校長先生のブログ

2020年9月の記事一覧

体験活動は学びの出発点

    9月17日・18日の2日間、6年生は宿泊体験学習、1~5年生はバス遠足(9月18日)を無事実施することができました。1年生はプラネタリウム見学、家畜とのふれあい、2年生は乗船体験と貝細工、3年生は伝統的な製塩技法体験、4年生は総持寺での座禅体験、5年生は能登鉄道乗車体験、6年生は釣り体験や追跡ハイキングなどを行ってきました。どの活動も学校の授業だけではできない活動ばかりで、感動の連続だったようです。
 中でも1年生はプラネタリムの星空が変わる度に「ワ~」「スゴイ!」の歓声をあげていたそうです。素直に感動し出てきた言葉だったのでしょう。このように子供たちは体験活動を通して、感動したり、驚いたりしながら「なぜ?」「どうして?」と考えを深め、実際の生活や社会、自然の在り方について学んでいきます。つまり、体験こそが学びの出発点であり、五感を通して学ぶ体験的な活動は、子どもたちの思考を活性化し、学ぶことの喜びや意欲を引き出すことにつながっていくのだと思います。「自然に触れる体験をしたあと、勉強に対してやる気が出る子どもが増える」という調査結果も報告されているそうです。
  また、学校では体験活動の充実を図るために、下の写真にみられるような取組を行っています。
まず、活動前にみんなで「めあて」とそのめあてを達成するための具体的な「行動や心構え」について話し合います。
 次にそれらを意識して全員で実践していきます。
 最後に自己の振り返りを行います。自分を振り返ることで、実践できたことが増えれば自分の自信や意欲の向上となり、それがみんなでできたのならばさらに大きな自信となり、学級の団結力や協働性にもつながっていきます。
 もちろん自己肯定感も高まります。また他者の振り返り(教師や保護者など)を加えることで、人の役に立てた自分にも気づき自己有用感を高めることにもつながっていくのです。以前、保護者の皆さんに書いていただいた「河井小パワーアップシート」も、子どもたちの自己肯定感や自己有用感を高めることを狙いとしたシートです。今後も体験活動や学校行事終了後には、シートの記入をお願いしたいと思います。子どもたちの頑張りを大いに褒めてあげてください。

 最後になりましたが、悪天候にもかかわらず、バス遠足に快くお子様を送り出していただきました保護者の皆様には、お詫びと共に感謝の気持ちで一杯です。ご協力いただきまして、本当にありがとうございました。お陰様で子どもたちは心に残る貴重な体験ができました。
                                                  
                                                                                                                                                    学校長 松山真由美

運動会を通して育ってきた心

        

  今年度の運動会は、新型コロナウイルス感染防止のため、また熱中症予防対策として、規模を縮小し、午前中の半日開催と致しました。今年度のテーマは「278人ワンチーム!最後は笑顔でハッピーエンド!!~限られた時間を本気で挑もう~」です。子どもたちは夏休み明けから、各学年ごとに練習に取り組み(1年生はもっと早かったかも)、8月28日(水)からは全体練習に突入。毎時間暑さと闘いながら、汗だくになり練習する姿は、まさに限られた時間を本気で挑み、みんなでよりよいものを目指そうとする子どもたちの意欲の表れでした。練習を重ねるごとに力強い集団へと変わっていく様は、先生方のエネルギー源にもなっていきました。運動会の練習中は学校全体がエネルギッシュで活気を帯びており、子どもたちからも先生方からも「運動会を成功させるぞ」という強い意気込みを感じました。普段の授業だけでは生まれてこない力です。学校行事のすばらしさですね。

 運動会終了後、1年生の女の子が一人泣いていました。泣いている訳を聞くと、「紅組が負けて悔しくて泣いている。」とのことでした。この子は1年生であっても「紅組が絶対勝つ、勝ちたい!」という強い気持ちがあったのでしょう。勝敗にこだわる気持ちがあったからこそ、全力で走り、踊り、応援合戦では大きな声を出し切り、紅組の勝利に貢献しようと頑張れたのだと思います。

 運動会では、こんな「全力で頑張ろうとする力」、チームに少しでも貢献しようとする「連帯感」動きや声、心を揃えようとする「団結力」、与えられた仕事をやりきる「責任感」、さらに時間を有効に使うための「規律ある行動力」、気持ちを伝える「表現力」、やりきった後の「充実感」、お互いの健闘を「讃え合う気持ち」など、育つ心はたくさんあります。運動会という学校行事を通して、間違いなく本校の子どもたちにもそんな心が育ってきていると自信をもって言えます。このような力の育成が学校行事だけに終わることなく、今後の学校生活にも生かしていけるよう指導してまいります。

 そして、5・6年生に関しては、競技をしながら運営にも関わってもらいました。運動会の成功のカギは高学年の働きにあったと言っても過言ではありません。運動会の運営を通して、高学年としての自覚がさらに高まり、強いリーダーシップを発揮してくれました。特に6年生に関しては、応援練習を通して、下級生をまとめ上げ、最高のパフォーマンスを演じてくれました。6年生の姿がまさに今の河井小の姿そのものです。後輩たちは、この6年生の姿を目標にして、今後も努力してくれると信じています。6年生ありがとう!今後この良き伝統・校風を引き継ぐのは5年生です!

 最後になりましたが、保護者の皆様、ご家族の皆様、そして地域の皆様、最後まで子どもたちに温かい声援を送っていただきありがとうございました。皆様の声援が大きな励みとなり、子どもたちも最後まで頑張りきることができました。また、後片付けにもご協力いただき、大変助かりました。後片付けの際には、段取りの悪さがあり時間がかってしまったことをお詫び申しあげます。本当にありがとうございました。

                                        学校長 松山真由美