2024年7月の記事一覧
お帰りなさい そして・・・
少しずつ生活の環境が整い、学校に戻ってくる子どもたちが増えてきました。一瞬にして大切なものを失い、故郷を離れ初めての学校に通ってきた子どもたちです。「よくがんばったね」そんな気持ちを込めて「お帰りなさい」と声をかけると、照れくさそうですが、うれしそうな表情を見せてくれます。その姿から「またがんばろう」という勇気をもらえる瞬間です。
反対に、新たに生活の拠点を輪島から別の場所に求める方もいらっしゃいます。この決断に至るまでのご家族の苦悩は計り知れません。子どもたちも複雑な思いでしょう。
離れ離れになっても、私たちは1月1日の地震を経験し、輪島高校や輪島中学校で新しく学びを創り上げてきたチームです。ともに挑戦してきた絆があります。いつでも顔を見せに帰ってきてください。待っています。「共に元気でいましょう そしてまた今度会いましょう」
自分と仲間の「笑顔」を大切に
1月1日の地震から7月1日で6か月が経ちました。一日一日が長かった気がしますが、振り返るともう六ヶ月かと思うほどあっという間でした。子どもたちは一瞬にして起きた環境の変化に本当に不安だったことでしょう。1月下旬からオンラインで交流を始めた時には少しずつ表情から硬さが取れていき、2月の輪島高校での学習では仲間と何気ない話をする中で笑顔が増えていきました。「子どもは子どもの中で育つ」を実感しました。
4月から始まった中学校での学習も3か月が経ちました。当初アウェーだった場所もだんだんとホームになってきて、子どもたちの笑顔もますます増えています。その反面、子ども同士のトラブルも増えてきていますが、自分や仲間の「笑顔」を大切さを学ぶ機会だと捉えて働きかけていきます。保護者や地域の方々のご理解とご協力をお願いします。