校長先生のブログ

2016年10月の記事一覧

マリンタウンを駆け抜ける秋風!

                                                      マリンタウンを駆け抜ける秋風!
                                                           【校内マラソン大会】
                                                                                                                                        10月28日(金)

 

    実力発揮の秋です。子どもたちは、どの行事にも積極的に取り組み、成果をあげています。目に見える記録として、目に見えない心の力として!
 

    マラソン大会の開催にあたり、安全確保のために外周コースの誘導係を進んでひきうけてくださったPTA役員の方々、保護者やご家族の皆さまのたくさんの温かい声援を頂いたことに重ねて感謝申し上げます。

 

    雨が心配されましたが「校内マラソン大会」を無事開催されることになりまた。河井小学校は、昨年から持久力をつける取組を行っています。少しずつ、その成果が見られています。引き続き、今年も持久力をつけるために長休みや体育の時間に練習しています。マラソンカードや河井小マラソン表に走った分だけシールをつけて積み重ねてきました。走れば走るほど体力がついて、速くなります。

 

    スポーツは、自分との戦いです。前の自分と今の自分との「自分比べ」です。自分を乗り越え自己ベストを出すことです。マラソンは、1人で走る個人スポーツですが、みんなで競い合ったり、応援したりと集団スポーツでもあります。運動会のように、協力し、声をかけ合って下さい。

 また、長い時間走り続ける忍耐力が自分を高めます。すぐにいやになっていてはいけません。苦しくても続けて、自分を乗り越えていって下さい。

 

    マラソン大会での頑張りが、「苦しさを乗り越える自分」「真剣に取り組む自分」を作ってくれます。これからも、「自己ベスト」に向けて頑張っていきましょう。
 

理科の学びが将来に生きる

                                   理科の学びが将来に生きる
                                   ~課題を見つけ、問い続け、解決していく力~
                                                                                        10月28日(金)

 

  すがすがしい秋晴れの10月14日(金)に第53回石川県理科教育研究大会 輪島・鳳珠・珠洲大会が河井小学校をはじめ、輪島中学校、輪島高校を会場に開催されました。生活科や理科の授業を200名を超える参加者の中で公開しました。

 
   
    自ら課題を発見し、主体的・協働的に課題を解決する力の育成をめざしていくために、大会の副題を「主体的・協働的に科学を学ぶ力を育む理科教育」として取り組んできました。そのために、たくさんの準備をしてきました。子どもたちの学び、先生の学習指導、学校の学習環境整備など、小中高の基幹校としてふさわしい様子を参観して頂けたと思います。河井小学校にとって【見られる】ということはとてもいい機会でした。乗り越えられない壁はありません。ピンチが成長のチャンスです。
 
  講演会は、常葉大学大学院 初等教育高度実践研究科 教授 田代直幸 氏による『理科教育と日常生活~理科教育におけるアクティブラーニング~』という内容で、理科教育が将来の人材育成につながると感銘をうけました。


・知識は与えられて覚えるものだけでなく、知識を自らつくっていくという体験をさせることが大切で、「知の作り手」となる能力を育ててほしい。
・スポーツは科学戦。(戦術のデータ収集と分析、個の応じたトレーニング、栄養・健康管理)
・美容師の資格取得、農家や料理家の成功例にも理科が関係している。
・科学技術が日常生活や社会を豊かにしていること、理科で学習する科学的な見方や考え方が職業に生きることに触れること。(学習指導要領)

  

    理科学習と将来へのつながりがあるのではと感じたことがあります。私は、昭和57年、津幡町の太白台小学校に赴任しました。理科の研究校でした。「課題→予想→実験方法→実験結果→分かったこと→まとめ」という学習展開、単元の課題づくりのために、炎をじっと見て、調べてみたいこと、疑問に思うことを書き、それを集めて授業を進めていました。班の話し合いとOHPを使った発表、レポート用紙によるノート整理と単元で印象に残った場面を絵にした表紙づくりなどを行っていました。そして、一昨年、28年ぶりに津幡町の萩野台小学校へ校長としてのスタートを切りました。その子たちは、もう40才くらいです。どうしているかなと尋ねてみると「外科医」「霞ヶ関の官僚」「議員」として活躍していることも耳にしました。理科の学びや育てた資質は、確かに社会を支え、豊かにしているんだなと思いました。

 

    理科室での実験授業、理科コーナーの充実、学年花壇の栽培などの体験からた学びを通し「知恵」を獲得しています。この知恵が、答えのない問いに問い続ける力、解決に向けて変革する力となっていくものと考えています。知恵は「言葉で表せないもの」ですが、県出品の科学作品や読書感想文、書道、ポスターなどいろいろな所での活躍が光っています。

 

   しかし、地域やPTA代表の方の学校関係者評価委員会で「やる子はやるけれど、やらない子はどうやってやらせるのですか」が話題になりました。やらない子をへの手立て【ゼロベースへの挑戦】が今後の課題です。
 子どもたちの成長を願い、教職員一同、全力を挙げて取り組みますので、今後もご理解ご協力をよろしくお願いします。

学校ビルディング ~ゼロベースへの挑戦~

                                                学校ビルディング
                                                ~ゼロベースへの挑戦~
                                                                                     10月5日(火)

 
 
   【チームビルディング】とは、「同じ一つのゴールを目指し、複数のメンバーが個々の能力を最大限に発揮しつつ一丸となって進んでいく組織づくり」ということです。学校におきかえると【学校ビルディング】です。「学校、家庭、地域が、子どもたちを良くしたいという思いを一つにして、一つのゴールに向かって進んでゆく組織づくり」ととらえられます。学校には、常に校風の継承や改善、取組の徹底が求められます。また、学びの時間の流れは、絶えません。いくつもの同時な学びの流れ、学校、家庭、地域の何本もの学び流れがあります。成長の働きかけに期を逸してはいけません。
 

          ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
        よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
              【全てのものは移り変わり、いつまでも同じものはない】        『方丈記』 鴨 長明 

    4月より「子どもの成長が見え、信頼される学校づくり」を教育方針に掲げ、子どもたちの可能性に対し、自信と誇りを持たせる積極的な指導を行い、学校・保護者・地域の共通な願い「よりよい成長」の実現に向けて、学力・心力・体力向上に取り組んできました。

 

    8月に輪島市教育委員会・夏の学校訪問がありました。教育長、教育委員の皆様から「総合的な取り組みと一つ一つの取組の振り返りが子どもを育てる」「これでいいのか?の問いかけがある」「マイナスを深刻に考えてプラスへ転じる取り組みが大切」「少し上げるのは大変だが、頑張ることで何かが通じてくる」と評価を頂きました。
 今後も、プラスへ向かって、学習規律では筆箱の中身をそろえること、学習習慣では足ぺったんと聞く姿勢、予習・復習の家庭学習、「書く力」「伝える力」を小中連携して育てること、生活習慣では名札をつける、制服を着る、あいさつをする、午後9時以降は電子端末を保護者に預ける、むし歯を治療することに継続して取り組んでいきます。

 

   最近、少し変わってきたことがあります。不思議だな、調べてみたいなという探求意欲をもとに観察や実験をしてその結果をまとめた夏休みの課題・科学研究がありました。輪島市科学作品コンクール(1~6年)に出品したところ、河井小学校から3つの学年で最優秀賞、1つの学年で優秀賞というすばらしい成績でした。さらに、輪島市と鳳珠郡の科学作品コンクールの結果、2つの学年で最優秀賞となり石川県科学作品コンクールへ出品となりました。子どもたちの学びの心に何か変化が現れてきています。2学期に入り、名札調べをしたところ、名札をつけている子がとても多くなったことが分かりました。河井小マラソンでも、走る子が増えています。
 
 

    先日、学校評議員3名、評価委員(PTA役員)のみなさんによる学校評価関係者委員会が開催されました。学校評価は、子どもたちがより良い教育を受けることができるように教育活動等の成果を検証し、学校運営の改善と発展を目指すためのものです。その取り組みを効果的にするために学校評価アンケートを行っています。7月に行った前期学校評価アンケート(教職員・児童・保護者)結果を分析し、対応策を考え、学校運営についてご指導ご助言を頂きました。マラソン、読書、家庭学習、授業、名札や服装など一生懸命に頑張っている子はいるが、やらない子も同じようにいるという指摘を受けました。ゼロベースへの挑戦です。
 

    また、学校だより臨時号に、4月に実施された4、6年生の県・全国の学力調査結果とその分析と対応策、ご家庭へのご協力をお知らせします。学力は、学校の授業や指導はもちろんですが、家庭の生活も大きく影響を与えると考えていますのでよろしくお願いします。。

 

    学校評価も学力向上も、次代をよりよく生きる力を身につけるための重要な取り組みです。学校が現状の説明責任を果たし、家庭や地域が情報を共有化し、教育への関心を高め、連携と協働のもと【学校ビルディング】が進めていければ幸いです。子どもたちの成長を願い、教職員一同、全力を挙げて取り組みますので、今後もご理解ご協力をよろしくお願いします。