を励まし、ベストをつくしてほしいという思いを込めました。

 金管鼓隊の引き継ぎ式でのパートリーダーの決意表明で、口々に地域の人を笑顔にしたいと話していました。子ども達にとって、登下校中の挨拶や時には怪我の手当てなどもして下さるなどやさしく見守ってくれる地域の方々への恩返しの気持ちでしょう。このような地域の方々からの温かな眼差しに改めまして感謝するとともに、今後ともよろしくお願いいたします。

 

 ㈱新出組様からのご厚意で写真ニュースをご寄付頂いています。児童玄関近くに設置しています。朝登校し、興味のあるニュースが掲示してあったり、新しいニュースに更新されていたりするといると立ち止まり読む姿が見られます。社会とのつながりを実感できる貴重な資料となっています。

 

地域・保護者の皆様に見守られながらベストをつくす河井っ子

  10月11日に学校関係者評価委員会が行われました。前古孝人評価委員長の司会のもとで藤山壱史学校評議員、泉原隆司学校評議員、山吹允PTA会長、西中亜紀PTA副会長(母親代表)の皆さんより学校運営に対するご意見を伺いました。先月行われた運動会や児童の挨拶、そして日頃の教職員の指導について評価していただきました。そして次のような意見がありました。

・コロナ禍であるが行事等は、児童の育つ場であり可能な限り実施してほしい。

・働き方改革を進めて先生の負担を減らしてほしい、そのために夜の電話連絡も6時以降はしないなどの策が必要でなないか。

・学校だよりの写真が見にくいので、写真をなくして文字だけにする。写真はHP等に見られるようにすればどうか。

・学校評価を小中連携して取り組んでいく必要があるのではないか。

・クロムブックの活用を進めるために外部人材の活用すればどうか。

どのご意見も、学校・児童・職員の視点で考えて下さっていました。ご意見を伺っている間、終始学校へエールをいただいている気持ちになり、改めて河井小学校は地域の方々に支えられていることを実感いたしました。今後ご意見を学校で検討し、PTA役員の皆様のご意見を伺いながら学校運営に反映させていきます。  

 

10月21日(金)に鳳至小・河井小学校合唱交流会が行われ、5年生55名が参加しました。両小学校ともに持ち味を発揮して、素晴らしい会となりました。笑顔で歌う表情や真剣なまなざしとともにその歌声は聴いている人の心に感動を伴いしっかりと届きました。このような歌を歌うことができたのは、河井小、鳳至小の5年生の皆さんが「負けたくない」「自分たちらしさを出し切る」とお互いを良い意味で意識したからだと思います。これから5年生は6年生からいろいろな面で学校のリーダーとして引継ぎが行われていきます。今後も交流会の合唱のように、良い意味でお互いを意識してリーダーとしてよりよい河井小、鳳至小にするように高め合っていってほしいと思いました。両校の合唱やその後の代表による感想発表を聴いて、必ず期待に応えてくれると思いました。

5年生の皆さんは、合唱だけでなく話聞くときに相手に身体を向ける、靴を揃える、など普段行っていることを交流会でも実施できました。どんな場面でもできてこそ本物の力です。確かな成長を感じ、とてもうれしかったです。

 

10月27日はマラソン大会があります。マリンタウン陸上競技場が工事中で使えない箇所があるので、例年とコースは違いますので、学年ごとに下見に行って確認して覚えているところです。大会では運動会の個人走のように自分のベストをつくして走り抜き、最後まで頑張り抜く皆さんを応援する姿を期待しています。運動会での学びをマラソン大会につなげていけるように働きかけていきたいと思います。保護者や地域の方々には、今後とも子どもたちへの応援並びに学校経営へのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

 

どんな状況でも全力で挑戦する姿に感動! 河井小学校大運動会                             

 

 9月17日(土)に本校運動会が無事に終了いたしました。保護者の皆様には、感染予防対策や午後開催及び後片付けについてご理解とご協力をいただき、本当にありがとうございました。午前中に運動場で集団演技の最終練習を行い、午後からの運動会に入場制限で入れないご家族の方に呼び掛けたところ50名以上の方の参観がありました。このような発表の機会を設けることができたのは、ご理解いただいた皆様のおかげだと心から感謝しております。またPTA役員の皆様には、事前のテント設営や当日朝の準備、入場受付等、本当にお世話になり、ありがとうございました。本来なら開閉会式の言葉で役員の皆様のことを紹介し、お礼を述べるべきところですが、熱中症対策のために割愛しましたことをお詫び申し上げます。

皆様の目には運動会での子どもたちの様子はどのように映ったでしょうか。私は「正々堂々真剣勝負~一人ひとりが全力で挑戦し最高の思い出をつくろう」のスローガンどおりの運動会だったと自負しています。

私が河井小学校の運動会を初めて見て思ったことは、応援合戦、綱引き、ダンス「ブラザービートでシェー」、集団演技「よさこい河井ソーラン2022」でたくさんの児童が声を揃え、気持ちをそろえることの迫力が素晴らしかったということです。

そして個人走やリレーではどんな状況になっても最後まであきらめずに走り切る姿に感動しました。応援しながら胸が熱くなる瞬間がたくさんありました。出し切った本人への拍手はもちろんですが、周りの温かなまなざしがあるからこそ、安心してベストをつくすことができます。このチーム河井の雰囲気に大きな拍手を送りたいと思います。そしてこの雰囲気をつくってくれたのは6年生のみなさんです。夏休みから計画、準備し、よさこいの心構えの発信や練習する姿でその雰囲気をくれたことに本当に感謝しています。

どんな状況でも「ベストをつくす」ことは「レジリエンス」を育むことにつながります。「レジリエンス」とは「心の回復力」です。早期の離職率の高さ等で現代の若者の課題ではないかと話題になっています。人はショックな出来事や苦しい状況に直面することがあります。そして落ち込んだり、時には絶望したりすることがあると思います。「レジリエンス」は、心が傷ついたり挫折したりした時に、心を通常状態に戻す力です。

「レジリエンス」を高めるには、自分に対するプラスの感情に気付くことが有効だといわれています。そして、そのようにプラスの感情が自分の中に蓄積されていくと、気持ちが落ち込んだ時に役に立つそうです。

今回の運動会で河井小の皆さんが困難にもめげずに「ベストをつくす」姿を見せてくれました。「仲間の良さを見つけよう」は他者からの言葉で自分のいいところに気付くことが目的です。よさとして他者から認められることで更に学びとして実感できるようにしていきたいと思います。「最高の思い出」から「最高の学び」へ、今後とも職員一同ベストをつくしていきますので保護者の皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

                                      校 長 六田 茂行

2学期も「ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう」を合言葉に!

 本日から2学期が始まりました。学校に主役の子どもの声が帰ってきました。令和4年の2学期も引き続き、コロナ禍でのスタートとなります。改めて今までの感染予防対策を徹底していきます。

今夏は市内でも大雨が続きました。被害を被った方に心よりお見舞いを申し上げます。今後も天候不順が危惧されますので、ぜひ在宅時の災害の対応や行動についてお子様と確認をお願いいたします。

また長い夏休みが明けで、何か心配な事や不安なことがあれば、担任の先生はもちろん、相談しやすい河井小学校の他の先生、スクールカウンセラーの先生に相談してほしいと考えています。児童にも伝えますが、保護者の方からも話していただきたきますようお願いいたします。

 

 さて私は高校野球を見るのが好きで、毎年、必ず感動する場面に出会います。今年は奈良県の地方大会決勝の出来事がそんな場面でした。天理高校と生駒高校が戦い、21対0のスコアで天理高校が夏の甲子園出場を決めました。通常であれば出場選手、ベンチ、スタンドが喜びを爆発させる瞬間です。

しかし試合後、天理ナインはマウンドに集まって優勝を喜ぶことをしませんでした。相手校の生駒に体調不良の選手が続出し、ベストメンバーで臨めなかった事情に配慮したのです。9回2死、あと一人で優勝の場面で選手だけでタイムを取ってマウンドに集合し、主将が「試合後に喜ぶのはやめておこう」と提案し、ナインも受け入れたそうです。試合終了後すぐに整列して、試合後の礼を交わしました。

私は、自分たちが3年間全てを打ち込んできたことが甲子園出場として夢がかなった場面で相手をリスペクトする行動ができたこと、そして監督の指示でなく自分たちで、決めて行動したことが本当に素晴らしいと思います。私は毎年このように高校野球で感動する場面に出会い、大切なことに気付かせてもらっています。

 

 本校ではこんな場面がありました。6年生の松村結太さんは、県陸上大会の練習の補助として準備や練習の手伝いをしてくれました。そして県陸上に出場するみんなに宛てて自分から手紙を書いてくれました。次の内容です。

 

県陸に行くみなさんへ

いよいよ県陸の本番ですね。

練習のことを本番で生かして優勝して、

全校集会で賞状をもらってください。

あと、ぼくは見に行けないけど

MG(マネージャー)がいなくてもがんばってください。

本当にがんばれー!       

 

私は県の陸上大会の会場でこの手紙を読ませてもらい、本当にうれしく思いました。そしてこのように自ら相手のために行動できる子がいる河井小学校を改めて誇りに思いました。

 2学期はすぐに運動会があります。9月17日(土)の本番はもちろんのこと、その練習でベストをつくす姿や準備の過程で松村さんのような素晴らしい場面がたくさん見られると思います。先生たちもみなさんが気付かない「よさ」について教えたり、気付かせてくれたりします。チーム河井が、お互いに仲間のよさを見つけて学び合い、さらにパワーアップできる2学期にしましょう。

1学期の「ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう」を児童の言葉でふりかえる

「ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう」を職員と児童の合言葉としてきた1学期も本日が最終日となります。そこで児童の文から合言葉をどのようにとらえていたかをふりかえります。

●ベストをつくそう

先月号でも河井小金管鼓隊2022の皆さんが、河井小学校の伝統とプライドを受け継いだことをお伝えしました。6年生の振り返りの作文を読むと、全員がしっかりと合言葉を意識して練習や本番に臨んだこと分かります。その中から二人の作文を紹介します。二人の共通点は、ベストをつくした姿を具体的なめあてとして、更にしっかりとできたかどうかをふり返っている点です。


「ベストをつくした金管」            田中美緒              

 今年の金管の目標は、「輪島市に笑顔を届けられるようにベストをつくし、迫力のある金管の伝統を受けつごう。」です。金管のパレードが始まったとき、結団式で私が言った「列をそろえて進んだり、止まったりすることを意識してがんばろう。」の通り、同じ列の5年生に合わせてパレードすることができたのでよかったです。競技場について演奏する時に、自分の場所のコーンを見て、ぴしっと止まって演奏できました。

最後の解散式では、満足して終わることができてよかったし、これで最後の演奏が終わったのでさみしい感じがしました。下校の時に地域の人に「河井の金管よかったよ。」といってもらえたのでうれしかったです。輪島に笑顔を届けられたのかなと思いました。

 

「ベストをつくすことができて満足することができた金管~2022~」 卯木悠惺

私は市祭で金管の発表をしました。そこで私は金管のスローガンを達成するためにいろいろな工夫をしました。まずは返事です。先生が話をした後には返事をするなどです。もう一つはやる気です。やる気があってスローガンを達成するのと、やる気をなくしてスローガンを達成するのでは全く違うので、やる気について工夫しました。演奏している時はしっかり声を出したり、楽器の音を大きくしたりと、金管ができるのが最後だったのでできることは全て出し切りました。演奏している時は、楽しく明るく演奏することができたので良かったです。市祭で、もう金管をすることがないので少し悲しいですが、満足して金管を解散させることができたのでよかったです。最後まで集中して、金管をすることができたのでよかったです。

 
 ベストをつくすとは、自分ができることをしっかりやり切ることで、終わった後で悔いを残さない、このことがしっかりと書かれています。

 

●仲間のよさを見つけよう

全校で「輝く河井っ子」の取組を行っています。たくさんの児童のいいところを見つけてくれていて読むとほっこりとうれしい気持ちになります。その中から2点を紹介します。

 
・5年海組 江岸さん 輝いていたよ

 授業で積極的に手を挙げているし、ペア・グループ活動でもよく意見をいっていていいね。

                                    5年海組 九尾より

・5年空組 伊吹さん 輝いていたよ

 いつもみんなにやさしい言葉を使ったり、元気よく遊んでいていいね。

                                    5年空組 山岸莉より

 
 友だちのよい点を見つけられる人はそれを自分の力にできます。そしてよいと思う点も成長するにつれて増えていきます。様々なよさを見つけられる人は成長している証拠とも言えます。

 これから長い夏休みが始まります。自分が夏休みにベストをつくす姿を具体的にして、ぜひ自力でやりとげてほしいと考えています。そして新たな仲間のよさを見つけられるよう成長した姿が見られることを楽しみにしています。

 

コロナ感染予防対策の一層の徹底を!

 各地域で3年ぶりの祭礼などのイベントが実施されて日常が戻りつつあります。それ自体は喜ばしいことですが、人の移動が増加することにより感染リスクが増加することが懸念されます。本校でも、濃厚接触者として自宅待機中に陽性となる例も見られます。また、報道によりますと感染された方の多くが無症状であるということです。誰もが症状がなくても感染しているかもしれないとの意識をもって生活することが重要となります。改めまして、家庭でも手洗いや手指消毒など感染予防対策の徹底をお願いします。

                                         学校長  六田 茂行

河井小学校金管鼓隊の伝統とプライドを受け継ぐ

 本校では毎年卒業制作で輪島塗の作品を作り、校内に掲示しています。令和3年度の作品でちょうど40作品となります。その中の20作品に金管鼓隊が描かれています。今までの先輩たちにとって金管鼓隊の演奏が小学校生活の大きな思い出であったことがわかります。

河井小学校金管鼓隊2022のスローガンは「輪島市に笑顔を届けるためにベストをつくし迫力のある金管の伝統を受け継ごう」でした。その言葉通り3年ぶりに実施された輪島市民まつりで最高の演奏を披露してくれました。

当たり前のことですが全ての行事は児童の成長のためにあります。子どもたちは金管鼓隊の練習から市祭での演奏を通して大きく成長したと思います。その一場面を紹介すると、市祭直前の結団式のことです。指導してきた先生たちやパートリーダーが本番に向けて思いを伝えてくれました。その言葉を聴いてから行った次の練習では明らかに変わりました。今までで一番の演奏と動きでした。先生やパートリーダーの言葉だけでなく気持ちもしっかりと受け取ることができる「聴く心」をもったさらに良いチームになった瞬間です。練習を始めた昨年度からこのような場面がたくさんあったことでしょう。

 4日は輪島市に笑顔を届けるためにベストをつくして演奏する姿がありました。2年間の練習の成果を出し切った6年生は、金管鼓隊終了後に全員が満足をしたと振り返ったそうです。

 市祭ではたくさんの下級生が演奏を見ていました。その姿から、演奏だけでなく、真剣な表情や雰囲気から伝統を引き継ぐプライドをしっかりと感じ取ったことでしょう。そして自分たちも迫力ある演奏をしたいと思ったことでしょう。昭和40年から行われている金管鼓隊の伝統とプライドが次の世代へ受け継がれた日となりました。

 最後に河井小学校金管鼓隊2022の皆さんが学校経営ビジョンの具体的取組⑩の「輪島や河井小学校の伝統と文化を理解させ、誇りをもたせる。」を自分たちで具現化してくれたことに、本当に感謝します。

                               学校長 六田 茂行 

学校経営ビジョンの実現に向けて

 学校便りの第1号で学校経営ビジョンとは学校づくりの設計図であると皆さんにお伝えしました。そこで学校経営ビジョン「具体的な取り組み」の5項目について現在の学校の取り組みや児童の状況をお知らせします。

※学校便り第1号でお知らせした時点では「具体的取り組み」は9項目でしたが、「輪島や河井小学校の伝統と文化を理解させ、誇りをもたせる。」を加えて10項目としました。(学校HPに掲載しています。)

 

①「ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう」を学校生活全般で具現化

 ベストをつくす場面としては運動などが思いつきますが、日常生活の中でも数多くあります。4年生は、1年生を迎える会の出し物を行った後で、自分はベストをつくせたと振り返っていました。6年生はテストで無回答を0にすることがベストをつくすこととして取り組んでいました。

 写真は1年生が、2年生の学習の様子の映像からよさを見つけているところです。1年生は2年生の動きが素早い、かっこいい、などの感想を述べていました。

私たちはコミュニケーションの手段として言葉、文字だけでなく、表情や雰囲気でお互いに伝え合っています。だからこそ対面で仲間の姿から、感じて学ぶことが重要なのです。  

 

②児童と取り組み内容を共有した学力向上プランの共通実践

 学力向上プランとは、学校全体で河井小の児童に付けたい力を明らかにして、共通な取り組みを行うためのプランです。本校ではその内容を児童にも伝えて取り組んでいきます。写真はぐんぐんミートの写真です。4月に行ったテストの結果や目標を示すために行ったオンラインの集会です。児童玄関にある「ま・ナビボード」でも同じ内容を掲示しています。

③語彙を豊かにし、できる喜びを育む音読 暗唱

 人は言葉を使って考えます。良い言葉をたくさん知ること、つまり語彙を豊富にすることが大切です。語彙を豊かにするために各学年で音読、暗唱に挑戦しています。

 

⑥活動の方向性を示し、適度な競争意識を与え、評価し意欲の向上を図る

 挨拶チャンピオンの取り組みは、代表委員会が企画してくれた取り組みです。各学年で元気な挨拶をした人をチャンピオンとする取り組みです。チャンピオンになりたいという思いで、明らかに大きな声で挨拶する児童が増えました。健全な競争意識による効果だと考えています。

⑦児童のがんばりを見える化する掲示の工夫

 自学ノートで努力した児童をかしこワールドで紹介します。また⑥で紹介した挨拶チャンピオンも写真を掲示し紹介して、努力の成果が見えるようにしています。

 

 取り組みは相互につながりがあります。③、⑥、⑦の取り組みにより「自分はやればできる。」という気持ちも育みたいと考えています。今後も学校ビジョンに実現に向けて取り組んでいきます。

 

 

話す言葉 聴く心

校長から全校の皆さんに伝えたい大切なことです。「話す言葉」とは授業中はもちろん、常に相手に話す言葉遣いに気をつけてほしいのです。人は言葉で考えます。正しい言葉を使えば正しく考えることができます。また「聞いた言葉で心がつくられる」という言葉があるように、周りからの言葉が人の心に大きな影響を与えるので、言葉使いに気をつけてほしいのです。「聴く心」とは聞くときは心を話す相手に向けないとしっかりと内容や気持ちもわかりません。ぜひ聞こうとする心をもっていることが話す相手に伝わる聴き方を身に付けて欲しいと思います。

 安全・安心な学校づくりをめざして 

令和4年度が始まり2週間が経ちました。大人も子どもも慣れてきてそろそろ疲れが出てきていることではないでしょうか。気温の乱高下もあり、体調を崩す懸念もありますので、しっかりと睡眠をとって生活リズムを整えたいものです。

 さてコロナ感染拡大防止のために4月22日に予定されていた授業参観、PTA総会、各委員会を中止とさせていただきました。大変ご迷惑をおかけし、保護者の皆様のご協力に感謝いたします。今後もどのようにしたら児童の活動がより安全に実施できるか、知恵を絞りながら学校運営を進めていきたいと考えています。今後もご理解とご協力よろしくお願いいたします。

【いじめを見逃さない学校づくり】

私たちが「それはいじめだよ。」「いじめはよくないよ。」と口にする「いじめ」についてどのようなイメージをおもちでしょうか。文部科学省では次のようにいじめを定義しています。「いじめとは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。」と定義しています。そして具体的には次のような例をあげています。

いじめの態様(令和3年度 問題行動・不登校等調査の例)

・冷やかしやからかい,悪口や脅し文句,嫌なことを言われる。

・仲間はずれ,集団による無視をされる。

・軽くぶつかられたり,遊ぶふりをして叩かれたり,蹴られたりする。

・ひどくぶつかられたり,叩かれたり,蹴られたりする。

・金品をたかられる。

・金品を隠されたり,盗まれたり,壊されたり,捨てられたりする。

・嫌なことや恥ずかしいこと,危険なことをされたり,させられたりする。

・パソコンや携帯電話等で,ひぼう・中傷や嫌なことをされる。

いじめの重大事態

・生命、心身又は財産に(対する)重大な被害

・相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている状態
 
 
  文科省では、学校にはいじめが必ず起こりうるものとして対処すること、そしていじめを見つけて、認知(学校でいじめと判断すること)して適切に対応することを強く求めています。いじめを見逃さず指導し、重大事態に陥らないようにすることが重要だとしています。本校でも毎年、数件のいじめを認知し、教育委員会に報告し、継続的に指導や見守りを行っております。

 
今年度の本校のいじめを見逃さないための取り組みは以下の通りです。

※担任だけでなく全員で児童の様子を見取るために

・児童理解の会で児童の様子を共通理解する。   

・終礼時に、児童のどんな行動に対しどんな指導をしたかを情報共有する。

※児童からの訴えを見逃さないために

・毎月のいじめアンケートの実施と聞き取りを行う。

・学級の居心地などを質問するQUアンケートの実施と分析をする。

※お互いを認め合い、支え合う気持ちを育てる

・児童と教師の「よさを見る目」を育む「かがやく河井っ子」の取組を行う。

・認め合う気持ちを育む挨拶運動を行う。

・縦割り班活動の(特に事後指導)を実する。

※外部との連携

・スクールカウンセラーとの教育相談(木曜日)を行う。

・いじめ対応アドバイザー(年2回)による学校のいじめの対応の点検・評価・助言を受ける

 いじめを見逃さないために、児童の様子の変化に気づく教員の感性が重要です。しかし感性は経験などにより差があることも事実です。そのため組織として複数の目で児童の様子を観察して情報を共有していきます。また何か悩みがあればどの教員でも相談するように働きかけていただければと思います。

1番大切なのはいうまでもなく未然防止です。令和4年度の合言葉の「仲間のよさを見つけよう」を具現化する象徴的な活動の「かがやく河井っ子」に取り組み、児童同士や教職員の「よさを見る目」を育んでいきます。そしてその子なりの全力を周りが温かく応援する雰囲気を作っていきたいと思います。

 近年急増しているSNS上の書き込みによるトラブルを把握するには保護者の方々のご協力が不可欠です。河井っ子の健やかな成長のために今後もご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

 

 

令和4年度の河井小学校学校経営ビジョンをお知らせします

 4月7日(木)に54名の新入生を迎え、全校児童303名で令和4年度の河井小学校がスタートしました。この度松山真由美校長の後任として、六田茂行が校長を務めることになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

今年度の本校の学校経営ビジョンを紹介します。学校経営ビジョンとは、簡単にいうと学校の児童をこのように育てるという学校の決意表明です。学校教育目標を実現するシナリオともいえます。本校では「学校教育目標」「教育方針」「学校づくりの基本理念」「目指す児童像」「目指す教師像」「具体的取組」で構成しています。

基本的には令和3年度を引き継いでいきますが、次の2点を変更しました。

1点目は教育方針を子どもの姿で表したことです。2点目は、具体的な取組の項目を精選したことです。それでは学校経営ビジョンについて紹介します。

1     学校教育目標  心豊かに、たくましく生きる子の育成        

2  教育方針   ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう

         ~令和4年度チーム河井の合言葉~

 
☆「教育方針」は学校教育目標を達成するために、求めたい児童の具体的な姿とし、学校行事などで常に念頭において取り組む教師と児童の合言葉としました。 

 人と比べるのでなく、今の自分の最高の力を出し切ることを続けると、昨日より今日、今日より明日と少しずつ成長していきます。「それがベストをつくす」ことです。「仲間のよさを見つけよう」は友だちの姿を見て学ぶことです。素晴らしいことやすごいこと、苦手なことも頑張る姿などを見つけることです。仲間のよさに気付く人は、その良さを自分の力に変えることができます。たくさんの児童がいる河井小学校ではたくさんチャンスがあります。

 自分は最善をつくして取り組み、なかまの成果や努力を認めたり、応援したりする、そのような児童の姿をたくさん増やしていきたいと考えています。

 

3 学校づくりの基本理念

・学校は、子どもたちにとって「学んだことが身につく場」である。

・学校は、子どもたちにとって「人としての生き方を学ぶ場」である。

・学校は、地域の中にあって「家庭と地域と連携して子どもたちを育てる場」である。

 

4 目指す児童像

【明るくたくましい子】【よく考えやりとげる子】【協力し進んでやる子】

 

5 目指す教師像

 ・率先垂範により範を示す教師

 ・学び合い、高め合う教師

 ・教育公務員として自覚ある言動を行う教師

 ・適切なコミュニケーションにより、他者と信頼関係を築くことができる教師

 ・確実に共通実践できる教師

 
☆学校として具体的に取り組む内容は以下の通りです。今年度は、学校の様々な場面で指導するためには、常に職員が意識できる量にしたいと考えて、すでに達成できていることやどの学校でも必ずやるべき内容は省くなど10個に数を厳選しました。また何をするのか、実施したかしなかったのかがわかる具体的な内容にしました。

6 具体的取組

・「ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう」を学校生活全般で具現化
・児童と取り組み内容を共有した学力向上プランの共通実践
・語彙を豊かにし、できる喜びを育む音読暗唱
・「話を聴く」「納得」による信頼関係に基づいた学習規律
・家庭学習の習慣化を図り、学習習慣を定着させる
・適切な声量(授業 あいさつ 歌)挨拶№1の河井小学校へ
・児童のがんばりを見える化する掲示の工夫
・活動の方向性を示し、適度な競争意識を与え、評価し意欲の向上を図る
・「事実の確認」に基づいた生徒指導及び保護者対応
・輪島や河井小学校の伝統と文化を理解させ、誇りをもたせる。
 

上記のビジョンの達成をめざし、教職員一同、新たな気持ちで頑張ります。また令和4年度もコロナ禍の中でのスタートとなりました。保護者・地域の方々には、本校の教育活動及び今後の感染予防対策についてご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

                                                                                                       校長 六田 茂行

令和3年度 第67回卒業証書授与式を終えて

 令和4年3月18日(金)、河井小学校第67回卒業証書授与式が無事挙行されました。昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の流行の中での開催となりましたが、無事開催できましたことを大変有難く思っています。ありがとうございます。

 本日晴れて卒業式を迎えた38名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。6年間よく学び、よく遊び、心と体を鍛え、たくましく成長した姿を見て、職員一同嬉しさで一杯であると同時に、この伝統ある河井小学校からこんなに立派に成長した子どもたちを送り出せることを誇りに思っています。今年度もまた成長した子どもたちの姿をみて、子どもたちの成長に関われる教員という仕事に幸せを感じています。
 卒業式では、卒業生に大切にして欲しい三つの心を、はなむけの言葉として贈りました。
 一つ目は、「人との出会いを大切にする心」です。これからの人生、多くの出会いがあり、その出会いが卒業生の生き方を豊かにしてくれます。人との出会いを大切にし、他人を思いやる優しさ、他人の教えを受け止めることのできる素直で柔軟な心を持つことを忘れず、多くの方々からたくさんのことを学んで欲しいと思います。
 二つ目は、「夢・目標・希望を持つ心」です。新たな自分づくりの途中には、乗り越えがたい多くの壁にぶつかります。そんな時は、壁の向こうに、自分の夢や希望を投げ込み、それを超えて行くという強い意志が自分の人生を切り拓いてくれます。夢、目標、希望はどれも生きていく上での大きな活力になるはずです。
 三つ目は、「感謝の心」です。大切に育ててくれた家族に、熱心に勉強を教えてくれた先生方や支援員さんに、一緒に笑い喜び、競い励まし合ってきた仲間に、毎日おいしい給食を作ってくださった調理員さんに、陰で環境整備をしてくださった校務士さんに、登校を見守ってくださった見守り隊の皆さんに、学校行事等でお世話になった皆様に、直接「ありがとう」の言葉を伝えて欲しいと思います。
 そして人間は健康であってこそ様々なことができます。命が何よりも大切です。卒業生の皆さんには、心と身体を大切にし、充実した中学校生活を過ごすことを願っています。新しい世界に向かって出発する卒業生の前途が光輝くことを心よりお祈りいたします。

 最後になりましたが、今年度の教育活動において至らぬ点も多々あったと思いますが、保護者の皆様・地域の皆様からは多大なるご理解とあたたかいご支援を賜りましたことに心より感謝申し上げます。今後も河井小学校の子どもたちのために、職員一同誠心誠意努力して参りますので、ご支援・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

                                                                                                                    学校長 松山 真由美

北京オリンピック ~カーリング日本女子チーム ロコ・ソラーレから学んだこと~

 2022年が始まってもう2ヶ月が過ぎようとしています。1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、と言われるように時の流れの早さに驚くばかりです。昨年の2月23日は、校長室からグラウンドでサッカーを楽しむ児童の姿を見ながら、学校だよりの原稿を書いていたことを思い出しました。今日は金沢市を中心に大雪警報が出され、20センチ近くの積雪を記録しています。今年はやはり大雪の年となったようです。しかしながら、県内でも春一番が吹き、校庭の梅の花も咲き始めています。春はもうすぐそこまで来ています。トルストイの言葉でSpring is the time of plans and projects.(春は企画と計画の時期である)というのがあります。今、子供たちは、出発の春に向けて、先生方と一緒に進級の準備を進めているところです。

 さて、夢と感動と勇気を与えてくれた北京オリンピックが2月20日をもって終了しました。冬季五輪の中では最多のメダル数を獲得した日本人アスリートの活躍ぶりには本当に感動しましたし、同じ日本人としてその姿は誇りに思えました。

 多くの感動場面がある中、私が最も興味をもったのはカーリング日本女子チームです。その訳は、メデイア等でもしきりに伝えられていた彼女たちの笑顔とコミュニケーション力はもちろん、そこから生まれる主体性、協働性、課題解決力、持続性などが学校教育で求められる児童生徒の姿に大変似ているなと思ったからです。

 彼女たちは勝つために多くの情報(氷を読む)を一人ひとりが提供し(主体性)、それを全員が共有した上で、メンバー全員で最善の方法を考え抜き(協働性)、実行する(課題解決力)。失敗しても笑顔で「ナイス」と言って励まし合い、次への解決策を考える。しかもカーリングは一試合が約2時間半もかかり高い持続性も求められます。普段から時間をかけ地道に練習を繰り返さなければ持続性も身に付きません。そして何よりも魅力的なのは、彼女たちはとても楽しそうに試合に臨んでいる姿です。

 先に述べたことを児童の学習活動に置き換えてみると以下のようになります。

 与えられた学習課題を解決するために、主体的に自分の考えや意見を述べ、全員がそれらを共有し、その意見や考えを基に、協働で解決策を考え、解いてみたり実行してみたりする。その時課題が解決できなくても、「大丈夫、他の解決策を考えてみよう」と笑顔で話し合い、また考える。学習への持続性は、授業や家庭学習に時間をかけ地道にコツコツと努力することで身に付きます。そして何よりも魅力的なのは、難題にぶつかっても子供たちが楽しそうに学んでいる姿です。こんな風になるかなと思います。

 今の子供たちが大人になる頃には、想像もできないくらい社会情勢は大きく変化しています。与えられたことを学ぶだけではなく、自ら課題を見つけ、その解決策を対話を通して、複数の人間と協働で解決していく能力が求められています。正にオリンピックで見せてくれたロコ・ソラーレの姿がそれに似ています。私達教員はカーリング日本女子チームの姿を参考にしながら、授業改善を図っていく必要があると感じています。そのためにも、子供たちと教師が確かな信頼関係で結ばれ、互いが笑顔でコミュニケーションができる、そんな雰囲気を大切にしていきたいと思います。

 3学期も残りわずかとなりましたが、引き続き本校の教育活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

                                              

                                     学校長 松山 真由美

休校期間中における保護者の皆様のご協力に感謝申し上げます

 1月28日(金)から30日(日)までの休校期間中、そして4年生はさらに2月1日(火)までの休校期間中、お子様の自宅待機、4年生はPCR検査の実施にご協力いただきまして、誠にありがとうございました。保護者及び関係機関の皆様のご協力のおかげで、2月2日より無事学校を再開することができました。
 再開にあたりまして、2月2日(水)の朝、子供たちへ以下のメッセージを伝えました。
 まずは、子供たちが昨年度からこれまで感染対策を頑張って続けてきたことを褒めました。それでも、今世界中で猛威を振るっているオミクロン株は感染力が強く、どこでだれがかかってもおかしくない状況であることを伝え、過度に恐れることなく、医師の言うことをよく聞いて、栄養のあるものを食べ、十分な休養をとることで治る病気であることを伝えました。
 そして私からは、子供たちに二つのお願いをしました。
 一つ目は、感染者や感染予防のために休んでいる人に対する偏見や差別を絶対許さないということ。噂話、間違った情報、ばい菌扱いなどの行為は絶対許さないということ。そんな行為を見たら注意して欲しいし、もし言えない場合は先生に教えて欲しい。先生方は絶対許さないということを力強く伝えたつもりです。
 二つ目は、感染対策をさらにしっかり行っていこうということで、児童に以下の10の質問をし、感染対策への意識を高めさせました。全部の項目で「はい」と答えられれば、感染は最小限で抑えられるはずということを伝えました。
 ①鼻マスクになっていませんか。
 ②登下校時も(スクールバスの中でも)マスクを着用していますか。
 ③鼻水をかんだティッシュは蓋付きゴミ箱に捨てていますか。
 ④長休みの後、トイレの後、給食の前などしっかりと手洗いをしていますか。
 ⑤給食の準備中は静かに待っていますか。
 ⑥黙って給食を食べていますか。 
 ⑦学年で決められた場所で歯磨きやトイレをしていますか。
 ⑧距離をとらず友達とくっついて廊下を歩いていませんか。
 ⑨寒いからと言って教室の換気を嫌がっていませんか。
 ⑩更衣室などで着替える時、マスクを外しておしゃべりしていませんか。
 

 最後に、2学期に各クラスで作成した「コロナガイドライン」を学級のみんなで確認しあうこと、今後もみんなで安心できる声かけをしあいながら、全校みんなでこの厳しい状況を乗り越えましょうと声かけをしました。

本校の感染対策について
 学校では1月25日(火)より、これまでの基本的な感染症対策①身体的距離の確保、②マスクの着用、③手洗い、④毎朝自宅で検温し、発熱等の症状がある場合は休む、⑤十分な換気、に加え、以下の感染対策を再度開始しました。

 ⑥縦割りの「掃除をやめて、学級単位とし,学年間の交流を減らす。
 ⑦6年生が行っていた1年生の給食の準備を職員が行う。
 ⑧感染対策を行ってもなお感染リスクの高い学習活動は行わない。
   ※リコーダーや鍵盤ハーモニカ等の管楽器演奏、朝の歌唱、金管練習など
 ⑨長休み後、給食前の手洗いをさらに徹底する。
 ⑩正しくマスクを着用できるよう指導する。
  ※できれば不織布のマスクを着用させてください。予備のマスクを持たせてください。
 

 以上、ご家庭でもご協力をお願いいたします。
                                                                      学校長 松山真由美

新年明けましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。

 新年明けましておめでとうございます。昨年は保護者の皆様、地域の皆様に助けられて充実した学校運営をすることができました。心より感謝申し上げます。

 さて、2022年がスタートしました。今年は寅年。昔から虎は活力に満ち、勇気と果敢の象徴として、また魔除けのお守りとして、人々の暮らしの中で広く親しまれてきた動物だと言われています。子供たちも、虎のように勇猛果敢に困難に立ち向かっていける強い人になってもらいたいと願います。  

 そして学校では1月11日より令和3年度3学期がスタートしました。3学期は登校日数が6年生で47日、1~5年生で50日ととても短い学期となりますが、1年間のまとめと新年度に向けての準備をする大切な学期となります。子供たちにもそのことを意識して欲しいと思い、始業式では以下の3点について話をしました。 

 1点目は3学期はこれまで習ってきたことの復習をして、習ったことをしっかりと自分の知識として身に付けること、そうすることが4月からの新しい学年の良いスタートにつながるということを、桜の花の準備を例にして話してみました。低学年の子供たちにも分かってもらえたと思います。

 2点目は3学期は1年で最も大事な学校行事「卒業式」があるということです。送られる側の6年生は、自分たちのこれまでの頑張りを足跡としてしっかり残し、後輩達が「あんな6年生になりたい」という憧れの気持ちを抱かせるほど、最後まで最高学年としてのプライドをもって行動して欲しいと伝えました。また、送る側の1~5年生に対しては、6年生を送る会と卒業式に向けての練習を心を込めて行って欲しいとお願いしました。

 3点目は、2学期の終業式でも子供たちには伝えたことです。8月6日の平和学習から学んだこと「平和であるために自分たちが今できることは、喧嘩をしない、友達と仲良くする、いじめをしないこと」を思い出させ、校長の私が目指す学校もみんなと同じで、みんが居心地よく過ごせる学校、みんなが安心して勉強ができ、休み時間を楽しめるそんな学校だということを再度伝え、そんな学校を一緒に目指そうとお願いしました。

 そして、オミクロン株の感染拡大が全国で急速に拡大しているので、これまで同様感染対策(身体的距離の確保、マスクの着用、手洗い、換気、密を避けた活動等)をしっかりととっていくことも確認しました。保護者の皆様におかれましても、細心の注意を払っていただかれると幸いです。

 最後に1年前にも申し上げましたが、私の学校経営ビジョンの中で大切にしている基本的なことをお伝えいたします。

           ・挨拶  ・時間厳守  ・整理整頓(自分の持ち物管理を含む)  

 ご家庭で少し意識していただけると教育効果もさらに上がるのではないかと思われます。職員にも意識した指導を行わせますので、どうかご理解・ご協力をお願いしたいと思います。

 

                                                                     学校長 松山 真由美

感謝申し上げます そしてよいお年をお迎えください

 8月30日から始まった2学期も本日をもって無事終了いたしました。この間、命に関わるような大きな事故・怪我等もなく、286名の児童が元気にこの日を迎えられましたことに安堵しております。これも皆、保護者の皆様がお子様の健康について十分留意していただいたお陰と思っております。本当にありがとうございました。

 さて、大きな飛躍が期待される2学期。子供たちは私の予想をはるかに超えて大きく成長してくれました。運動会や持久走大会、縦割り班での8の字跳び大会、バス遠足や親子ふれあい活動など、様々な学校行事や体験活動が子供たちの成長のエネルギー源となりました。

 全校児童が本気で戦った応援合戦には何度も鳥肌がたち、小学生でもここまでできるのかと感心させられました。3年生から6年生までの全児童が披露した「よさこい河井ソーラン2021」の見事な統一感には何度見ても涙があふれてきました。運動会という集団行動にしか生まれない感動を私達に与えてくれた児童の無限の可能性に驚くばかりでした。また、持久走大会では、どの子も自分との闘いに逃げることなく走りきり、自己新をマークする児童が続出しました。ここでもまた子供たちの大きな成長を感じました。しかし、運動会や持久走大会などは、運動が得意な子にとっては、自分が活躍できる絶好の場であり高い意欲をもって取り組めますが、運動が苦手な子にとっては苦痛でしかない1日であったはずです。それでも嫌なことや苦手なことに勇気をもって挑戦してくれた子どもたちには「また一つ心が強くなったね」と改めて褒めてあげたいと思います。

 ある保護者からこんなお話を聞きました。「うちの子は、運動オンチで運動会は苦手なんですが、よさこいは大好きなのでここで娘は頑張ると言ってました」と。苦手な中にも自分を輝かせる部分を見つけて、それに一生懸命打ち込むことで自分の良さを発揮する、そして充実感を得る、なんて素晴らしい生き方なんだろうと思いました。踊り終えた彼女の姿はとてもキラキラと輝いていたことを思い出します。学習面でも生活面でも、こんな生き方ができれば素晴らしいですね。

 学校では、通知表渡しを通して、子供たちの頑張りを精一杯お伝えしたいと思っております。ご家庭でも是非お子様と一緒に2学期の振り返りをしてみてください。そして、お子様が新しい年を迎えるに当たり、「今年はこんな自分になりたい」といった理想のイメージ像を描かせ、その実現に向けてお子様を支えていただければと思います。

 最後になりましたが、2学期は保護者の皆様、地域の皆様から様々なご支援をいただきましたお陰で、本校の教育活動がより充実したものとなりました。子供たちに夢を与えようと大切なオリンピックの聖火リレートーチを本校に貸して下さった松本様、野菜やサツマイモ植えのご支援をしていただきました輪島公民館様、子供たちの登校を温かく見守っていただきました見守り隊の皆様、田植え体験のお世話をいただいた表先生をはじめとした輪島公民館の皆様、楽しい読み聞かせを続けて下さっている図書ボランティアの皆様、人権集会でお世話になった小﨑先生と倉田先生、知的・発達障害の啓発キャラバン隊「ぴーすのたね」の皆様、そしてスクールカウンセラーの中田先生、愉快なお話会をしていただいた岩山様、道徳授業で貴重な体験談をお話いただいた輪島高校ボランティア部の皆様など12名のゲストティーチャーの皆様、親子ふれあい活動でお世話いただいた輪島市蒔絵組合の皆様、小松サイエンスヒルズの貝田先生、3年生の防災教育の講師となっていただいた田上先生と輪島市防災対策課の皆様、5年生の親子ふれあい活動でお世話いただいた市スポーツ推進委員協議会の皆様、6年生の卒業制作でご指導いただいた前古様と輪島市沈金組合の皆様、学校コンサートで素晴らしい歌声と演奏を披露して下さった仲谷様、フルート奏者多田様、ピアニスト山田様、宿泊体験学習やバス遠足等でお世話になった各種施設の皆様、薬物乱用防止教室で講師を務めていただいた星野様、金管鼓隊合同発表会でお力を貸していただきました市民祭り実行委員会の皆様、社会科見学でお世話になった輪島消防署やワイプラザの皆様、学校と共に児童の健全な育成にご尽力いただきましたスポーツ少年団の皆様と児童クラブの皆様、そして授業参観、学校行事、親子ふれあい活動等、お忙しい中にも足を運んでいただきました保護者の皆様、本校はこんなに多くの方々に支えてられていることを改めて知り、感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。

 3学期も「地域から愛される学校づくり」~みんなで育てよう~を合い言葉に、職員一同力を合わせ、286名の子供たちが河井小学校をもっともっと好きになるよう努力して参りますので、今後も変わらぬご支援・ご協力をお願い申し上げます。

 冬休みは2週間と短いですが、オミクロン株の広がりが懸念されますので、不要不急の外出は避けられて、大晦日やお正月という厳かで楽しい歳時記をご家族皆様で楽しんでください。それでは、よいお年をお迎えください。

 

                                          学校長 松山 真由美

 

河井小金管鼓隊2021「元気」「感動」「感謝」

   「地域に元気と感動を与えて、みんなが楽しめる最高の金管を創造しよう」のスローガンのもと、河井小金管鼓隊2021はスタートしました。

 1学期は新型コロナの感染拡大により思うように練習ができませんでした。2学期に入ってからは運動会練習に力を注ぎました。そして運動会が終わり、ほぼ2週間という大変短い期間を使って集中してドリル練習を重ねてきました。昼休みも使い、1日2時間続きの練習もあり、かなりハードなスケジュールだったと思います。それでも、誰一人として途中で投げ出してしまう人はいませんでした。発表会に向け、常に完成度の高い金管鼓隊を目指して一人ひとりがよく努力してくれました。

 「伝統を受け継ぐ」、言葉で言えば簡単ですが、その言葉の裏側には目に見えない努力や高学年としての自覚、河井小児童としてのプライドがあるということを、子どもたちの金管鼓隊に取り組む姿勢から知ることができました。50年以上続く、伝統ある河井小の金管鼓隊を、今年度もしっかりと引き継いでくれたことに感謝の気持ちで一杯になりました。

  

 金管鼓隊合同発表会は、これまでの演奏の中で最高のものとなりました。声を合わせ、音を合わせ、そして心を合わせ、これまでに熱心に指導してくださった先生方や温かく見守ってくださった保護者の皆様、そして地域の方々への感謝の気持ちを、心を込めた演奏で表現してくれたと思います。沿道や会場となったマリンタウンには、たくさんの人が詰めかけ、子供たちを応援してくれましたが、きっと元気と感動をお届けできたのではないか思います。子どもたちの高い意識と集中力、そして、これまで支えていただいたみなさんへの感謝の思いに胸が熱くなりました。

 河井小金管鼓隊2021は金管鼓隊の歴史に新たなページを刻み、生涯忘れることのない素晴らしい思い出を共に創造することができました。子どもたちの頑張りはもちろんですが、温かく見守り、ご支援いただいた保護者の皆様や地域の方々のおかげです。沿道からの温かい笑顔や大きな拍手は子どもたちの大きな励みとなりました。そして、自分だけのためではなく、周囲の人々のためにも精一杯努力し、人々から認め励ましていただくことの素晴らしさや有難さを感じることができたと思います。心より感謝いたします。今後も地域に愛され、地域に貢献できる子どもたちの育成を目指し、職員一同努力してまいります。変わらぬご支援・ご協力をお願いいたします。

 

運動会のご参観・温かいご声援に感謝申し上げます

 10月9日(土)すばらしい秋晴れのもと、令和3年度の運動会が行われました。今年度は幼稚園の運動会と重なったため、午後開催とさせていただきました。初めての午後開催のため少々戸惑ったものの、午前中の3年生から6年生の「よさこい河井ソーラン」や低学年の「ダンス」のリハーサルを多くの保護者や地域の方々にも見ていただくことができ、午後開催の良さを発見することができました。また、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、人数制限を設けての開催といたしました。これにつきましてもご家族の皆様にはご迷惑をおかけしたことと思います。大変申し訳ございませんでした。来年こそは従来通り、ご家族皆様がそろって参観できますようコロナウイルスの収束を祈るばかりです。

 
 

 今年度の運動会練習の開始にあたって、職員に「運動会を通して育てて欲しい力」をお願いしました。一つ目は「集団行動力」。二つ目は「勝敗へのこだわりと結果の受け入れ方」。三つ目は「高学年の心の育成」。そして最後に児童の姿を通した学校力の発信です。
 皆様の目からご覧になられてどうだったでしょうか。
 一つ目の集団行動力として取り組ませたのは①時間を守る②あたたかな聴き方③駆け足で素早く移動するの3点です。効率よく練習を進める上ではどれも大切な行動となりますが、低学年の子どもたちにとってはどれも難しい行動でもあります。しかしながら、授業前の先生方の声掛けと授業後の評価により、子どもたちは確実にできるようになってきました。身に付いた集団行動力は授業に求められる規律ある態度、協力性、集中力につながると考えます。
 二つ目の「勝敗へのこだわり」については、縦割りの応援練習に特に顕著に表れていました。何回か練習を重ね、いよいよお互いの応援を見合う場面がやってきた時のことです。普段の授業ではほぼ見られない光景でした。低学年でさえ、微動だにせずじっと相手チームの応援を見いる姿に鳥肌がたちました。「これは本気だ。すごい」と。何がここまで子どもたちを真剣にさせるのかと考えたら、やはりその源は高学年の真剣な姿にあったと思います。毎日の練習に手を抜くことなく、これでもかと思うほど声を出し切り、全体をまとめようと必死に頑張ってきた高学年の姿を見てきたからです。河井小のすばらしい伝統・校風を伝えるために頑張ってくれた高学年の力はとても大きなものでした。運動会が終わった後、6年生の教室では記念撮影が行われていました。同じクラスでいながら、紅組、白組に分かれなければならない6年生ではありますが、互いの健闘を讃えあったからこそ、あの写真の一人ひとりの充実した笑顔が生まれたのだと思います。 
 三つ目の「高学年の心の成長」については、言うまでもありません。6年生には準備にも運営にも後片付けにも関わってもらいました。これらの活動を通して、言われて動くのではなく、自ら仕事を見付けて動ける6年生になってきました。競技中は応援を続け、後輩たちのやる気をアップさせてくれました。もちろんどの競技にも本気で踊り、本気で走り、本気で取り組むすばらしさ、カッコよさを見せてくれました。また、4年生以上の子どもたちの働きも立派でした。競技中の低学年の面倒を見ることは大変だったでしょう。でも高学年のリードがあったから低学年の子どもたちもスムーズに動くことができたと思います。放送もしっかりと練習をして、運動会を盛り上げる放送ができました。

  
 

 このように2週間ほどの運動会練習を通して、子どもたちにはいろいろな力が身に付きました。本気で取り組む力、根気強く取り組む力、自分を表現する力、心を揃えて動く力、友だちと一緒に頑張る団結力、助け合う協調性、同じ目標に向かって努力する連帯感などです。このような力が今後の学校生活にも十分生かされるよう、指導の継続を図ってまいりたいと思います。
 最後になりましたが、保護者の皆様、ご家族の皆様、地域の皆様、最後まで子どもたちに温かいご声援を送っていただきましたことに感謝申し上げます。皆様からのご声援が子どもたちの大きな励みとなり、最後まで全力でやり遂げることができました。また、後片付けに際しましてもご協力いただき大変助かりました。後片付け後の皆様からの拍手が心に染み、「また、頑張ろう」と私自身も励まされました。ありがとうございました。今後も充実感・達成感で一杯の子どもたちの笑顔を求めて、全職員で力を合わせ学校運営をして参りますので、ご支援・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。 
                                                                          学校長 松山 真由美

今も昔も変わらない大切なこと

 本校では子供たちの自主性を育むために、自主学習ノートに取り組ませています。いわゆる自学ノートと呼ばれているものです。自学ノートが1冊終了すると、校長の私に提出され、大きなシールが貼られるとオリンピアンとして「かしこオリンピック」に参加する資格が与えられます。そのオリンピアンになろうと、子供たちは漢字や計算など基本的な学習や自分の興味関心のある勉強、あるいは苦手な勉強等をそのノートに自分なりに工夫をしながら書いてきます。2学期に入ってから、その提出が一気に増えてきました。

 
 

 提出される自学ノートを見ると、どの子もよくしてくるのが漢字・計算練習です。今の世の中は合理化されていますが、漢字や計算などの基本事項は瞬時に覚えたり、正しく計算できたりしません。何度も何度も繰り返し書いて練習する、ミスがないか一回一回チェックして忘れやすい箇所、間違えやすい箇所は見やすいように間違わないように書き出すなど、時間のかかる学習も必要になってきます。確かに面倒な取組かもしれませんが、基本を身に付けるには反復練習は欠かすことのできない活動だと思っています。英語が好きだった私も、何度も何度も書いて覚えた英単語は、今でも手が覚えていて書いてみると思い出すことがよくあります。
 新学習指導要領が始まってから、自ら課題を見つけ、その解決策を友達との対話を通して見つけたり、さらに学びを深めたり、広げたりする活動を行っています。その活動を円滑に進める上でも、基礎的・基本的な学習事項の定着は必須です。労を惜しまず地道に毎日コツコツと練習して頭にインプットしていく習慣は今も昔も変わらない大切なことです。今後も是非続けて欲しいと思います。そして学習したことをテストで試すことはもちろんですが、それ以上に今学習していることが、自分の将来の夢実現につながると信じて学習を継続してもらいたいと思います。私自身もペンだこができるまでコツコツと英単語練習を重ねたことが、私の将来の夢英語教師の実現につながりました。だから、子供たちにはこう言ってあげてください。「今、君が一生懸命やっていることのどれかが、今はどれかはわからないけど、将来の夢実現につながっているんだよ」と。
 テストのための勉強ではなく、夢実現のための楽しい勉強になるよう、興味関心のあることに取り組めるような自学ノートの取組を考えていきたいと思います。自分の将来についてはまだまだイメージできない子どもの方が多いかとは思いますが、だからこそ幅広い知識をたくさん蓄え、自分の夢実現に必要な引き出しを多くつくってあげたいものです。
                                                                       

                                       学校長 松山 真由美

保護者の皆様のご協力に感謝申し上げます。

 9月9日(木)から12日(日)の休校期間中、お子さんの自宅待機、PCR検査の実施にご協力をいただき誠にありがとうございました。保護者及び関係機関の皆様のご協力のおかげで、無事学校を再開することができましたことに心より感謝申し上げます。
 

 本日は児童の登校後、私の方から全校児童に向けて以下の2点について話をしました。
 1点目は、今日登校したくてもできない友達がいること。その友だちのことについて間違った情報を流したりうわさ話などをして、その友達の心を痛めることのないようにして欲しいということ。もししてしまった自分に気付いたらただちに止めること。している友だちがいたら注意すること。注意しても聞かなければ先生に教えること、そういう人を先生方は絶対許さないし、みんなも注意できる子どもになって欲しい、そして休んでいた友達が登校した時は温かく迎えて声をかけて欲しいとお願いをしました。
 2点目は、これまで行ってきた感染対策をさらに強化すること。朝の検温と健康観察、正しいマスクの着用、手洗いと消毒をこまめにすること。給食時の黙食と口を結んでの歯磨き、友だちとの距離をとること、などについてお願いをしました。
 最後にお互いに安心できる声かけをしあいながら、コロナ対策を続けていきましょうと伝えました。  
 

 学校といたしましては、9月13日(月)から2週間、感染予防のために以下のことについて変更と徹底を図ります。
 ①6年教室を3階集会室「光」に移動します。児童と児童の間隔をこれまで以上とるためです。
 ②掃除は縦割りをやめて、学級単位とし、学年間の交流を減らします。
 ③6年生が行っていた1年生の給食の準備を職員が行います。
 ④歯磨きをする場所を学年ごとに分けます。
 ⑤教室の自分の机を1日2回除菌シートで拭きます。
    ⑥感染対策を行ってもなお感染リスクの高い学習活動は行いません。
    (音楽におけるリコーダーのや鍵盤ハーモニカ等の管楽器演奏、朝の歌唱など)
 ⑦鼻水やつばのついたティッシュやマスクは蓋つきごみ箱にいれることを徹底します。
 ⑧中休み後の手洗いをさらに徹底します。(中休み終了5分前の放送と確認)
    ⑨正しくマスクを着用できるよう声掛けを継続します。(マスクの予備をお願いします)
    ⑩教室換気は換気扇及びサーキュレーター(扇風機)で十分換気を行います。

 学校行事について
  運動会の延期・・・10月9日(土) 雨天の場合は10日(日)
   ※開催時刻に関しては後ほど連絡いたします。午後開催もあり得ます。       
           ※10月中はサンアリーナは使えませんので、本校グランド実施となります。9日・10日
    両日とも開催できない場合は、別日にダンス等の発表を行いたいと考えております。
    その際は平日となります。できるだけ早く開催日をお伝えいたします。
  保護者の皆様には行事等の変更でご迷惑をおかけすることとなりますが、ご理解・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
                                                                                         

                                                                                                                                       学校長 松山 真由美

飛躍の2学期がいよいよスタート

 1年のうちで最も心も体も大きく飛躍する2学期がいよいよスタートしました。2学期はご存知の通り運動会に始まり、遠足、マラソン大会、2年生は芋ほり体験、3年生は親子行事、4年生は稲刈り体験、5年生は合唱の集い、4~6年生は金管鼓隊発表会など、学校行事が目白押しとなります。
 学校では、それらの行事を行う際、その一つ一つの行事の目的を確認しながら、自分の目標を定め、その目標達成のために自分は何をしなければならないのかを考え、そして実行し、終わった後は振り返る、そういった流れを大切にして、自分を客観的に見る力、自分を評価する力、周囲への関わり方などの力を付けさせています。そうすることで、人の役に立てた自分に気づき、次もみんなのために、河井小のために頑張ろうという気持ちや感謝の心が育っていくものと思います。そこに外部からの評価が加わるとさらに子どもたちの自己評価は高まり、つながる学校行事がすべてうまくいく場合が大いにあります。是非保護者の皆様におかれましては、各行事ごとに本人が頑張ったことや努力したことの話には耳を傾け、その頑張りを評価してあげてください。
 

 そういった意味で2学期最初の運動会は、2学期の行事の成功・失敗を左右する大事な行事となると言えます。そこで、職員とは「運動会とその練習」を通して育てて欲しい心についてお願いをしました。
 一つ目は、身に付けさせたい集団行動として、①時間(集合)を守る②「あたたかい聴き方」をする③駆け足で素早く移動する、この3点を守るよう指導すること。これができればとても効率的な練習ができると思います。そして1日の練習終了後にはその3点について評価するようにお願いしました。
 二つ目は、勝敗へのこだわりと結果の受け入れ方についてです。昨年度1年生の女児児童が負けたことが悔しくて泣いている姿を見ました。この子は1年生であっても勝敗にこだわる気持ちがあったからこそ、一生懸命練習し、本番では本気で走り、本気で踊り、全てを本気で取り組めたのだと思います。だから負けた時には涙が出たのでしょう。本気になるためには、本気にさせる仕掛けが必要です。先生方には勝敗にこだわらせ、本気で取り組ませるようにお願いをしました。そして勝敗が決まってしまえば、その結果を素直に受け入れ、互いを讃え合う姿勢も教えてあげて欲しいとお願いしました。
 三つ目は、高学年の心を育てることです。高学年の子どもたちは自分の種目出場はもちろんですが、会場準備や後片付け、競技の運営なども任されます。彼らはその仕事を責任をもって成し遂げることで、高学年としての自覚をより確かなものにしていきます。教室での学習以上に学校行事がその力を育ててくれます。そして私たち教師の任務の一つは、一人ひとりの責任ある行動をよく観察し、褒めることです。ご家族の皆様も是非、競技の結果のみならずお子様の仕事ぶりについてもよく見てあげ、そのことについても褒めてあげてください。
 2学期も1学期同様、保護者や地域の皆様、各種団体の皆様からご協力をいただきながら学校行事を進めて参りたいと思います。どうぞお力を貸してください。お願いいたします。
 

 最後になりますが、コロナ感染拡大が再び懸念されております。これまで以上に感染対策の徹底を図って参ります。ご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします。

                                  学校長 松山 真由美

身体も心も育った1学期が終わりました

 

 本日をもって令和3年度1学期が無事終了しました。昨年度はコロナ感染症対策としてとられた休校措置により、1週間というとても短い夏休みとなりましたが、今年度は保護者の皆様と子供たちの努力、地域の方々のご支援により、例年どおりの夏休みを282名の児童と共に迎えられることをとても嬉しく思っております。特に見守り隊の皆様方には、毎週月曜日、朝早くから子供たちの登校を見守っていただき誠にありがとうございました。
 4月には授業参観とPTA総会、6月には学校公開・授業参観と講演会、各学年親子行事(1・2・5年)、そして全校集会では2年生の学年発表等、感染対策をとりながらたくさんの保護者の皆様にご参観いただきました。また、公民館さんのご支援をいただき、2年生は野菜・芋植え、4年生は田植え等の貴重な体験も行うことができました。さらに、昨年度できなかったスポーツフェスタでは、ほとんどの子供たちが自己記録を更新しました。またチビッコオリンピックにもたくさんの子どもたちが積極的に参加してくれました。このように学校内外でさまざまな活動が行えたのも、保護者や地域の皆様及び関係団体の皆様のおかげと思っております。心より感謝申し上げます。
 さて、1学期の子供たちの様子は、保護者の皆さんの目にはどのように映ったでしょうか。
1学期、子供たちは71日間学校に通いました。どの子も本当によく頑張って通ったと思います。担任から事前に見せてもらった通知表には、学習面の頑張りのみならず、生活面での思いやりのある行動や優しい行動など心の成長に対するコメントがたくさん書かれてありました。身体の成長はもちろんですが、心の成長は大変喜ばしいものです。通知表を囲んでお子さんの身体と心の両方の成長を共に感じ、お子さんを多いに褒めてあげてください。保護者の「褒め言葉のシャワー」は子供たちの明日からのやる気・本気につながるはずです。

 子供たちが待ちに待った夏休みは7月21日から8月29日までの40日間となります。1年生にとってはもちろんですが、2年生にとっても初めての長期間の夏休みとなります。学校生活はチャイムで始まりチャイムで終わる時間割に沿ってみんなで生活しています。そのため自分で時間を決めて何かしようと思ってもできないことが多いです。でも夏休みは違います。生活の中心は家庭となり、自分で時間を決めていろいろな行動をすることができます。長い夏休みをどのように過ごすのか、どのように過ごしたらよいのか、お子さんと一緒に考え、計画を立て実行できるよう声かけや点検をお願いします。毎日コツコツと勉強したり、読書をしたり、お手伝いをしたり、スポーツをしたり、お友達と遊んだり、とやることは山のようにあります。40日後のイメージをもたせながら頑張らせてください。また、夏休み中には、スポーツの祭典と呼ばれるオリンピックやパラリンピックが開催されますので、親子でスポーツ観戦というのもいいと思います。スポーツには人を感動させる力がありますから、テレビの前で一緒に感動の涙を流すのもいいのではないでしょうか。
どうぞ親子で楽しい夏休みをお過ごしください。夏休み明けには、さらに成長した子供たちと会えることを楽しみにしています。
 最後になりましたが、コロナ感染拡大が再び懸念されております。夏休み中と言えども、感染対策をしっかりと行い、できるだけ不要不急の外出は避けられますようお願い申し上げます。
                        
                                     学校長 松山 真由美

学力向上の取組について

 新しい「学習指導要領」がスタートして1年3か月が過ぎました。新学習指導要領では、子どもたちの「生きる力」を育むためには、学校での学びを日常生活で活用したり、ご家庭での経験を学校生活に生かしたりすることが大切と言われています。本校でも、一つ一つの知識がつながり「わかった」「おもしろい」と思える授業づくりに、また、周りの人たちと共に考え、学び、新しい発見や豊かな発想が生まれるような授業づくりに努めています。
 6月24日(木)には、指導主事の先生方をお招きして、本校の授業改善の状況や学力向上の取組について見ていただきました。本校では、昨年度まで算数科を中心に授業について研究してきましたが、学力調査等で、話の中心に気を付けて聴き、質問したり感想を述べたりすることや読解力に課題があることがはっきりしてきましたので、今年度からは国語科に変更して研究を進めています。今回は河井小の授業スタイルや授業以外での学力向上の取組を紹介します。
  まずは河井小授業スタイルについてです。主に次の3つの取組を共通実践しています。

 ①ま・ナビボード    ・・・自分の考えをもつための視点や方法等を示します。
                   これにより、児童は自分の考えをもてるようになります。
 ②アタックポイント・・・授業の中で中心となる活動です。
                        これにより、学習が深まり、児童は目指すゴールの姿に迫ります。
 ③今日の言葉          ・・・ 授業の中で覚えて使って欲しい言葉を示します。
                   これにより、児童は覚えて欲しい言葉を使って自分の考えを表現
                             できるようになります。また、語彙も豊富になります。                                              

 

 次に授業以外での取組を紹介します。 

  ①条件作文・・・全校同じテーマで、字数80字から100字で条件に合わせて書きます。 
                     これにより目的や条件に応じて書く力がつきます。
  ②新聞要約トレーニング・・・新聞記事を要約します。
   (4~6年生)         これにより文章を速く正確に読めるよ
                      うになります。
  ③対話力トレーニング・・・全校が同じテーマで他学年と交流します。  
                     これにより対話力が身に付きます。
  ④詩の暗唱・・・毎月各学年1編ずつ詩を暗唱します。
                これにより正しい日本語を覚え、語彙力を広げます。
  ⑤読書活動の推進
   ・月2回以上の図書室利用         ・全校朝読書の実施     ・学級文庫の活用
   ・図書ボランティアとの連携      ・家族読書ウイーク  ・読書冊数調査
   ・新聞コーナーの設置                 ・いしかわ学校読書の日における取組
   ・各学年「おすすめの本」の取組 ・読書感想文の取組  ・読書感想画の取組
 

 このような活動により、文字を読むことの抵抗が減り、読書が好きになる児童が増えます。 授業参観にお越しの際は、掲示された条件作文等をご覧になってください。
 これらの取組が確実に学力向上につながるよう、やりっぱなしとならないように、趣旨や目的を確認しながら実践していきたいと考えております。どうぞ、ご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします。                                   

                                      学校長 松山 真由美

GIGAスクール構想本格的にスタート

 令和3年1月26日中央教育審議会から「令和の日本型学校教育」の姿が発表されました。その中で何度も目にするのが、「個別最適な学び」「協働的な学び」という言葉です。
 「個別最適な学び」とは、要は「個に応じた指導」ということです。私たち教師は、これまで以上に子どもの成長やつまずき、悩みなどの理解に努め、個々の興味・関心・意欲等を踏まえてきめ細かく指導・支援することや、子どもが自らの学習の状況を把握し、主体的に学習を調整することができるよう促していくことが求められるようになります。
 また、「協働的な学び」とは、探究的な学習や体験活動等を通じ、子ども同士で、あるいは多様な他者と協働しながら、よりよい学びを生み出していこうというものです。
 このような個別最適な学びと協働的な学びを実現し、教育の質の向上を図るとともに、新たな感染症や災害の発生等の緊急時にあっても全ての子どもたちの学びを保障するため、「GIGAスクール構想」(Global and Innovation Gateway of All)がスタートしたというわけです。これからの教育にはICTは必要不可欠ということです。
 本校においても、昨年度末「1人1台端末」chromebookが導入され、Wifiの整備も完了しています。GIGA校内研修推進リーダーの重政先生を中心に、推進チームを結成し、昨年度よりこれまで4回の校内研修を実施してきました。①GIGAスクール構想について ②端末の基本操作について③授業等で活用できるアプリケーションの活用について、などです。

  

 1学期の目標は、とにかく児童も先生も「使ってみる、慣れる」です。
具体的には

 ①帯タイムを使って児童がchromebookに触れる機会を増やします。
 ②低学年は「カメラ」及び「画像編集」、中学年は低学年の内容に加え「キーボード打ち」、      高学年は低・中の内容に加え、「クラスルーム等でプレゼン」、「文章編集」、「アンケート      調査」等の機能を体験し、使い方に慣れるようにします。
1学期の終わりには、互いのchromebookを活用した実践事例を交流していきたいと考えています。働き方改革と言われる中、先生方は時間を絞り出して、一生懸命頑張ってくれています。研修においでた講師の方からも「河井小の先生方は大変熱心ですね。」というお言葉をいただきました。校長の私の目から見ても、研修に向かう姿勢は大変すばらしいと思います。
 chromebookを活用した授業についてはまだまだ手探り状態ですが、教師も児童も共に学びながらchromebookを活用していきたいと思います。その際、chromebookを活用すること自体が目的化しないように、また、健康面を含め、chromebookが児童に与える影響にも留意しながら、積極的に活用していきたいと思います。
 
                                   学校長 松山真由美 

目指すは「地域から愛される学校づくり」

 4月13日の全校集会で、私から子どもたちには、昨年度に引き続き今年度もみんなで力を合わせ、「地域から愛される学校をつくりましょう」と話しました。
 地域の方々から愛されるためには、まずは学校内のみんなから愛される人間になる必要があります。みんなから愛されるためには、みんなのために働ける人になって欲しいと願っています。
 具体的には、自分ができること、自分がやらなければならないこと、つまり、係活動や委員会活動、毎日の清掃活動などにしっかり取り組むということです。あたり前のことですが、これを毎日しっかりとやり続けることは中々難しいことですし、それができる子どもは多くの友だちや先生から信頼されることになります。この信頼感が良好な人間関係を生むと思っています。全校児童283名がそんな信頼関係でつながることができれば、どんなに素敵な学校になることでしょう。考えるだけで、ワクワクします。校内貢献活動が愛校心を生み、やがては地域にも貢献したいと思える人間になるはずです。学校では、自分の役割を果たす児童全員を褒めの対象とし、全校でできた喜びを感じさせ、自己肯定感や自己有用感を高めていきます。
 入学式が終わって3週間が経ちました。その間、子どもたちの校内貢献活動は進んでいます。朝、玄関前のお花に水をあげてくれる子どもたちや無言清掃に一生懸命に取り組んでくれる子どもたち、新型コロナウイルスに感染しないように毎日放送をかけてくれる子どもたち、1年生のために給食準備をしてくれる6年生などなど、そんな素敵な子どもたちに支えられて学校は成り立っています。もっともっとそんな子供たちを増やしていきたいです。

 最後になりましたが、4月23日金曜日に行われましたPTA総会では、たくさんの保護者の皆様にご出席いただき、改めて保護者の皆様のご期待に沿えるよう、職員一同力を合わせて頑張っていかねばならないと感じました。今後も引き続き本校へのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

                                        学校長 松山真由美

令和3年度 河井小学校がスタートしました!

 温かい春の風が河井小学校に吹いてきました。チューリップも咲き始め、52名の新入生の入学をお祝いしてくれています。少し落ち着いていた新型コロナウイルスが再び猛威を振るい始め、県内でもステージ2「感染拡大注報」が出されました。そんな中、今年度も基本的な感染防止対策を取り、入学式を無事挙行することができました。新入生の明るい笑顔と元気な挨拶に私たち職員も大きなエネルギーをもらいました。前日は6年生が新入生のために一生懸命入学式の準備をしてくれました。6年生ありがとう。あらためて河井小学校の顔となった新6年生の凛々しくなった姿に感心しました。これから行われる学校行事が成功するかどうかは6年生にかかっています。先生や仲間と仲良く協力しながら、河井小学校を力強くリードしていってもらいたいと強く願います。この1年、児童が主体的・協働的に学習や学校行事に取り組み、自ら課題を解決できる力を身に付けると共に、校内貢献活動を通して愛校心を育て、みんなが「河井小学校が大好き」と言えるような学校、地域から愛される学校づくりを目指して、全教職員が一丸となって精一杯努めて参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

【教育目標】
  心豊かにたくましく生きる子の育成

【めざす児童像】
  〇明るくたくましい子  〇よく考えやりとげる子  〇協力し進んでやる子

【教育方針】
  地域から愛される学校づくり~みんなで育てよう!~

【重点目標】
①学力の向上
・自ら課題を発見し、主体的・協働的に課題を解決する力を育成します。
・端末(chromebook)を活用した新たな授業づくりを通して学習意欲の向上を図ります。
・英語検定にチャレンジさせ英語学習への興味関心を高めます。
・家庭と連携を図りながら家庭学習習慣を身につけさせます。

②豊かな心の育成
・朝読書を工夫し、読書の質的向上を図ります。
・挨拶、服装、下足そろえ、時間厳守、約束を守るなど凡事徹底を図ります。
・異学年交流や縦割り班活動を通して思いやりと協力する態度を育てます。
・活動の振り返りと見える化により自己有用感を高めます。(キャリアパスポート活用)
・伝統芸能の継承や金管鼓隊のパレード参加、米作り等、外部とつながる教育活動を積極的に進めます。
・校内貢献活動を推進し、愛校心を育てます。

③健やかな体と危機管理意識の向上
・児童会と連携しながら、いじめを許さない風土づくりをします。
・水泳や陸上など各種大会に教職員一同精一杯支援し、一生懸命に取り組ませます。
・「早寝・早起き・朝ごはん」を基本とした規則正しい生活習慣づくりをします。
・家庭と連携しながら、ゲーム及びメディア依存症の予防に努めます。
・防災教育と各種訓練を定期的に行い、子どもたちの危機管理意識を高めます。

 最後に、283名の児童一人一人の大切な命を預かっているという意識を忘れず、「命を守る」ことを基盤に、常に子どもに寄り添った指導を通して信頼関係を構築して参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

                                        学校長 松山真由美

令和2年度 第66回卒業証書授与式

 今日、晴れて卒業式を迎えた6年生の皆さん、おめでとうございます。

 卒業の年に、新型コロナウイルスの大流行の中で学校生活を送ることになり、6年生にとっては生涯忘れられない一年となったことでしょう。

 それでも学ぶことはたくさんありました。皆さんは、学校のリーダーとして、下級生を支え、コロナが生み出した様々な困難を乗り越えてくれました。コロナ対策ではお互いを気遣い、毎朝の検温、マスクの着用、手洗い・消毒を頑張って続けてくれました。保健委員会を中心に密を避けた行動や換気の呼びかけ、学級当番は授業後「三密を避けた行動をとりましょう」の声掛けを卒業まで続けてくれました。正にめざす児童像「よく考え、やりとげる子」を実践してくれました。

 4月16日から始まった休校。休校中は出かけることもできず、友だちとも自由に会えず、辛い日々が続いたのではないでしょうか。5月18日から始まった分散登校で友達と再会できた時の皆さんの顔はとても嬉しそうでした。あの時の気持ちを忘れないでください。そして学校で大好きな友達と一緒に勉強することのすばらしさや家族とともに健康な毎日を送れることにも感謝してほしいと思います。

 コロナ禍での1年を振り返ってみて、校長の私が最も心に残ったのは、やはりマリンタウン陸上競技場で行われた金管鼓隊発表会です。市民まつりが中止となり、なんとかして子どもたちの発表の場がもてないかと考え、輪島市教育委員会に相談しアドバイスをいただき、鳳至小学校の校長先生と相談し、無事実施することができました。ただ、実施できただけでなく、それが皆さんの頑張りで大成功のうちに終わることができたことです。これまで一度もやったことのない場所での発表は、限られた2日間の練習とリハーサル、時間制限もある中で、互いに声掛けあって心を合わせて集中して演奏しきってくれました。その心の強さには驚くばかりでした。地域の皆様や保護者の皆様にも喜んでいただき、「地域から愛される学校づくり」の一歩を踏み出せたかなと思いました。6年生ありがとう。伝統を守ろうとする6年生の姿勢は、5年生をはじめとする下級生に確かに受け継がれていくはずです。

 すばらしい足跡を残してくれた6年生の皆さんに、私からひとつの詩を贈ります。

これは宮沢章二さんの「行為の意味」という詩です。

 

  あなたの心はどんな形ですかと人に聞かれても答えようがない

  自分にも 他人にも心は見えないけれど ほんとうに見えないのであろうか

  確かに心は誰にも見えないけれど心づかいは見えるのだ

  それは人に対する積極的な行為だから

  同じように胸の中の思いは見えないけれど 思いやりは見えるのだ

  それは人に対する積極的な行為なのだから

  あたたかい心が あたたかい行為になり やさしい思いが やさしい行為になるとき

  心も思いも 初めて美しく生きる それは人が人として生きることだ
 

   終わりになりましたが、保護者の皆様、地域の皆様には、令和2年度の本校の教育活動にご理解とあたたかいご支援をいただきましたことに、心より御礼申し上げます。河井小学校の子どもたちの健全な成長のため、職員一同誠心誠意努力して参りますので、今後ともご支援ご指導をよろしくお願い申し上げます。      

                                        学校長 松山 真由美

 

寒く厳しい冬を越え いよいよ開花へ 希望の春への一歩

    「三寒四温」という言葉がありますが、まさに今年の冬はその言葉がぴったり当てはまる年になりました。こうして一歩一歩春に近づいていくのですね。今日2月23日は少し風は冷たいのですが晴れていて、校庭では数名の子供たちが元気にサッカーを楽しんでいます。季節と同様に、子どもたちも厳しい寒さに耐えながらも、そして1年以上続くコロナと闘いながらも、もうすぐ来る春への準備、新しい学年への準備に頑張っています。このあと、卒業式という1年で最も大事な学校行事を迎えることになりますが、これまで育ててきた主体性、協働性、表現力、行動力といった社会で必要な力を、「卒業式」という行事を通して、さらに磨き一人ひとりの成長の集大成をはかっていきたいと思います。

 成長と言えば、19日に行われた「6年生を送る会」でも、子どもたちの成長ぶりを感じることができ、職員と共に喜び合い、子どもたちにも称賛の言葉を贈りました。堂々とした演技、スピード感ある踊り、思いのこもった歌声、盛り上げる時は盛り上げ、静かに聞く時は静かに聞くといったメリハリある姿勢、どれをとっても4月当初とは比べものにならないほど立派になりました。そして何よりも6年生への感謝の気持ちがこもった心温まる出し物に、子どもたちの心の成長を感じました。

 また、22日(月)から始まった自学ノートの校長点検にも子どもの成長を感じました。22日早速4年生、2年空組、さくら組がノートを提出してくれました。4年生ともなると、字の大きさや形も随分整い、1ページに書く量もかなり多くなってきます。図やイラスト、中にはグラフなども書いてわかりやすくまとめる児童もいます。さすが高学年のノートだなと感じました。また2年生とさくら組のノートは、計算・漢字練習など、基礎的・基本的な学習の積み上げが見られます。2年生の多くが九九名人となっているので、九九練習もばっちりです。絵日記などもあり、見ていて楽しい気分になります。今後も低学年では、学習の基盤づくりをしっかりと行っていかねばと思っています。

 同日には「第3回学校関係者評価委員会」も開催され、学校の取組を外部の方々にも評価していただきました。ここでも子どもたちの頑張りをたくさん褒めていただきました。

・輪島中生徒の聴く姿勢が良いのは、中学校での指導はもちろんだが小学校からの指導の成果でもある。

・小学校での英検合格は大変すばらしい。輪島市の目標数値である「中学校卒業時3級以上取得者50%以上」につ ながる。今後もできるだけ多くの児童にチャレンジさせて欲しい。

・小学校での学習習慣が中学校でも大変役に立っている。

・児童アンケートで「学校は楽しい」の質問に97%の児童が肯定的な回答をしているのは良い。

もちろん、課題もいくつか残りました。

・基本的生活習慣の定着(早寝・早起・朝食の定着)、特に早寝が課題です。

・通信機器利用の指導と実施 など 

以上の2点に関しては、保護者の皆様と連携しながら取組を進めていくしかない、というご助言をいただきました。課題については、1つずつ改善できるよう努力して参ります。ご家庭におかれましても、ご理解とご協力をお願いいたします。 

 学校評議員やPTA会長・副会長の皆様、貴重なご意見・ご助言、誠にありがとうございました。

                                                                                                                 学校長 松山 真由美

 

学校でできることを最大限に!!

 県内でも新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。このような状況を受け、県では「感染拡大警報」が出されました。現状はステージ2の「警報」段階にあたるということですが、油断はできない状況です。

  学校においても、今一度「文部科学省衛生管理マニュアル(Ver5)」で行動基準等について確認を行いました。以下がその内容の一部です。

 〇学校の行動基準 

   ステージ2 身体距離1メートルを目安に学級内で最大限の間隔を取る

        【ステージ2で拡大局面の場合】感染リスクの高い学習活動を停止する

      【感染リスクの高い学習活動】

      ・長時間、近距離で対面形式となるグループワーク

      ・近距離で活動する調理実習

      ・近距離で組み合ったり接触したりする運動 など

    ステージ2地域では

     上記の活動は、可能な限り感染症対策を行った上で、リスクの低い活動から徐々に実施すること

 〇学校の役割

   新しい生活様式の実践の指導

 〇基本的な感染症対策

   ①感染源を断つ 

    風邪症状が見られるなら登校させない(欠席扱いにならない)

    レベル2の地域では、児童と同居の家族の健康状態の把握

 を校舎に入る前に確認

    手洗い、咳エチケット、消毒の徹底

   ②集団感染リスクへの対応

    3密を避ける(特に冬場は換気) ソーシャルディスタンス   マスクの着用

 〇具体的な活動場面ごとの感染予防対策

   器具や用具を共用する場合は使用前後の手洗い

   給食時の対面を避ける  食事後のマスク着用

   スクールバス内もマスク着用      

  今後計画されている行事(授業参観・学級懇談会、6年生を送る会、卒業式など)がいくつかありますが、学校でできる最大限の感染対策を講じて、できるだけ実施していきたいと考えております。しかしながらステージ3になった場合は、これらの行事等についても再検討が強いられるかもしれません。

 コロナ感染対策等について、ご心配な点やご要望等がございましたら、ご遠慮なさらず学校へお申し出下さい。                    

                                                                                       学校長 松山真由美 

あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いいたします

 新年あけましておめでとうございます。昨年は保護者の皆様、地域の皆様、各団体の皆様には大変お世話になりました。皆様のお力添えがあり、昨年も本校の教育活動を円滑に進めることができました。心より感謝申し上げます。

 さて、2021年、令和3年がスタートいたしました。今年は丑年です。牛は昔から食料としてだけでなく、農作業や物を運ぶ時の労働力として、人間の生活に欠かせない動物でした。勤勉によく働く姿が「誠実さ」を象徴し、身近にいる縁起の良い動物として十二支に加えられたようです。また「紐」という漢字に「丑」の字が使われており、「結ぶ」「つかむ」などの意味を込めたとも考えられているそうです。本校の子どもたちもぜひ勤勉によく働く誠実な児童であって欲しい、2学期で培われた力が3学期には実を結びさらに大きな花となって欲しいと願うばかりです。3年生の学年通信のタイトルにもあるように、まさに「大輪」となって締めくくりの3学期を終えて欲しいと思っています。

 1月8日は爆弾低気圧による大雪が予想されていましたが、幸いにも登校には大きな支障がなく、子どもたちは元気な姿で登校してくれました。久しぶりに聞く子どもたちの挨拶の声はやっぱりいいな~と思いながら、玄関で子どもたちを迎えました。

 始業式では、子どもたちに大きく3つのことについて話しました。

 一つ目は、新年及び3学期のスタートにあたり、「目標」を立てること、その目標を達成するために「しなければならないこと」を自分で考えるように話しました。

 二つ目は2学期の終業式でも話したのですが、「時間を守ること」です。朝読書や掃除の開始時刻を守れない児童がまだ数名います。1日にすればたった10分の読書タイムですが、200日続けると約33時間となり、読解力に差がつくのは明らかです。日々の積み上げを大切にしながら、子どもたちの力を付けていきたいと考えています。朝読書については、登校時刻も関係しますので、保護者の皆様のご理解・ご協力を切に願います。

 三つ目は、「コロナ対策の徹底」についてです。

1都3県では緊急事態宣言が出され、本県においても感染者が増加しています。この実態を受けて、再度「マスクの着用」「手洗い・消毒」「換気」の徹底を子どもたちにもお願いしました。職員にも、子どもたちのコロナ対策への意識が向上するよう、指導をお願いしました。

今年こそはコロナが収束し、1日も早く我慢の生活から解放されたいですね。 

 最後に私の学校経営ビジョンで大切にしていることを申し上げます。以下の3点です。

 ・挨拶     ・時間厳守    ・整理整頓

 この3つがしっかりとなされる学校は、「学んだことが身につく場」となり、「人としての生き方を学べる場」になると考えています。まずは、あたり前のことがあたり前にできる児童の育成を目指し、全職員力を合わせ頑張っていこうと思います。変わらぬご支援・ご協力をお願いいたします。

                                      学校長 松山 真由美

 

ありがとうございました そしてよいお年をお迎えください。

 例年より2週間程長い2学期が終わりました。猛暑が続いた8月の中旬から寒さ厳しい12月まで、子供たちはコロナ対策をしっかりとりながら、279名(2学期より新しいお友達が3名加わりました)が大きな事故・怪我もなく元気に過ごしてくれました。私たち教職員も毎朝児童玄関に立って、子供たちの元気な挨拶にパワーをもらいながら頑張りきることができました。2学期の挨拶運動後、子供たちの挨拶はさらに磨きがかかってきたように思います。私たちのエネルギー源となってくれた子供たちに感謝です。

 さて、2学期子供たちは多くの経験を積み、大きく成長してくれました。6年生が見本となって示してくれた「素早い行動」には、全児童が見習い、集会等ではその姿をバッチリ見せてくれました。「あたたかな聴き方」どの学年も1学期に比べ、話す人の方を向き、反応しながら聴けるようになりました。暗唱集会での発表の声も大きくなり表現力が付いてきました。低学年の中にはジェスチャーを付けて発表する学年もあります。高学年の英文の暗唱ではプレゼンを使って分かりやすく発表してくれました。

 また、行事で培った粘り強さはテストにも表れてきました。先日行われた市の学力テスト、全児童の解答用紙を見たところ、空欄はほとんどなく、難しい問題にもなんとか食らいついていこうとする粘りが見られました。

 また、外国語科が教科となったことを受け、5・6年生に英語検定の受検を勧めたところ、なんと27名も申し出てくれました。金管鼓隊の練習がある中、昼休み等を使いながら一生懸命受検勉強をする姿には感心させられます。まさに今求められている「主体性」ではないでしょうか。

 今の子供たちが大人になる頃には、想像できないくらい社会情勢は大きく変化していると言われています。与えられたことを学ぶだけではなく、自ら課題を見つけ、その解決策を対話を通して、複数の人間と協働で解決していく能力が求められています。本校でもペア・グループ活動を通して、自分の考えを深めたり広げたりしながら、よりよい解決方法を探る学習を行っています。また、今年度より始めた「対話力トレーニング」は子ども達の対話能力を高めることを狙っています。各種発表会では表現力の育成を目的に行われています。このように本校の取組を通して、少しでも子供たちの「学びに向かう力」「自ら学び続ける姿勢」「対話力」等が育って欲しいと思っています。3学期からも継続して行っていきます。

 最後に、この2学期、PTA役員の方々を始めとする保護者の皆様、地域の皆様、各団体の皆様方には、本校の教育活動にご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございました。特に保護者の皆様方には、コロナ渦にも関わらず、学校行事には足をお運びいただいたり、PTA親子ふれあい活動にご参加いただいたり、本当にありがとうございました。河井小学校は、多くの保護者及び地域の皆様に支えられて成り立っていることを改めて感じさせられました。

 3学期も教育目標「心豊かにたくましく生きる子の育成」が実現できるよう、「知育・徳育・体育」の取組をバランス良く設け、職員一同丁寧にその取組を実践して参りたいと思いますので、今後も今まで以上のご協力、ご支援をよろしくお願いいたします。

 冬休みは2週間と短いですが、不要不急の外出は避けられて、大晦日やお正月という厳かで楽しい歳時をご家族皆さんで楽しんでください。それでは、よいお年をお迎えください。

 

                                         学校長 松山 真由美

 

お子さんと一緒に成長を振り返ってみてください

 いよいよ12月にはいります。12月は2学期のまとめの月であると同時に、3学期のよいスタートを切るための準備の月でもあります。2学期や今年になってから頑張ったことやできるようになったことをお子さんと一緒に振り返り、お子さんに成長した自分に気づかせ、自信を持たせて、3学期を迎えていただきたいと思います。

 2学期の始業式では子供たちに「〇〇の秋」を想像してもらい、そこから2学期は特に「勉強の秋」と「スポーツの秋」を意識して頑張って欲しいとお願いしました。

 「スポーツの秋」として行われた学校行事では、子供たちは大変よく頑張ってくれました。9月の「運動会」、10月の「持久走大会」、11月の「八の字跳び大会」など、どの行事にも、自分や団・班の目標をしっかりと持ち、高学年がリーダーシップを発揮し、みんなで力を合わせ練習を積んで本番を迎えることができました。以前にも申し上げましたが、大切なのは本番で力を発揮することは勿論ですが、本番を迎えるまでの過程を重視することです。職員にも過程を重視するようお願いをしています。練習で100%の力で練習していても、本番ではプレッシャーや緊張感で100%の力を出し切れないと言われます。しかしながら、本校の子供たちはどの行事にも、各自が持っている力を精一杯発揮し、結果を残してくれました。まさに過程を重視した結果と捉えています。また、本番で力が発揮できましたのは、保護者の皆様のお力添えもあったと思います。暗唱集会や八の字跳び大会、全校集会での各学年の発表会等小さな行事にも、本当によく足をお運び頂き、子供たちの成長ぶりを参観していただいたことが子供たちの大きな励みとなりました。コロナ禍で不安な中、本当にありがとうございました。

 「勉強の秋」においては、どの学年も落ち着いた学習姿勢で授業に臨んでくれました。

○1年生は良い姿勢で授業を受け、自分の意見も上手に発表できるようになりました。

○2年生は自学ノートを頑張って書く児童が増え、今は九九の暗唱に一生懸命取り組んでいます。

○3年生は友達の意見を聞いて、つなげて自分の意見を発表することができるようになりました。

○4年生も2学期に入り、自学ノートの提出が増え、自分で前向きに学習ができるようになってきました。

○5年生は自分の意見をもとに、友達との交流を通して自分の意見を広めようとするようになりました。

○6年生はペア・グループ活動を通して、友達の意見を素直に受け止め、自分の意見を広げたり深めたりすることがで きるようになりました。

 12月に入ると、5年生は県の評価問題、そして全学年輪島市の学力テストが行われます。4月からこれまで学習してきた内容がどれだけ定着しているかをみるテストとなります。数値の上でも子どもの成長を感じられるよう、学校ではもちろん復習を行いますが、ご家庭でも再度単元テスト等でつまずいた箇所については復習させる等、ご協力願えれば助かります。小学校の学びが基礎となり、中学校の学習へとつながります。小学校でのつまずきは小学校のうちに解消しなければ、中学校に上がった時、子ども自身が大変辛い思いをします。なぜなら学校は一日のほとんとが学習をする場だからです。是非、学習支援について家庭でのご協力をお願いいたします。

 尚、12月25日には学期末懇談会が行われます。お悩みやお困りのことがありましたら、遠慮なさらず担任にご相談ください。よろしくお願いいたします。

                                                                                                                                                学校長 松山真由美