校長室から

<校長室から> 青雲の小径にて

 「青雲の小径(こみち)」の桜が今、満開です。
 8日の入学式の日、同窓会の東野会長さんと桜並木を歩きました。(ちょうど新聞社の取材もあり、翌日の新聞で青雲の小径の由来も紹介していただきました。)
 「青雲の小径」は、1989年に本校創立90周年の記念事業として整備されたもので、グラウンドに沿って天守台(小松城址の天守閣石垣)まで桜並木が続いています。90周年の頃、私は本校に勤務していて、当時記念碑の除幕式があったことも憶えています。
 あれから30年が過ぎ、私はこの春19年ぶりに本校に戻って、二度目の勤務をすることになりました。
 小径を歩いていると、いくつもの記憶がよみがえってきます。この桜の下でクラス写真を撮ったこと、桜のトンネルがそれはそれは綺麗だったこと、不謹慎にも木に登ったやんちゃな生徒がいたっけ…。昔は天守台に上ることができたので、上でお花見をしたこともありました。天守台から見下ろす桜は遠くまで続く白い波のようでした。さらにはるか昔、自分が高校生だった頃も毎年、満開の桜が新しい学年のスタートを彩ってくれました。

  「さまざまの事思ひ出す桜かな 芭蕉」

 「青雲の小径」の桜は、近年、樹勢が弱まり花の数も減ってきていたそうですが、今年度創立120周年の記念事業として、古木の伐採や剪定、土壌改良など、桜並木の再生事業が行われています。これからも、小松高校生の心にずっと残る桜並木であってほしいと思っています。

 
                <桜並木の下で、東野同窓会会長と>

「校長室から」初投稿です。不定期ですが、学校の様子や日々の思いをつれづれなるままに綴っていきたいと思います。